第7回義太夫教室発表会 はなつる会
2012年(平成24年)9月1日(土)@大槻能楽堂

 
今年は初めての会場 大槻能楽堂
 
いつもお世話になっている山本能楽堂さんからの祝花   舞台のお世話の広瀬さん。長時間ありがとうございました。
  
   陰のお仕事も皆で協力。                    いよいよ開演です。三味線の團吾さん出場。


1. 桂 南光
 近頃河原の達引「堀川猿回しの段サワリ」


≪この度、大胆にも「はなつる会」に出演させていただきます。
 まさに、落語の「寝床」を地で行くことになり、近隣の方々
 にご迷惑を おかけしますが、あの旦那の気持ちがとてもよ
 くわかる今日この頃です。≫


2.豊田 公美子
 絵本太功記「十段目A」


≪今日、この舞台で語らせていただけることへの感謝の気持ちを 忘れずに、
 元気一杯、精一杯務めさせていただきます。≫


3.山尾 とも子
 絵本太功記「十段目B」


≪今年は2度目の舞台です。個人稽古ではずいぶん悩みました。
 仲間の励ましと師匠のご指導のおかげでなんとか本番を迎えられそうで、
 感謝の気持ちでいっぱいです。今回は、少しは心に余裕をもって臨めると
 いいなと思っています。≫
 


4.中村 恒光
 絵本太功記「十段目C」


≪私の「はなつる会」の発表会は今年で3回目となります。回を追うごとに拙く
 なっていくような気がします。「尼ヶ崎の段」が段々難しいところに入っていく
 のか、記憶力・理解力が年とともに衰えていくのか、それとも、始めたころの
 ような真面目さが無くなったのか。初心に帰って真剣に稽古をしようと、
 覚悟を新たにしていきます。≫


5.飯田 郁子
 絵本太功記「十段目DE」


≪声を出すことがただただ楽しいだけのお稽古ではなくなってきました。
 年を追う毎にに見える(聴こえる)世界が変わって来ています。大きく動き出
 した物語を伝える力はまだまだありませんが、「今の私」をどうか寛容にお
 見守り下さい。英大夫師匠を初め、團吾さん、希さん、亘さん、お教室の皆
 様。いつも本当に有難うございます。≫


6.伊藤 惠
 義経千本桜道行 忠信物語


≪先輩方の本気度200%のお稽古に吃驚仰天、録音で聴くお師匠様のみっち
 り密度のお声に愕然。一体、浄瑠璃ってなに?!と、くらくらする5ヶ月です。
 手取り足取り導いて下さる皆様に感謝しつつ、とにかく精進致します。≫
 



7.菅原 正孝
  義経千本桜道行 忠信物語


≪大阪は20歳過ぎまで天満あたりに住みながらついに無縁の文楽・浄瑠璃。
 誘われて半年前に初観劇、ふとした拍子で初稽古。もののはずみで発表会。
 後悔してももう遅く、心は小さな70代。冷や汗の舞台を相務めます。≫


8.山田 冨士雄
 義経千本桜道行 忠信物語

≪江戸時代の浪花言葉を習いたく思い、又、自分で発声することで、歴史を知
 り当時の庶民の感覚を肌で感じたく教室に入りましたが、舞台に立てるなん
 て意外であり、冒険であります。自分自身への挑戦でもあります。≫


9.澤野 未来
 絵本太功記「十段目A」

≪「ブンラクって?」な私を、仕事の関係で出会えた師匠が劇場に誘ってくださ
 り、虜になって5年。自分もやってみたいと、東京教室に昨年冬から通ってい
 ます。初心者の語りでお聞き苦しいとは思いますが、精一杯務めます。≫


10.花牟礼 紀仁
 絵本太功記「十段目B」

≪親が病気をしたり、子どもの成長を見たり、そんな経験をするたび人生の哀
 歓を描いた浄瑠璃が身にしみます。真似事でも、その浄瑠璃を語らしていた
 だける幸せを感じております。≫


