Round 7 羽部 昌孝 vs 岡田 渉
By Yoshiya Shindo
2度目のフィーチャー登場の岡田は、1ラウンド負けスタートだったもののその後全勝し、ここに予選通過を賭けての登場。いわゆるサブマリン通過狙いなんですが。
岡田「深海潜りすぎだから!」
一方の羽部は、こちらも大学のサークル中までマジックを研究しているプレイヤーとのこと。最近こういう方多いようで。
岡田はゲームが始まる前から妙に渋い顔。その理由を問うと、対戦相手の羽部の方から一言。
羽部「相手のデッキがわかってるから……」
岡田イゼットトロンに対する羽部は赤緑ステロイド。納得。
羽部はなおも土地が置けないが《炎の印章/Seal of Fire》2枚目を場に出し実質残りライフを3にして《火山の鎚/Volcanic
Hammer》待ち。引けるか否か。
岡田は自分のドローを見ると相手のライフを確認。実は羽部はダメランからいささかダメージを食いすぎていて残り15ライフ。
《潮の星、京河/Keiga, the Tide Star》攻撃。《悪魔火/Demonfire》、ユー。
羽部は手札に《腐れ蔦の外套/Moldervine Cloak》と《血の手の炎/Flames of the
Blood Hand》を握り締めたままテーブルのカードを片付け始めた。あとたった1枚の土地さえあったなら…。
岡田 1-0 羽部
Game 2
最初のアクションは羽部の《火山の鎚/Volcanic Hammer》2連発。岡田は3ターン目に初のトロンパーツの《ウルザの塔/Urza's
Tower》を出し、じっくりとした構え。
4ターン目に至るも羽部はまだクリーチャーが出せなかったが、岡田のエンドに《黒焦げ/Char》をボディに叩き込む。残りライフ10。
5ターン目。羽部は5枚目の土地を置いてやや長考。手札に《黒焦げ/Char》と《瘡蓋族のやっかい者/Scab-Clan
Mauler》があり、今行くか、火力をエンドに回すかで悩んでいる模様。相手のマナも若干起きているため、難しいところではある。
出した結論は、このターンは行かず。
岡田は相手の火力を警戒しつつ、エンドに《電解/Electrolyze》をプレイヤーでカードを進め、メインで《強迫的な研究/Compulsive
Research》から《蒸気孔/Steam Vents》をタップイン。エンドに飛んできた《黒焦げ/Char》はやや考えて《マナ漏出/Mana
Leak》。
羽部は岡田のマナがなくなったところで、《シラナの岩礁渡り/Silhana Ledgewalker》に《腐れ蔦の外套/Moldervine
Cloak》で、いわゆる「シラナアーマー」を完成させる。これは大きなプレッシャーだ。
岡田はじっと考え、時計の針を戻す選択をした。《燎原の火/Wildfire》。場に残ったのは、羽部に山が1枚。岡田に《蒸気孔/Steam
Vents》+《イゼットの印鑑/Izzet Signet》。
それでも羽部は《炎の印章/Seal of Fire》という強い引きを見せる(残り実質ライフ8)。土地の欲しい岡田は《強迫的な研究/Compulsive
Research》から土地を残して2枚ディスカード。羽部が次のターンに《焼け焦げたルサルカ/Scorched
Rusalka》を場に出せば、岡田は《ウルザの魔力炉/Urza's Power Plant》から《火山の鎚/Volcanic
Hammer》で迎撃。
しかしここで森を引いた羽部は、《炎の印章/Seal of Fire》を本体に起動して乾坤一擲の《瘡蓋族のやっかい者/Scab-Clan
Mauler》!
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も、岡田すかさず狙い済ました《呪文嵌め/Spell Snare》! 手が無くなった羽部に対し、岡田は悠々と《強迫的な研究/Compulsive Research》からトロンを揃え、《潮の星、京河/Keiga, the Tide Star》を出して《燎原の火/Wildfire》で蓋をする。羽部は投了しかなかった。 終了後、岡田は何度も「《呪文嵌め/Spell Snare》が最強ですよ! サイドを《紅蓮地獄/Pyroclasm》から変えて良かったぁ!」と言っていた。確かに、ディセンションの一枚のアンコモンが変えた環境は大きかったようだ。 岡田 2-0 羽部 Winner 岡田! |