2007年


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<1月>

 寒くなったある日、小中学生の音療の日に「手ぶくろ」の本を

読んであげたことがあった。この本は息子たちが、幼稚園の時

寝る前に読んであげるお気に入りの一冊で、くり返し、くり返し読んだものだった。

今また仕事の中で、出番が多いと、やっぱりいい本だったな、と本をめくりながら

いろいろな思いが混じる。


やはりずっと前のことだが、地元の図書館で「読み聞かせ」の講演があった。

特別な読み聞かせはしなくてよいから、普通に読んであげなさい。

小さい頃読んだ本はこれから先、

大変なことがあった時にきっと思い出すことがあるから。とうかがった。

その先生のお子さんは中学生の頃、学校に行かれなくなった時に

「じぷたくん」(しょうぼうじどうしゃ じぷた)に思いを重ねたことがあったそうだ。

そうそう、じぷたくんの活躍は息子たちも大好きだったっけ…。


息子に思い出の一冊を尋ねたら「かもさんおとおり」とのこと。

かものマラートおくさんが子ガモたちを連れて、大きな池にヨチヨチ引越していく話だ。

今でも玉川上水に泳ぐかもたちを見ると、イメージが重なるという。

毎晩あきずに(私はねむさと戦いながら)読んだものだったその息子も本日成人式!

新しいコートとスーツを着て、友だちと出かけていきました。


内輪のことだがMPTではこのところベビーラッシュです。

(そのうち新鮮な報告があるでしょう)

近年赤ちゃんにはかなりの理解力があることがわかってきています。

「お勉強」ではなく楽しみながらいっぱい本を読んであげてください。

子供のため、というより他ならぬ自分のため…ですから。      (M)




次は新米ママの直子さんです。







<2月>

「新米です」

 12月に男の子が誕生しました。

出産直後の感想は、「もう二度とこんな苦しみは味わいたくなーいっ!!」

というのが正直なところでした。

よく世の中のお母さんは二人目を産む気になるなぁ‥‥と思いましたが、

今ではすっかりどんな痛みだかを忘れています。女の人の身体って不思議ですね。


さて、初出産で初の子育てにバタバタと奮闘中の日々をすごしていますが、

もうとにかく心配事、不安はたえません。

寝ているときにミルクを吐いてつまらせないかしら?

お風呂で耳に水が入って中耳炎にならないかしら?

石鹸はしっかり落ちたかしら?湿疹は治るのかしら?アレルギーは大丈夫かしら?

ミルクの飲みすぎじゃないかしら?‥‥とあげればきりがないほどです。

結婚したときも、家族が増えるということは心配事がそれだけ増える

ということなんだなぁと思いましたが、今はその比ではないです。

赤ちゃんは泣くのが仕事といいますが、

実際泣かれると自分までせつなく泣きたくなってきます。

マタニティブルーも重なってか、TVで子どもがからんだニュースなんて

見た日には涙がでて胸がつぶれそうです。とはいえ先のなが〜い子育て。

お互い呼吸が合うにはまだまだかかりそうですが、気をなが〜く持って、

ゆっくりゆっくり赤ちゃんと二人三脚、だんなさまと三人四脚、

おじい、おばあと四人五脚‥‥と自分に言い聞かせながら毎日過ごしております。


とにもかくにも我が子のかわいさは特別です!      (N)




つぎはとしえさんです♪







<3月>

「転期」

 こないだ初詣に行ったばかりだと思っていたら、もう3月。

1月は「行く」、2月は「逃げる」、3月は「去る」と言うように、

この3ヶ月が過ぎ去っていくのを人はとても早く感じるものなんですねぇ。


私も、今年はこの3ヶ月を特に早く感じています。

なぜなら、4月になったら実家のある九州に帰ることに決めたから。

高校卒業と同時にたくさんの憧れや期待を胸に来た東京の地も、

9年間(!)暮らしたこのワンルームも、卒業です。

「親のために自分を犠牲にすることはない」、

「仕事があるんだからまだ東京で働けばいいのに」

なんて言われたりもしましたが、自分で決めたことです。

確かに地元に帰る1番の理由は、1人暮らしをしている母のことが心配だから。

もし母が地元にいなければ、帰りたいとは考えなかったでしょう。

でも、私が九州の田舎から東京に出てこられたのも、今まで東京でやりたいことを

やってこれたのも、もっと言えば今ここに生きていることさえも、

すべて元をたどれば両親のおかげでもあります。

私が東京に出てきて3年目に父が他界したあとも、

私がやりたいことをできるようにと一人でがんばってきた母。

小さな頃から事あるごとに「幸せにならんといけんよ」と笑顔で言っていた父。

今まで私が東京でやってきた仕事や、ここに来たからこそ得られた

たくさんの貴重な出会い、今ある環境の有難さ・・・それは確かに手放すには

とても勇気がいることだけど、そうやって育ててくれた親に心細いのを

我慢させてまで東京に居続けても、はたして私は「幸せだ」と言い切れるのか?