11.小林 健
 絵本太功記「十段目C」

≪大阪で生まれ、今日までそのまま語り継がれている日本の文化遺産、義太夫
 を語らせていただけるとは。心を込めて、務めさせていただきます。≫


12.今村 京子
 絵本太功記「十段目DE」

≪その昔、鈴のような笑い声とほめられたこともある私ですが(実話)、どんどん
 地声が低くなっている今日この頃。これもお稽古のたまもの? 自らの行末に
 若干不安を感じつつ、今回もなんとか当日を迎えます。師匠はじめ、大勢の
 関係者の皆様のご厚情に心よりお礼申し上げます。≫


13.藤崎 恵子
 絵本太功記「十段目F」

≪今年ではや5回目の発表会。上達などほど遠く、壁はどんどん高くなり、光秀
 には「すさりおろふ」と睨まれる日々。 8月に卒寿をむかえた父の文楽通いは、
 60年ほどになる。アァよもや今頃、娘の調子の外れた”何やら”を、きかされ
 ようとは・・・。≫


14.垣岡 眞弓
 義経千本桜道行 忠信物語

≪初等科で、まだまだ人にお聞かせできるようなものではないですが、義太夫、
 すごく楽しいです。その楽しんでいる気持ちを今回の発表でお伝えできれば
 いいなと思います。≫


15.有賀 文子
 義経千本桜道行 忠信物語

≪初めて見た文楽で人形のな生々しさに圧倒され、そのうち大夫さんの振り絞
 る様な語りに引きこまれ、時を経て今、夢の様な舞台設定で語るという僥倖に
 恵まれました。その至福の時間を味わいつくしたい思いで一杯です。≫


≪お楽しみ≫野崎三味線ツレ弾き

 大川 貴子・豊田 公美子


16.森山 健
 絵本太功記「十段目A」

≪おっしょはんの熱心なご指導で、義太夫節の奥深さのみならず、日本語の美
 しさも再発見し、すっかり文楽の虜になってしまいました。初舞台ですが、十次
 郎の「男の意地」から滲み出る悲痛な想いを少しでも表現できるよう精進しま
 す。≫


17.沓内 英志
 絵本太功記「十段目C」

≪訛り、なまり、ナマリ、・・・分かったようで判らない。解ったつもりでも表現でき
 ない。訛りの克服は永遠の課題です。そしてまた明日から新たな訛りの壁との
 格闘が始まります。≫


18.額田 裕子
 絵本太功記「十段目DE」

≪今年は”キング・オブ・義太夫”太十のハイライトシーンの一つを語ります。
 演ってる本人はゴキゲンですので、申し訳ありませんがどうぞお付き合いく
 ださいませ。≫


19.西澤 佐和子
 絵本太功記「十段目F」

≪個人稽古帰り道のなんばウォークは、先輩姉さまと共に、光秀らしい発声を
 試みる、おさらいウォーク。声荒らげた光秀を習得するために、地道に励んで
 参りました。目指せ!団体金メダル! はなつる会!≫


20.津田川 勝
 絵本太功記「十段目DE」

≪また、暑い、熱い、あっ、ついにこの日がやって来ました。日頃の練習不足をつ
 くづく悔いています。かくなり果つるは、理の当然。トホホホホ。≫


21.紫藤 崇代
 絵本太功記「十段目F」

≪今年3月、千尋ほ谷に突き落とされました。死に物狂いで這い上がったときに、
 師匠が感極まっておられたのが本当にありがたく忘れられません。私という
 小さな器で操と光秀の表現をどこまで工夫できるか、日々勉強です。≫


22.梶間 大督
 絵本太功記「十段目A」

≪この夏は僕にとって「はなつる会」2度目の参加、いよいよ絵本太功記が始
 まります。日本人の心の在り方を大切に語れるよう、お師匠様はじめ、会に
 携わる皆様への感謝を忘れず頑張りたいと思います。≫


23.谷 英知
 絵本太功記「十段目DE」

≪高音の節回しを外しまくってきた音痴の私も、いよいよ現われ出でたる・・・
 低音の武智光秀が無事出てきますように。≫


24.大谷 武子
 義経千本桜道行 忠信物語

≪4月から、初等科でお稽古させていただき、もう能楽堂の舞台に出演とは――
 ―びっくりです。英大夫師匠の、心の込もった御指導のお蔭です。大きな声が
 出るようになり、健康になりました。感謝いたします。≫


25.梶谷 佳代
 義経千本桜道行 忠信物語

≪月一回の気軽な「初等科」の扉の向こうに、こんな新(深)世界が待ち受けて
 いようとは・・・・。不思議なご縁に感謝しつつ、発表会打ち上げのビールを楽
 しみに、一歩でも前に進みたいと思っております!≫


