香港巴士鐵路旅遊協會 HONG KONG PUBLIC TRANSPORT TOURISM ASSOCIATION
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旅遊香港の旅 旅のエッセイ
協会のはんこ作り  [2004.2.6/002]
 李さん、ひとつのハンコに、10文字書けますか?
 「もちろん」
 おっきいのじゃなくて、このくらいのに書ける?
 「もちろん」
 字はこれです、香港巴士鉄路旅遊・・・・・・えーと、協ってなんて読むんだっけ?
 「はぁん!? あーあー、ひょんごん・ばぁしぃ・てぃっろう・ろいやう・ひっぷうい」
 ひっ?
 「ひっぷうい!OK!」あああ、いつもながらに声がでっかいおやじだ。
今日は協会の印を注文しに文華里に来た。文華里は大通りから南に入る路地に伸びる横丁で、印鑑やゴム印作成、名刺の簡易印刷等を扱う店が並ぶ。店、といっても1軒1軒は小さな小屋のような感じ。客はそれぞれ、お気に入りの職人の小屋に向かう。私がハンコを頼むのはいつも李さんの店、隣り合った小屋で父さんと息子がやっているけど、押しの強い父さんのファンだ。妙に凝った注文も聞いてくれるし、今まで何人の友人がここでハンコを作ったやら、もう数え切れない。
 丸いハンコが欲しかったけど、「個人印は丸でもいいが、会社などの公的な印鑑は角なんだ」と力説されて四角のハンコを選ぶ。
 予算? 今回は少なめです。「じゃこれだ、水牛」あっ、それはいやだ、傷があるじゃないのよ。
「わかってる、同じ材質で別の、きれいなのを選ぶから無問題」はぁい。今日は押され気味だなあ。
 出来上がり日の確認。文字数が多いから、いつもより少し長めの納期だって。日本に帰る日になってしまう。1日遅れで帰国する友人に渡しておいてほしいとお願いすると、
 「OK!届けとく」、北角のホテルまで届けてくれる約束になった。昔はこんなことしてくれなかったのに、最近は九龍側のホテルまででも届けてくれたりする。商売厳しいのかしら。
 初めて入る店だと仕上がりが不安だし、本当に届けてくれるの?って心配もしてしまうけど、この店で裏切られたことはないからお願いしてしまった。
 約束の日にホテルに届いたハンコはこちら。えへへ、かっこいい。協会の公印として末永く使わせてもらいます。李先生、またよろしく!

文華里
MTR上環駅からすぐ


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