Round 2 有田 隆一 vs. Haraldson,Hedinn

By Kouichi Kudou 

レベル4魔法使いの有田 隆一と、今年の日本選手権関東予選を突破している(本戦は都合により欠席)Haraldson,Hedinnの対戦だ。

有田は一週間前の『LoM2005』において準優勝という素晴らしい結果を残しているが、その結果に満足などしていない。「今回こそは優勝できたはずだ。もっとマジック強くなりたい!」と強い口調で話していたその気持ちは、有田の正直な感情だ。
今度こそはタイトルを。今日もヤソコン片手に、東京チャンプの座を目指して戦う。

Hedinnは普段はOnlineでの活動や、水曜高田馬場でのリーグ戦、FNMへの参加が主だという。立ち位置的には挑戦者となるが、予選突破が示している通りその実力は折り紙つき。今回も、彼は名誉を手にするのだろうか。赤白ウィニーを操り、有田に挑む。


Game 1
お互いに初手をキープ。
後攻のHedinnが《今田家の猟犬、勇丸/Isamaru, Hound of Konda》を、返しのターンに有田が《呪師の弟子/Jushi Apprentice》を場に出すところからゲームスタート。
Hedinnは続けて《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》をプレイするが、これは有田が即《真髄の針/Pithing Needle》で応えて置物に。
Hedinnは《レオニンの空狩人/Leonin Skyhunter》を場に追加し、淡々と攻撃。有田の残りライフは12。
続けてHedinnは《栄光の頌歌/Glorious Anthem》をプレイ。おどけてすぐ墓地に置くそぶりを見せたが、これは無事に場に。


PT準優勝経験もある超強豪、有田
場が苦しくなってきた有田は《曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror》をフルタップで召還。相手の2体でのアタックは《今田家の猟犬、勇丸/Isamaru, Hound of Konda》をブロックするが、これは《稲妻のらせん/Lightning Helix》との合わせ技でメロクはその真価を発揮することなく墓地行きに。

有田は渋い顔でドローゴー。Hedinnが2体で攻撃して有田の残りライフは6。
Hedinnはここで小考の後に、《名誉の手/Hand of Honor》を召還。これは有田《呪師の弟子/Jushi Apprentice》でのドローの後、通して《レオニンの空狩人/Leonin Skyhunter》にブーメラン。
2体目の《呪師の弟子/Jushi Apprentice》で《名誉の手/Hand of Honor》はチャンプブロックし、《レオニンの空狩人/Leonin Skyhunter》は《巻き直し/Rewind》で退ける。

有田は《巻物の君、あざみ/Azami, Lady of Scrolls》を出し、《名誉の手/Hand of Honor》を《呪師の弟子/Jushi Apprentice》でチャンプしつつドローを進める。しかし、Hedinnは有田の対応を上回る勢いでクリーチャーを展開し続け、有田に息をつかせない。

《迫害/Persecute》で相手の2枚の火力を落とし、《巻物の君、あざみ/Azami, Lady of Scrolls》と《水辺の学舎、水面院/Minamo, School at Water's Edge》でドローを進める有田。
しかし、有効牌にはたどりつけずにHedinnの繰り出すクリーチャーの群れが有田を飲み込んだ。

有田 0-1 Hedinn


Game 2
後攻のHedinnのテイクマリガンからゲームはスタート。
再びHedinnの1ターン目《今田家の猟犬、勇丸/Isamaru, Hound of Konda》からゲームが開始した。
そして、攻撃後Hedinnの《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》に有田が即《真髄の針/Pithing Needle》で応えるという、Game1をリプレイするかのような展開。

続くHedinnの《栄光の頌歌/Glorious Anthem》を、有田は《撹乱する群れ/Disrupting Shoal》(リムーブ:《邪魔/Hinder》)で必死の捌き。
Hedinnの2枚目の《栄光の頌歌/Glorious Anthem》は無事に場に出るものの、《今田家の猟犬、勇丸/Isamaru, Hound of Konda》は《英雄の死/Hero's Demise》で除去されてしまう。

 5ターン目の有田のフルタップ《巻物の君、あざみ/Azami, Lady of Scrolls》に対し、Hedinnはこれを《黒焦げ/Char》で除去し、《名誉の手/Hand of Honor》を場に。
続いて有田が《曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror》を、Hedinnが《塵を飲み込むもの、放粉痢/Hokori, Dust Drinker》を場に。有田はドローゴーで構え、Hedinnは2体での攻撃を開始する。

 しかし、ここで有田が《名誉の手/Hand of Honor》の武士道を忘れるというミスを犯し、《曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror》を失ってしまう。
Hedinnの《栄光の頌歌/Glorious Anthem》で強化された《塵を飲み込むもの、放粉痢/Hokori, Dust Drinker》と《名誉の手/Hand of Honor》に対する回答が見つからない有田は、そのままカードを片付けた。

超戦闘態勢 ヘディン

有田 0-2 Hedinn


 マジック有史以来常に存在し続けるビートダウンvs.パーミッションとなったこの一戦は、ラヴニカで強化された白赤ウィニーがそのデッキパワーを存分に発揮した一戦となった。

Result: Haraldson,Hedinn Win!