第175夜 昨日の敵は今日の友!「フィールドコンバット」


参考リンク:フィールドコンバット(★ファミコンレビュー★)


 このゲーム、初めて宣伝を見たときには、なんだかすごく面白そうだったのです。「シミュレーションゲームの要素を取り入れた新感覚戦場アクション!」みたいな売りかたをされていたんですよね確か。

【プレイヤーは地球連邦軍の攻撃母艦(GENESIS3)に乗り込み、狂気の科学者に洗脳されてしまった兵士達を救出しながら、敵の本拠地を占領するのが目的。敵母艦は味方のユニットを連れ去ろうとするが、うまく狙撃すれば味方ユニットは戦線に戻ることができる。敵基地前の砲台4基を破壊し、敵基地内に母艦を侵入させられるとステージクリア。一応全6面あるけど、そんなに各面の違いはない】というゲームなのですが、GENESIS3は、なんだか攻撃母艦というよりはレーダー基地みたいな感じで、攻撃用ミサイルの他に、敵を捕獲することができる「キャプチャービーム」というのを出すことができるのです。そして、「キャプチャービーム」で捕獲した敵は改心して(?)味方のユニットとして戦場に投入することができます。ああ、なんだか「なんでも捕まえられる『ギャラガ』みたい!と、最初はけっこう楽しく敵の歩兵やら戦車やらを「キャプチャー」して戦場に投入して満足していたですが、実際のところ、そうやって一生懸命味方の戦力を増やしても、こいつらがまた全然使えないんですよこれが。

弱すぎる歩兵、動きはすばやいけれど、目の前の戦闘にはおかまいなしで、明後日の方角に突進していく戦車。そして、こいつらがまた、障害物に引っかかって全然動けなくなったり、アッサリと敵に捕まって、すぐに洗脳されなおしてしまいます。お前ら本当に節操ないなあ、と怒りすらわいてくるくらいに。味方のときは本当に軍法会議にかけてやりたいほどやる気がないのに、こっちを攻めてくるときは、けっこう的確な攻撃をかけてきたりするんですよねこれが。不規則な動きで攻撃してくる戦闘ヘリなんて、もう反則です。

実際に遊んでみるとゲームクリアよりも「敵の兵器を捕まえまくって最強軍団作成(でも役立たず)」にけっこうハマったりもして、僕はそれなりに楽しめたのですけどね、このゲーム。