キーボードの部屋                2004年3月7日更新   

HORI Fighting Stick

TKC 東海通信工業株式会社キースイッチ

■ HORI Fighting Stick

問い合わせがあったので、ゲーム用キーパットのキースイッチを解析。

金属ボディで作りは良い感じ。

基板の設計は1992年頃?.。 ちと古いなぁ。


分解してみると、キーパット部分のスイッチのメーカーは TKC 東海通信工業株式会社

スティック部分は信頼性の高い大きめのマイクロスイッチを使用。

■ スイッチ

赤いボタンの部分の直径 25.7mm

↑コレの中に、↓コレが入ってる。

スイッチユニットは TKC MM9-1,2 Swicth と思われる。

スイッチ取り付け穴のサイズは12 x 13mm角

■ 特性

※2回計測したデータを平均化せずそのまま

1.5mmの急激な荷重増加のところでON。

押していくと微妙に荷重が軽くなってます・・・5gほどだけど。

1.5mmの急激な荷重増加以後は緩やかなリニアのような荷重増加。

メカニカル構成だけど底突きの衝撃が少ない。

■ スイッチ分解

構成部品 かなり単純

ボールは金メッキ?

軸の底の内側の片側にある出っ張りと、接点の部分の片側がV形なのがこのスイッチの要かな?


押した状態 (ON状態)

バネに押し付けられたボールが接点を接触させる。


戻した状態 (OFFの状態)

矢印部分の出っ張りがボールの片側(V形接点の反対側)を持ち上げるのでOFF。

接点部分の片側がV形の形状のため、ボールを少し持ち上げただけでボールがV接点側へ動き、ON/OFFの切り替えがスムーズにいく?と思われる。(自信なし)

真っ直ぐ上に持ち上げるより、斜めにボールが移動(転がる?)する方が接続が切れやすい? (確証なし)

押し始めから1.5mmにかけて荷重が軽くなってる(5gだけど)のは、ボールの側面から下に軸の出っ張りが移動するときかな? (書いてることに保障なし)

ストローク2.5mmで少し浅すぎるけど、この構造でストロークを深くするのは難しそう。

タッチは少し重いがスムーズ、静か。

構造はシンプル。

メカニカル ショートストローク ノンクリック
キーボードに使ってみると面白いかも。

カタログスペック耐久性能200万回ってのが気になるが。


TKCページをうろついてたら・・・SPTー0101 Switch

作動力 60±25gf  移動量 3.5±0.5mm 1億回の超高寿命

接点が無く、1億回に耐えられるのなら、当然コイルスプリングでリニアタイプでしょうなぁ。


問い合わせがあったのは、こちらの会社のプッシュボタン

三和電子株式会社

ALPSのスイッチを使ってるらしい・・・。 違うな。

 2004年3月2日ページ作成