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とびやまじょう |
飛山城 |
別称: |
所在地:栃木県宇都宮市竹下町 |
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形状 |
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平城 |
史跡指定 |
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国特別 |
○ |
平山城 |
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国 |
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山城 |
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都道府県 |
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陣屋・館 |
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市町村 |
遺構 |
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建築物 |
天守閣 |
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現存 |
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石垣 |
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木造復原 |
○ |
土塁 |
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鉄筋復原 |
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水堀 |
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復興 |
○ |
空堀 |
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模擬 |
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大手口木橋(撮影年月 H18・6) |
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現存建築物 |
国宝 |
なし |
国重文 |
なし |
都道府県指定 |
なし |
市町村指定 |
なし |
その他 |
なし |
復元建築物 |
木橋、掘立柱建物、竪穴建物など |
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アクセス |
公共 |
JR宇都宮線宇都宮駅下車後JRバス「下竹下」下車徒歩10分 |
車 |
北関東自動車道宇都宮上三川ICから約10q |
ミニ情報 |
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地図情報 |
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城略史 |
飛山城は、鎌倉時代後に芳賀高俊によって築かれたといわれています。鬼怒川左岸の段丘を利用した平山城で城の規模は約14fあり、北側と西側は鬼怒川の流れに守られており、東側と南側は二重の堀で守られています。
芳賀氏は、益子氏とならんで宇都宮氏を支えた武士団です。芳賀氏は、天武天皇の子舎人親王を始祖とする清原氏の末裔です。高重のとき花山天皇の怒りにふれ下野に配流となり、以後土着したのが最初といわれています。平安末期から宇都宮氏の郎党として従い強力な家臣団へと発展し、上記高俊が飛山城を築いた頃から芳賀氏の活躍は始まったようです。以降戦国時代を通じ宇都宮家中で重きをなし、北関東へも勢力を伸ばしてきた北条氏ともよく戦いました。天正18年(1590)、豊臣秀吉により北条氏が滅亡すると、秀吉は宇都宮に着陣し関東・奥州の仕置きを行いました。その結果宇都宮国綱は18万石を安堵され、その時の芳賀高武の知行高は6万石でした。その後、文禄元年(1592)の朝鮮出兵には宇都宮勢の先陣の大将として出陣しましたが、慶長2年(1597)兄宇都宮国綱の養子のことについて、内乱を起こしたため宇都宮国綱・芳賀高武らは所領没収、飛山城も廃城となってしまいました。芳賀高武は上杉景勝の預けとなり、芳賀氏は没落しました。
現在整備された城跡は、もっとも城域がもっとも拡大した戦国時代の頃の姿です。昭和52年に国の史跡に指定され、平成4年以降発掘調査が進められました。
(参照 「国指定史跡飛山城跡(宇都宮市教育委員会)」、「城歩きハンドブック(新人物往来社)」、「とちぎの古城を歩く(下野新聞社)」) |
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主な見どころ |
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↑大手口木橋@:木橋から横矢の掛かる櫓台をみたところ。約40bでやや間隔が広いような印象をうける。 |
↑大手口木橋A:逆に櫓台から木橋をみたもの。やはり弓矢のみの防御では少し遠いような感じがしますが、どうでしょう?鉄砲を意識しているのでしょうか? |
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↑櫓台と木橋:そして両方をいれて撮影した写真です。あまりに整備されすぎて、空堀はこんなに浅いはずがないと思うのですが・・・。 |
↑6号堀と木橋:今度は大手口北側の櫓台から。こちらはもはや大手口のみを集中的に守る櫓ではないようです。しかしこれだけの間隔で櫓に守られていたとなると、かなり強力な防御です。 |
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↑櫓台からの眺め(北):鬼怒川が、がっちりと守りをかためています。 |
↑枡形:木橋を渡ると目の前に復元された枡形があります。発掘調査の結果、堀にみあう土塁を復元したそうですが、いかんせん低いような気がしますが。 |
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↑土橋:枡形を過ぎ、土橋を渡ると復元された門が待ち受けます。門の内側は城内で一番広大な曲輪Yです。 |
↑5号堀:土橋の両側には空堀が続きます。この空堀は、整備されていないので、飛山城に対する自分なりのイメージができそうです。 |
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↑4号堀:右側が城内最大の曲輪Yで、左側が曲輪WとXです。比高土塁となっていますが単純な直線の堀となっています。 |
↑竪穴建物:まるで土砂で半分埋まってしまったような建物ですが、もともと半地下で作られたものです。貴重品を保管した倉庫であったと考えられています。 |
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↑竪穴建物確認状況(現地案内板から):建物内はわりあい広い空間であったようです。 |
↑掘立柱建物:曲輪W内に復元された兵士の詰所。この曲輪からは多くの建物跡が発見されたとのことです。 |
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↑復元石積:同じく曲輪W内にある石の山。出陣前の宗教的な行為の跡だと思われます。確か案内板に説明があったと思いますが忘れてしまいました。 |
↑2号堀と曲輪W:ここの堀と土塁もきれいに整備されていますが、深さも高さもいまいちピンと来ません。 |
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↑2号堀:2号堀には気橋(復元)が架かっており、その内部(写真右側)は本郭となり、出入口はここしかありません。もちろんオリジナルはこんな柔な造りではなかったと思いますが。 |
↑空堀:このように整備されていない堀も現存します。公園化された城跡を好まない方にも楽しめる遺構となっています。 |
入場券・パンフ等 |
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国指定史跡 飛山城跡(宇都宮市教育委員会発行):とびやま歴史体験館で入手可能。城の歴史やとびやまについての詳しい記載があります。 |
宇都宮氏一族の城(宇都宮市教育委員会発行):おなじくとびやま歴史体験館で入手可能。宇都宮氏とその一族に関する城館について、詳しい記載があります。 |
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探訪年月 |
@H18・3 |
併設・周辺資料館 |
※飛山城史跡公園
開園時間:9時00分から17時00分(11月から3月は16時30)
料金:無料
※とびやま歴史体験館
開館時間:9時00分から17時00分
料金:無料
休館:月曜日、祝日の翌日、年末年始
028-667-9400 |
参考見学所要時間 |
約2時間00分(歴史体験館を含む) |
お薦め度 |
私見 |
最近増えつつある、整備された中世の城は、賛否両論好き嫌いもわかれるところでしょう。そういった意味では、この飛山城は整備された区域もあり、整備されてない区域もあり、見学する方としては二つの視点から楽しむことができます。私見としては、手つかずの状態であるより木々を伐採した方が見学しやすいとは思いますが、度を超えた整備はむしろ破壊行為だと考えています。 |
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城郭ファン以外も必見 |
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見逃せない対象です |
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城好きは行きましょう |
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予備知識がある方は・・ |
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マニア向け |
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初版20070325 |
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