・・・と、そんなことをいろいろ考えたあげく、「帰ろう」と思いました。

だから、「親のために自分を犠牲にする」なんて気持ちは毛頭なく、

どっちかと言うと自分のため、です。


そうして帰ることを決めて、MPTの皆さまにもご報告を終えて一息ついたころ、

日本音楽療法学会からの試験結果が送られてきました。

今年度の音楽療法士認定試験を受験していたんです。

結果は「合格」!!本当に周りの皆さまのおかげでの合格です。

合格したからといってその瞬間から自分が劇的に変わることはなく、

やっぱり今まで通り試行錯誤の繰りかえし、3歩すすんで2歩さがり、

またもう1歩前に出て・・・ということに変わりはないですが、

やはり周りからは「資格所有者」という目で見られるようになることは必至です。

認定音楽療法士倫理規定にあるように「日々研鑽に励むよう心がけ」、

気を引き締めていこうと意気込んでいる次第です。


そんなこんなで、人生のあらゆる「転機」が一気に押し寄せる2007年は

私の人生の「転期」。

もうひとつ個人的には結婚も控えていて、近々名前まで変わる勢いです。

とは言えすべて自分で決めたこと。

自分の人生を自分で作っていけること・それを認めてくれる周りの人に

恵まれたことへの感謝を忘れずに、1日1日をしっかり生きていきたいと思います。

                                               (T)


来月はユージくんです!よろしく〜(^^)






<4月>

「ど〜も、新米2号です」

 2月末に、わが家に王子様がやってきました。

それはそれはもう本当にちっちゃくて、めちゃめちゃ可愛いらしい王子様なのであります。

それにしても何なのでしょうか?あのピュアさといいますか清純さといいますか 、

汚れを全く知らないまさしく「まっしろ」そのものですね。

反応の一つ一つがやばいぐらいに可愛くて、寝顔泣き顔怒り顔笑い顔…顔顔顔っ っっ!

どんな表情も最高なのですようひゃひゃひゃ。

世間でよく言われていますが、わが子は本当に目の中に入れても痛くない…い、

痛っ…気のせい気のせい、やっぱり痛くない…

ええ、はっきり言ってたまりませんなこりゃぐへへへ。

まあ、親バカ雑談はこのぐらいにして、とにもかくにも本当に嬉しい思いで

いっ ぱいの今日この頃です。

思い返せば出産までの約10ヶ月間、期待と不安の入り交じった日々でした。

「オレガチチオヤ!?シンジラレナ〜イ!!(日ハム監督風)」といった感じで、

自分なんかが親になっても良いのですか神様っ!!

子供ですか?はい大好物です よ!!えぇ〜お前達に子供を授けるですって!?

ちょ、ちょっと待ってください 心の準備が…と自問自答を繰り返す毎日…。

でも、そんな不安いっぱいの自分を、気持ち的にとても良い方向へ導いてくれた

ある言葉に出逢えました。

『親が子供を選ぶんじゃない、子供が親を選ぶんだよ』 …そうか、この子は空の上から

いろんな人達を見つめてきて、そして自分達の事を選んでくれたのか…。

自分達の元で生まれたい!生きたい!って思ってくれた のか!!

あんなに不安でいっぱいだったのに、一瞬にしてとても暖かで優しい気持ちになれました。

それからは、「早く生まれて来ないかな〜!どこに遊びに連れて行こうかな〜!

そうそう、何て呼ばせようかな〜!

やっぱりパパ?それとも父ちゃん?おやじ? 父上?殿?ボス?軍曹?

