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2015年12月26日(土曜)〜27日(日曜)開催 『Eternal Festival Tokyo 2015』カバレージページ

カバレージCaverage

■『Eternal Festival Tokyo 2015』決勝戦:大石裕(茨城) vs 青柳元彦(神奈川)

By Takuya Natsume
「関東レガシーの最強決定戦」と銘打ち、308名を集めた本大会もいよいよ決勝戦。

メタゲームの本命である「ミラクル」と、メタゲームの極北とも言える「赤単ペインター」のマッチアップとなった。詳しくはインタビュー記事に譲るが、両名とも今年のレガシー大会で結果を残してきた同士であるものの、お互い優勝まであと一歩のところを逃している。念願のタイトルを獲得するのはどちらか。

●Game 1
後手の青柳はダブルマリガンと厳しいスタート。お互い、《乾燥台地/Arid Mesa》、《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》とフェッチランドを置き合う立ち上がり。

先手の大石の2ターン目。選択肢はいろいろ考えられたが、ここで引いてきたのは《月の大魔術師/Magus of the Moon》。《大魔術師》を出すと、青柳は苦い顔をして《岸辺》を起動し、熟考のうえ持ってきたのは《平地/Plains》。自分のターンには《山/Mountain》…もとい、《岸辺》を追加するのみでターンを返す。

大石はこの好機に《丸砥石/Grindstone》の設置に成功し、コンボを完成させるべくプレッシャーをかけていく。青柳はフェッチランドを増やすことしかできない。《大魔術師》のクロックではゲームは早々に終わらないものの、如何せん色マナが自由にならない。

しかし、大石の《帝国の徴募兵/Imperial Recruiter》が《絵描きの召使い/Painter’s Servant》を招集したところで青柳は動く。《剣を鍬に/Swords to Plowshares》で《大魔術師》を追放すると、自分のターンに《島/Island》を持ってきて《思案/Ponder》。既に見えているペインター・コンボへの解答を探しに行く。

《大魔術師》が居なくなったことによって、既に戦場に出していた《古えの墳墓/Ancient Tomb》《裏切り者の都/City of Traitors》から6マナを捻出できるようになった大石は、少し考えてから《召使い》。通ったことを確認して「青」を宣言すると、すぐに《丸砥石》を起動。対応して飛んできた《剣を鍬に》を《紅蓮破/Pyroblast》で打ち返し、1本目を先取した。

大石 1-0 青柳
 
『UW Miracle』青柳元彦

『Mono-Red Painter Combo』大石裕



●Game 2
今度はお互いマリガン無し。
先手の青柳は《汚染された三角州/Polluted Delta》経由の《島》から《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》、後手の大石は《山》から《丸砥石》と、キーカードを互いに展開していく。

青柳、2ターン目に土地を置く前に《渦まく知識/Brainstorm》を行うが、そこから置いた土地は《Karakas》。このマッチアップでは比較的優先度の低い土地であり、やや不穏な感じが漂う。

それに対する大石のアクションは、《墳墓》を置いてから《ファイレクシアの破棄者/Phyrexian Revoker》。青柳はこれに何も対応しない。指定はもちろん《独楽》なのだが、続けて大石がキャストしたのはなんと《独楽》である。青柳は苦笑いして「《破棄者》の指定、《独楽》ですよね?」と確認するが、予定どおりターン終了時に、《破棄者》に対し《剣を鍬に》。

しかし、その苦労にもかかわらず、青柳はここから土地が引けない。次のターンの《月の大魔術師》も《剣を鍬に》で捌くが、4ターン目も《島》で《独楽》を起動しただけでターン終了。

そんな青柳を尻目に、《絵描きの召使い》とリカバリーである《帝国の徴募兵》を抱えて状態で6マナに到達した大石は、小考した上で《召使い》からキャストする。青柳から飛んできた《Force of Will》に対しては、《独楽》を起動し、手札から《猿人の指導霊/Simian Spirit Guide》を追放した赤マナからの《紅蓮破》で打ち消していく。

ペインター・コンボを完成させた大石が使えるマナは、戦場の{C}{C}と、手札にある2枚目の《指導霊》。青柳の起きている土地は《Karakas》のみであるが、即起動はせず、大石は冷静にターンを返す。
後の無くなった青柳も、落ち着いて大石のターン中には動かず、自分のターンのドローで《終末/Terminus》を奇跡でキャスト。白マナが無くなったことを確認した大石は、対応して《指導霊》を追放して赤マナを出し、《丸砥石》の起動を宣言。
暫く考えていた青柳だったが、何も出来ないことを察し、右手を大石に差し出した。

大石 2-0 青柳

「Eternal Festival Tokyo 2015」優勝者は、大石裕(茨城)!