HDD/DVDレコーダは家電製品ではあるが、専用ソフトが搭載された一種のパソコンと見ることもできる。システムをバージョンアップして機能を向上させることができるのだ。
実は、うちのメインHDD/DVDレコーダである東芝RD-X5も今までに何回かバージョンアップがなされている。正確にはバージョンアップではなく、不具合の修正だ。インターネットでダウンロードしたISOファイルをCD-Rに焼くことによって、バージョンアップCDが手に入る。
そのCDをRD-X5に読み込ませると自動的にメッセージが出る。それに従ってリモコンを操作していくとシステムが修正されるわけだ。
さて、今回は不具合修正ではなく、正真正銘のバージョンアップだ。改善点の目玉は、自動延長録画だ。例えば、録画セットしていたドラマの前に放送していた野球中継が延長され、その分遅れて始まった目的のドラマが、後半が切れてしまうことがよくある。またドラマの最終回などは時間延長されることが多い。こうしたことに自動的に追従して録画を延長してくれる機能である。
そのほか細かな部分でいろいろと改善されているということだ。今までの不具合修正はもちろん無償だが、これは2,980円(消費税込み)のお値段がかかる。思案のしどころだが、自動延長は魅力だと思ったので、購入することにした。
名称は「RD-X5専用バージョンアップキット RD-X5EX」という。インターネットでダウンロードして、CDを作るのは今までと一緒だ。ただ、シリアル番号が付与され、バージョンアップ時に入力しなければならない。
バージョンアップ作業は画面のメッセージに従ってリモコン操作をしていって、無事終了した。目玉の自動延長も使えるようになった。その他に長時間モード(LPモード)の画質改善というのもあった。でもこちらの方はまったく感じない。むしろ悪くなったような気すらする。その他、「チャプター境界シフト」の時の操作感が悪くなったような気がする。(境界シフトの操作をしてもサムネイル画面が変わらなくなってしまった)
でもとにかくこれでもうしばらくの間は使えると思う。これ以上新しい機種を購入する経済的余裕はもうないので…。