第104夜 饅頭にもなりました「ぷよぷよ」


 僕がこのゲームをはじめてやったのは、メガドライブ版でした。
 あの「テトリス」以来、雨後のタケノコのごとく乱発されたアクションパズルゲームの中で、本家「テトリス」と並んで生き残ることになった、この「ぷよぷよ」ですが、発売された当時は、「オタクっぽいキャラクターがたくさん出てくる、テトリスの亜流のひとつ」でしかなかったのです。
 結局、この「ぷよぷよ」は、大ヒットシリーズとなり、コンパイルという会社を一躍有名にしたのですが。
 「ぷよぷよ」の魅力というのは、なんといっても、その「わかりやすさ」と「連鎖」。
 画面上で同じ色の「ぷよ」たちが実際に繋がっていき、まっすぐ並ばなくても「4つ以上つながると消える」というのが、このゲームの斬新なところ。
 そして「テトリス」にはなかった「連鎖」の楽しさ。
 セガに「コラムス」という宝石を積み上げていくゲームがあり、同じように「連鎖」がウリだったのですが、こちらは、縦、横、斜めなど一列に同色の宝石を並べる必要があったのです。
 とくに初心者にとっては、「プレイヤーにとっても予想外の大連鎖」が起こることも多かったですし。
 また、こういう「わかりやすさ」とともに「個性的なキャラクター」が使われていたこともあり、女の子ウケもものすごく良かった記憶があります。
 このゲームのキャラといえば、あの足がついた魚は、なんとなく忘れられないキャラなんですよね。今でも夢に出そうです。

 対戦ができたのも魅力だったのですが、実はこのゲーム、けっこう人によって実力の差が出やすくて、僕の友人のゲーマーが信じられないような連鎖を完成させていくのを、やられながら感心してみていた記憶があります。
 上手い人がやると、意外とえげつないゲームになるんだよなあ。

 コンパイル、「ぷよまん」とゲームだけ創ってればよかったんだろうけどねえ。