思い切ってダディー?それともジョニー?(流石にそれは ないな…)」と、

妊娠中の奥様のお腹に向かって、ベイビー語で話しかけていました。

そしてとうとうやって来た出産当日…

見上げた空は雲一つなく、どこまでも続く青が、本当に綺麗でした。

立ち合い出産のもと、奥様の多大なる頑張りと、家族や友人、

そして先生や助産婦方のおかげで無事にわが子が腕の中に…そして…

「やっと逢えたね」「ありがとう」 最初にわが子に囁いた言葉でした。

あれから約1ヶ月が過ぎ、まだまだ右も左もわからない新米中の新米ですが、

あの日あの時あの場所で感じた気持ちを忘れずに、育児の新人王を目指して親子共々

日々精進していきたいと思います。

ちなみにわが家の家訓

『笑顔で始まり笑顔で終わる』

『いつも心に夢と希望を、そして隣のあの子に愛と笑顔を』

『3度の飯より笑い好き(でもご飯はしっかり 食べましょう)』

『どんな事があっても、笑って生きていさえすれば良し』

人生は『ラブ&スマイル』です。

P.S.直子さん、一緒に最高の親バカになりましょうね!

康恵さん、焦らずゆ っくりと行きましょうね!

無事にその日を迎えられるように心から祈っています 。 親バカ万歳!! (Y)





来月はゆんちゃんです!よろしく〜(^^)






<5月>

「アンサンブルコンテスト」

少し前の話ですが、今年の2月にアンサンブル・コンテストに参加しました。

私は高校生時代、合唱部に所属していました。

幼い頃から歌うことが好きで、高校に入学してから迷わず入部しました。

3年間の部活動は厳しく、大変なこともたくさんありましたが、何よりも歌う楽 しさ、

気持ちを合わせる楽しさを感じることが出来た3年間でした。

また歌える場所があればいいなぁと思っていた頃に、合唱部OGでサークルを作るという

知らせが来ました。昨年の11月ぐらいの話だったんですが、2月のコンテストを

当面の目標にするとのことでした。 参加者はほぼ社会人。練習は月2回程度。

「間に合うのか!?」と不安いっぱいの 中から始まった練習でしたが、

今も音楽をやっている人が多く、練習はスムーズ に進みました。

10名のアンサンブル。

私自身も久しぶりの感覚で、わくわくしながら練習に参加 していました。

自分の出す声にひとつひとつ神経を集中させ、周りの声を聞いて合わせる。

呼吸 、気持ちを合わせる。合ったときの気持ちよさ、楽しさ、達成感は

昔感じていた頃のままでした。

コンテスト当日はみんなでチマ・チョゴリを着て民謡を歌いました。

それだけでもかなりのインパクト!!(^_^; 肝心の歌の方も練習通りうまくいき、

『審査員特別賞』を頂きました。

これからもいろんなコンテストに参加していく予定です。

純粋に音楽を楽しめる時間・場所があること、

わかち合える仲間がいるのはやっ ぱりいいですね〜。   (K)



来月はやっちゃんで〜す!よろしくね。







<6月>

 ただ今妊娠7か月。もう7か月…と思う今日この頃です。わかったのは2月。

まだ真冬だったのに、本当に早いものです。
初期にはいろいろ体調を崩したりして、

仕事を休まなくてはならず、就職してからこんなに休んだのは初めてというほど

お休みをしました。でも、「この子を守るのはあなたしかいない」という周りの人たちからの

言葉や生徒たちに励まされ、なんとかつらい時期を乗り切ることができました。

学校に戻ると、生徒たちもとても優しくなり、

「ここは寒いから職員室にいた方がいいんじゃない?」「立ったり座ったりして大丈夫?」などなど

涙が出そうな言葉をたくさんかけてくれました。


つわり時期も“中度”と言われる程度の症状だったようで、本当につらかったです。

でも、元気に育っている証拠と思い、つわりが終わったらあれを食べようこれを食べようと

思いながら、毎日を過ごしていました。偶然にも私の職場はベビーブーム。

プレママ友達と励ましあって過ごしました。


そして、安定期。やっといろいろやれる気持ちになりました。

でもまだ本格的にピアノには向かえていません…産休に入ったら、弾こうかなぁと思っています。

胎動を感じ、赤ちゃんにしゃべりかける毎日。反対に、どうももったいぶる性格のようで、

主人がお腹に手を当てると、シ〜ン…反応なし。あまりたくさんは動いてくれません。

父性は育ってくれているのかとちょっと心配になります。

私たち女性は日々変化する体に徐々に気持ちが変わっていきますが、

男性はどうなのでしょうかねぇ。


自分の初めての妊娠で、人間の神秘を日々感じるとともに、本当にいろいろな人に

支えられているんだなぁと実感しています。あと2か月程勤めあげたら、産休です。

ゆったりとお腹の赤ちゃんと向き合える時間が楽しみです。音楽もたくさん一緒に聴きたいな。(Y)



