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この間、《定業》で手札を整えつつ土地を並べていた小澤だが、ライフが11まで減ったところで遂に動く。まず《溢れかえる岸辺》を起動して市川の《もみ消し/Stifle(SCG)》を引き出し、市川のマナを無くしてから《実物提示教育》で勝負に出る。市川の《Force of Will》を《赤霊破》でいなし、《全知》を出すことに成功した小澤だが、残念ながら《全知》で勝負を決められるカードを持っていない。ここから手札の《定業》、《渦まく知識》を無償でキャストしていくことで、《グリセルブランド》や《燃え立つ願い》まで辿り着かねばならない。しかし運の無いことにそれらを見つけられなかった小澤は、やむを得ず《赤霊破》で《昆虫の逸脱者》を破壊してターンを返す。
九死に一生を得た市川はここでようやく2枚目の土地を引き、千載一遇の好機と見て《赤霊破》で《全知》を破壊しに行くが、これは小澤の《呪文貫き/Spell Pierce(ZEN)》に阻まれ成就ならず。
ここからお互い何もできないターンが数ターン続くが、先に動いたのは市川だった。2枚目となる《秘密を掘り下げる者》を出し、次のターンで《呪文嵌め/Spell Snare(DIS)》をめくって変身させ、小澤のライフを削りに行く。
ライフが10から7、7から4となってしまった小澤は、ここでようやく引いてきた《燃え立つ願い》で勝負を掛ける。市川の《呪文嵌め》に対して《Force of Will》で抵抗するが、これには市川渾身の《Force of Will》によって打ち消されてしまう。
次のターンの《昆虫の逸脱者》のアタックにより小澤のライフが1としたが、このターンにあと1点を削りきることができず、市川はターンを帰す。その小澤のラストドローは…《思案》。
祈るようにライブラリーを上から3枚見ると、そこには待望の《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn(ROE)》が!
《エムラクール》を「マナ・コストを支払わずにキャスト」し、追加ターンを得た小澤の《エムラクール》が、市川のライフもパーマネントも勝利も根こそぎ奪い去った。
市川 1-2 小澤 |