第183夜 憧れのシャンパンコール!『龍が如く2』


参考リンク:『龍が如く2』公式サイト


 あの「夜の世界」を描いた人気RPGが帰ってきた!ということで前評判も高かった、この『龍が如く2』なのですが、実際に遊んでみると『1』よりも全体的にボリュームアップしていますし(というか、『1』も遊びつくすのはなかなか大変なくらいのボリュームがあるのですが)、マップも神室町だけではなくて大阪の町もあって、行ける店もたくさんあれば、サブイベントも普通にクリアするためにプレイしたら、絶対に半分も見られないだろうというくらいの数があります。

 ゲームの内容としては、基本的に『1』と同じなんですけどね。しかし、『1』では途中で「こんなのクリアできるわけないだろ!」とプレステ2を叩き壊したくなり、結局はイージーモードにせざるをえなくなった「バーチャコップ」のような無茶なシーンが無くなったというのは、無ければ無いでけっこう淋しいものですね。ゲームとしては、比較的同じような格闘シーンが延々と続いていく、という感じです。

 そして、今回はストーリー説明のためのムービーが圧倒的にパワーアップしているのですが、これは僕にとっては正直「長いな……」という印象のほうが強かったです。いや、ストーリーそのものが良く言えば「王道」悪く言えば「ベタで御都合主義」なために、全然驚かされるようなシーンが無いにもかかわらず、長いムービーばかり見せられているような気がしてならないんですよね。

 しかし、ホスト体験とかキャバクラ経営なんていうのは、まさにこのゲームでしか味わえないような世界で(とくに男である僕にとっては、ホストクラブでシャンパンコールを聞く機会なんて、テレビの「ホスト特集」くらいでしかないので)、なかなか興味深いものではありました。ホストもそんなにラクじゃなさそうです。あと、バッティングセンターとかゴルフ練習場は、ちょっとテンポが悪かったです。勿体ない。店の種類もあれだけあるのだから、全部体力回復の効果しかないっていうのも、もうちょっとどうにかならないかな、という気もします。

 全体的には「非日常感」も含めて、「絶対に暴力反対!」という人でなければ、楽しめる良作なのではないかと。しかし、自転車とか看板とか振り回すのは爽快だけど、ゲームを終えてみると軽い罪悪感もあるんだよなあ。このゲームが50万本売れてしまう日本って、「恐ろしい国」なのかも……