来月はミカさんで〜す!よろしくね。







<7月>

 親しい友人なら誰もが知っている私のチョコレート好き。

おかげで、いくら歯をみがいても身体の中から歯を悪くしてきた。

長年お世話になっている歯科医のO先生に「食生活を考えなさい!」と

甘い物のドクターストップがかけられた。

どうにかチョコレートは我慢するようになったが歯はあいかわらず具合悪い。

右が悪くなればバランス良く左も悪くなる。

片側だけを使わずに均等に歯がかみ合うように歯科医は調整してくれるのだが…。

そもそもなぜチョコレートにはまったのか?

最近は歯科でも予防医療に力を入れ、虫歯を作る原因の究明のカウンセリングをしてくれる。

私はストレスを多く感じる2月に一番チョコレートを食べたくなるし、

室温で最も美味しく感じる季節だとも思う。(その結果春すぎ頃、歯がおかしくなってくる。)

しかもクーベルチュールのミルクチョコをカクッと噛む食感…と話したら

「噛む」ことはストレス解消にもひと役買っているそうだ。

たまたま、「噛む」ことをおせんべいに転化することによってチョコレートは卒業することができた。

ところが「噛む」ことは以外にも「噛み締める」くせとしてずっと続いていたことを発見!

歯痛や頭痛になって現れてきている。

つらい時はマスピースを使うが、どうしたら口周辺の緊張を緩和できるかずっと課題だ。

今だって口のどこかに力が入っている。

O先生はストレス発散のために時々不マジメになって遊びなさいと言う。

次から次へと増えるストレスはだ液の分泌を悪くしたり、

噛みしめたりで歯にとっても良くないし、身体中いたるところでワルさをする。

このなくならないストレスにどうやってつき合っていくかが、

今の時代を生きるためにひつようとされている。

         *   *   *

歯科の帰り際、その日担当の若い先生に「そのスカーフ似合いますね」とほめられた。

内心それも(カウンセリングの)仕事のうち!?と思ってしまう私。

だって前にもO先生に同じことを言われたんですから…。  イタッ…タ…!!  (M)


来月は直ちゃんで〜す!よろしくね。






<8月>

 はやいものでわが息子も9ヶ月を迎えました。

つかまり立ちも覚え、彼の世界がぐんぐんひろがっています。

それにともない感情面も豊かになってきていやいやの拒否の意思表示もしっかり

するようになってきました。

日々の成長はめざましく、日中仕事で帰ってくると2、3何か新しい技を見せてくれます。

表情も豊かになってそれはそれはもう本当にかわいい!!!

毎日の発見はもうあげはじめるときりがありません。


仕事のときは実家か夫、もしくは同居の義父母にみてもらえるので安心です。

仕事も週に2日ほど、仕事のない日でも家事のあいだや用事のときは見てもらえる

申し訳ないくらいの理想的な環境です。‥‥と強がってみても

やっぱり自分の見ていない時間は心配でしょうがありません。

仕事から帰ると一日の様子を聞くのですが、(ああ、その時間に昼寝させないとぐずるのに‥‥。

おしりが赤いけど、おむつはこまめにかえてくれているのかなぁ。)

などとイライラはつのるばかり。

頭では(自分とまったく同じにはいかないのだから、おかげで仕事ができるのだから)

と思うのですが‥‥。きっとどんなに完璧に子守をしてもらっていても心配してしまうのでしょう。

自分へのイライラなのかもしれません。

それなら仕事をしなければよいかというと困ったことに仕事もしたいのです。

毎日毎日息子を見ていたい!という気持ちともっともっと仕事を充実させたい!

という欲張りな葛藤。

仕事のときはどーんと大きくかまえて割り切って子守をしてもらうことが目下の私の課題です。

まあ、それはそれとしてこどもって本当におもしろいです。

ちっちゃーい糸くずを必死につまもうとしていたり、テーブルの上にチラッと見えているものを

うーんと手を伸ばしてとろうとしていたり、いろんなものをなげたり、たたいたり、

ふってみたり、ぶつけたり。とにかくその好奇心、探究心はとどまることを知りません。

その好奇心、探究心があそびにつながって、そして次のステップアップに

つながっていってるんですねー。子どもって本当にすごい!


