スイスラウンド8回戦という長丁場を経て、勝ち残った精鋭たちにまずは惜しみない賞賛を贈ろう。
そして、8名は4名まで絞られようとしている。
五竜杯という登竜門を登りきって竜となるべく。（※注：五竜杯で優勝しても竜にはなれません）
そう、ここから頂までがまた遠いのだ。トップ8シングルエリミネーションには、スイスラウンドとはまた別の手強さがある。
そんな準々決勝からは、松浦と山川の対戦をお送りしよう。
山川は神河・ラヴニカ期の傑作デッキ「太陽拳」の製作者の一人であり、それ以降も奇抜な発想で独自のデッキを製作しては大会で好成績を残すことで有名なプレイヤーだ。今回も予想に反せずかなり禍々しいレシピのデッキを持ち込んでいる。
対する松浦はゼンディカーの頃から大会への参加を始めたという新進気鋭だが、既にFinalsでのトップ16経験や草の根での優勝経験もあるとのことで、今後のさらなる躍進が期待される有望株だ。
はたして記念すべき100人目の竜になる資格を持っているのはどちらか。（※なれません）
デッキは松浦が緑白《出産の殻/Birthing Pod》、対する山川が青緑白コントロールである。
Game 1
先手の山川が《極楽鳥/Birds of Paradise》《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》とロケットスタート。対する松浦は2ターン目までノーアクション。7枚でキープした割には松浦、立ち上がりが遅いか。
続けて《ヴィリジアンの密使/Viridian Emissary》をプレイする山川に対し、松浦はファーストアクションとして《刃の接合者/Blade Splicer》を送り出す。
対する山川は落ち着いて《ファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorph》で《刃の接合者/Blade Splicer》をコピー。相手の動きをも利用した展開で、プレインズウォーカーへ攻撃を届かせない構えだ。
松浦はひとまずトークンを相討ちにとったあと、《出産の殻/Birthing Pod》をプレイ、即起動で《刃の接合者/Blade Splicer》を生贄に捧げて《刃砦の英雄/Hero of Bladehold》を戦場へ。
返す山川は《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》でさらにドローを進めた後、《滞留者ヴェンセール/Venser, the Sojourner》をプレイ。《ファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorph》を+能力で取り除いて今度は《刃砦の英雄/Hero of Bladehold》をコピーする。《ヴィリジアンの密使/Viridian Emissary》も立っているため、《刃砦の英雄/Hero of Bladehold》の攻撃を牽制するつもりのようだ。
『太陽拳』制作者の一人であり、新作を生み続ける山川。
