『Dr.コトー診療所2006』第1話の感想


(1)コトー先生白衣で移動しすぎです。それではかなり「不潔」なのでは……
   世間では、医者が白衣でコンビニに行くと「菌とかうつされたらどうする!」って病院にクレームをつけてくる人もいるというのに……

(2)この島、いくらなんでもそろそろ携帯つながるようになっても良いのでは……

(3)あれだけじゃ気管切開にならないだろうし、なぜ刺しただけで自発呼吸が再開されたのかよくわからん。

(4)つーか、手術中に倒れちゃうなんて、学生実習の人かと思った。

(5)彩佳姉さん怖すぎ!

(6)しかし、相変わらず心臓外科から脳外科まで、幅広くこなしてるなあ、コトー先生。

(7)「あの、私のこと『ミナ』って、下の名前で呼んでください…」高校生の自己紹介かいっ!

(8)患者さんに聞こえるところで大声で喧嘩しまくる彩佳さん、それは陰でやってください。

(9)「どこへ行こうと、目標さえ見失わなければ…」それは正論なのだけれど、僕の経験では、普通の人間にとっては、目標を見失わないためには環境がすごく大事です。

(10)「まだ組織診の結果は出てないんだけど、彼女の乳癌について…」って、待てよ組織の結果が出るまで。というか、組織型によって治療法も変わってくるだろ。

(11)いや、そりゃあ東京で治療を受けたほうがいいって。

(12)そもそも、島の診療所に、柴咲コウに続いて蒼井優が赴任してくるなんてありえねえ!



 といろいろ書いてしまいましたが、やっぱりこれってドラマとしては素晴らしい作品だと思います。コトー先生のタケヒロへの手紙なんて、あまりに感動的で、薄汚れちまった自分が恥ずかしくなってしまったものなあ。

【ボーイズ・ビー・アンビシャス、という言葉を知っていますか?

そして、そのあとに何が続くか。

少年よ、大志を抱け。
お金のためではなく、私欲のためでもなく、名声という、空虚なこころざしのためでもなく。
人は、いかにあるべきか、その道をまっとうするために、大志を抱け。

と、続くのです。】

「職業」とか「収入」とか「社会的地位」とかじゃなくて、子供の頃「自分がなりたいと思っていたような人間」には、かなり遠いところに今の僕はいるようです。

 あと、「先生に胸を見られたくなかった」という彩佳さんの気持ち、「仕事として他人の体を見る」医者としては、なんだか心に突き刺さりました。
 女性の皆様にはとくにお願いしたいのですが、乳がんというのは早期発見によって根治できる可能性が高いがんですから、もし異常を感じたら、怖がらずに早めに病院を受診してください。(がん以外にも、しこりができる乳房の病気というのもけっこうありますし)。検診を受けることも大事ですし、お風呂に入ったときには、自分で確認してみてください。男性も、もし自分のパートナーの胸にしこりがあることに気がついたら、ちゃんと教えてあげてください。

 医者としてだけではなく、母親を乳がんで亡くした人間のひとりとして、お願いしておきます。