大人にとっても好奇心って大事ですよね。

好奇心、探究心が旺盛なときは毎日の生活が生き生きとしてきます。

でも疲れてイライラしてストレスを溜めているとその好奇心も働きません。

子育てしているとなかなか自分自身のケアまで手がまわりにくいのですが、

見直していかなきゃなぁとこれを書きながら思いました。     (N)
   



来月は裕司くんで〜す!よろしくね。








〈9月〉

長い夏休みも終わり(そんなものなかったんですけどね)、残暑も厳しい9月、

皆様いかがお過ごしでしょうか?

9月と言えば、学生であれば二学期がスタートですね。

一学期のうちはまだ新しいクラスに馴染めなくて、

一学期終わりにちょっと仲良くなって来たかなーと

思ったら夏休みに入ってしまい、二学期に久々に再会したら・・・

「夏休みの間に、君に一体何があったの???」・・・

ていうシチュエーションは良くありますよね。(良くあるんですか?)

いわゆる二学期デビューって奴ですか。

学生の皆さん!デビューしてますかー?何事も初めが肝心ですよー!

夏の間にちょっと大人になりました♪的なセリフ、俺も言ってみたかったな。(ギリギリですか?)

まあ何が言いたいのかと言いますと、学生の頃は何かと大変だった訳ですよ。

小学生の頃は毎日鼻水足らして、サッカーか崖登りばかりやっていたので、

これと言って苦労は・・・まあそれなりにしましたけど、問題は中学に入ってからでしたね。

中学生と言えば、そう「思春期」って奴がやって来るんです。

男はより男らしく、女はより女らしくなっていく中で、お互いを意識し始める訳ですね。

「よ〜しこれからいっぱい女の子と仲良くなって恋の1つや2つ・・・あれ!?」

そんな中で、問題が起きたのですよ。

「・・・あれ!?もしかして・・・俺ってクラスで一番身長低い!?」

しかも男女合わせて一番低いという特典付きですよ。

いや〜参った。確かに幼稚園・小学校と「前にならえ」でいつも一番先頭を死守してきたけども、

中学に入ってまでまさかまた先頭だとは・・・(涙)

えぇ、わたくし本当に背が低かったんです。(今もですけどね。)

ちなみに中学1年生の頃は135センチ28キロで、学年で1・2位を争ってました。

低っ!?我ながら笑うしかない・・・

そんで周りのクラスメートは150とか160を余裕で超えてる訳ですよ。

中には170以上ある奴もいて、「師匠!何を食べたらそんなに大きくなれるんですか!?

牛乳!?こちとら毎日飲んどるっちゅーねんボケェー!」

そんな夜はやけ酒ならぬやけ牛乳ですよ。

そんなこんなで周りの上から(いろんな意味で)視線がちょこっと気になり出し、

女の子と話すのが若干苦手になり、このままじゃヤバイ!と思い悩んでいた頃、

何気無くテレビを見ていると「自分の彼氏にするなら何センチ以上ほしい?」

みたいなアンケートを女の人に調査しているじゃないですか!

確か東京の渋谷辺りで調査していたんだと思いますが、

その頃の僕は「東京」という街はどこかの外国の様なイメージがあって、

「東京が白と言えば黒でも白になる!」みたいな、「東京がイエスと言えばノーでもイエスなんだ!」

という怪しい宗教染みた憧れ!?に洗脳されていて、そんな東京に住む女の人の意見なのだから、

これは日本の正しい答えに違いない!と本気で思っていました。

(どんだけぇ〜!)・・・正真正銘アホですね。

「うわー凄い気になる!見たい!でも結果なんてそんなもん初めからわかってんだろ!

こんなもん八百長だ八百長!現実を直視しろ!オマエハセガヒクインダ・・・!」

「・・・でも、もしかしたら・・・」

えぇ、今思えばあの番組を見なければ良かったのかもしれません。

でも僕の心の中で生まれた好奇心という名の下心!?は、

女の子にモテたいという純粋な欲情!?は、

あの日の僕を、高ぶる気持ちを抑える事が出来なかったんだ!若いって素晴らしい!

・・・まあ結果はなんてこたぁない、ダントツで170センチ以上でしたよ。神様のバッキャロー!

泣いてへんわ!汗じゃ!目から汗が吹き出る微妙な年頃なんじゃ!

と自分を励ましていると、とある女の人の一言・・・

「でも自分より低いのとかチョーありえないよね〜」

・・・チーン・・・

こんなナイーブでちょっとした事にも敏感な時期に・・・てか「チョー」てなんだよ・・・

そんな使い方、学校じゃ教えてくれなかったよ・・・こんな・・・こんな・・・大都会のバッキャロー!

この瞬間、シャイなあんちくしょう少年がここに誕生しました。

二学期デビュー?はは・・・そんなの関係ねぇ!

恋愛!?サッカー一筋でしたけど何か!?

まあそんなこんなで、中学時代にはあまり良い思い出がなかったりするのですが(笑)、

そんな僕も今となってはなんと人様の親ですよ。

人生何が起こるか本当にわかりませんねぇ。

あの頃はまさか自分が東京で家庭を持つだなんて想像すら出来ませんでしたからね。

本当に人生って摩可不思議です。

でもだからこそ人生はおもしろく、そして生きていくという事は

それだけで本当に大変な事なのでしょうね。

そしてこれらの出来事は全て僕にとって「必然的な事」なのだと思っています。

何一つ無駄な時間がないって事ですね。

これからもいろんな事が僕の人生で起こると思います。それは良い事悪い事様々でしょうし、

時にはくじける事だってあるかもしれません。

大型台風の影響で停電と雨漏りの被害にあって、

照明器具と寝具一式が駄目になる事だってあるでしょう・・・あれ!?

・・・なんかこれつい最近経験したような・・・

では最後に一言、「台風のバッキャロー!」

皆様良い人生を!      (Y)









<10月>

 この秋、母になりました。朝7時に病院に入って、夜中12時過ぎに生まれました。

まわりから聞いていた陣痛も尋常ではなく、最後は“どうにでもして!!!”という感じ

でしたが、初めてわが子を胸に抱いた時は、うれしくて涙が出ました。

なんと可愛いことか。この感動を忘れることはできないでしょう。朝には初めての授乳。

母になったなぁと実感しました。

赤ちゃんは本当に日一日と変化するものなのですね。顔や体だけでなく、表情や反応など、

どんどん変わっていきます。最近は握ると音の出るおもちゃを鳴らすと、音のする方に顔を向け、

主人と“すご〜い”と感激したばかりです。声もしゃべっているような抑揚が出てきて、

いろいろな音を発するようになりました。
そして、母となった私も。

妊娠中も体がどんどん変わっていき、神秘的だなぁと思いましたが、比べ物になりません。

授乳時間が近づいたり、わが子が泣いたりすれば、おっぱいが張って授乳の準備。

すごいものです。
生まれてそろそろ2カ月。段々授乳時間が整ってきて、

朝と夜の睡眠の深さが違うような気がします。本当におっぱいをよく飲み、生まれた時から

kg近い体重増。太り気味ではありますが、母乳は飲みたいだけあげて大丈夫、

たくさん出てたくさん飲んでくれるのは、いいことよと助産師さんに言われ、ひと安心。

母乳が血液からできていることを知り、これぞ「血を分けた」という表現につながっているのか!

と思ったり。
この子の誕生を家族・親戚はもちろん首を長くしてまっていました。

先日お宮参りで初めて抱っこしたおじいちゃんは、一度抱いたら離さず。

里帰りしていた私の両親も一週間会わなかったら「久しぶりね」と言い、

5歳の甥っ子も授乳シーンを興味津々「可愛いね。抱っこしたい。」と写真に納まりご満悦。

そして、私の担任していたクラスの生徒もとても楽しみにしていたので、

先日学園祭に合わせてお披露目に。「手を洗ってきます!」と水道に走ったり、

触ろうとした手がとても震えていたり、ほっぺたをおっかなびっくり触って、

「触ったよ!可愛いねぇ!!」と何度も顔を見にきたり。親たちのところだけでなく、

あちこちに幸せを運んでくるのですねぇ。


寝る間もなくおっぱい、オムツ、抱っこの繰り返し。でもおっぱいを飲んだ後の満足そうな顔。

寝顔を見て幸せを実感する時間。

この子によって自分が母として成長させられているんだなぁと思います。  (Y.F)






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