≪お楽しみ≫ 落語

 安藤 英敏


27.秋鹿 真人
 絵本太功記「十段目C」

≪東京教室から参りました。東京教室は、チャンスは限られますが、稽古の熱気
 と人口密度で大阪をしのいでいると思います。「タタキは大事でっせ」の師匠の
 言葉を噛み締めて、これからも励んでいきます。≫


28.金銅 真代
 絵本太功記「十段目D」

≪なかなか出来なかった「腹できめる」ことのコツが少しわかって語れたとき、
 師匠に「それや!!」と言ってはげましていただきました。ほんとうにうれしかった
 ・・・・です。今回、”力みすぎて「叫び」にならない”、”低い音を丁寧に語る”
 ということを目標に頑張りたいと思っております。≫


29.安藤 英敏
 絵本太功記「十段目E」

≪今回「主を殺した天罰の、」の部分の語りは、私にとっては格闘技。気力体力
 充実して挑みます。≫


30.川口 眞帆子
 絵本太功記「十段目F」

≪この度ほど義太夫のお稽古を続けてきてよかったとつくづく思いました。と言
 いますのは幼少期、光秀は悪逆非道の人非人とすりこまれてきましたが、
 「無道の君を弑(しい)するは民を安むる英傑の志」と喝破。字面でなく義太夫
 の選び抜かれたオンが強く訴えかけて来ます。四面楚歌の敗軍の将に共感
 し、光秀ワールドに浸ることができたからです。≫


31.松下 豊美
 絵本太功記「十段目C」

≪4年前は、病床で毎日オリンピックをTV観戦するだけの夏でした。今年は
 オリンピック選手の健闘ぶりに励まされ、お稽古のモチベーションもよりアッ
 プ(!?)大阪の夏より熱い師匠のご指導をいただきながら、教室の皆様と
 一緒に元気に発表会に参加できる喜びをかみしめております。≫


32.桝井 二郎
 絵本太功記「十段目DE」

≪今日も出る、胴間、金切り、しゃがれ声、さらにだみ声、涙声。声は元気のバロ
 メータ。聞いていただける皆様にただ感謝。≫


33.北村 伸明
 絵本太功記「十段目F」

≪光秀と同い年で、名場面を語らせていただきます。一所懸命頑張るしかあり
 ません。≫


34.小坂 正実
 義経千本桜道行 忠信物語(ロング)

≪ある時のお稽古の後の席で1期生のお兄様方が語られた千本桜道行のなんと
 格好良かったことか。それでお願いして発表会で語らせていただけることになり
 ました。その後、初等科が出来て・・・。えらい事になってしまいました。≫


≪お楽しみ≫ 独吟「砧之段」

 桂川 あかね 


35.大川 貴子
 卅三間堂棟木由来「平太郎住家の段」

≪素人にも妥協を許さぬ、英大夫師匠の熱血指導。素人にも一撥たりとも気を
 抜かず弾いてくださる、團吾さん。『もったいない』の一言です。今年も、数ある
 仕事を振り切って参戦させて頂きます。≫


36.森長 かおる
 絵本太功記「十段目C」

≪教室に通いはじめて8年目に突入しましたが、ここにきて驚きの変化あり。
 音域の狭い私は特に低音が苦手。息しか出せなかったのですが、なんと、
 『とんでも低音』が出るようになったのです。【継続は力なり】を実感。お師匠
 様をはじめ、関係するすべての皆さまへの感謝の気持ちを忘れず発表会の
 舞台に臨みます。≫


37.佐久間 裕子
 絵本太功記「十段目DE」

≪このような素晴らしいご縁をいただき、今回で7回目になりました。難しくて、
 ますます悩みは深まる一方ですが、感謝の気持ちを忘れず、少しでも光秀や
 皐月の思いに心を添わせられるよう努めさせていただきます。≫


38.田丸 美紀
 絵本太功記「十段目F」

≪「それは違うんやで」と、おっしゃる師匠。どこがどう違うのか全く分からな
 い…。 それがお稽古を重ねて数週間後に録音を聞いて「あ〜全然違う」と
 わかるように なると、とてもうれしいです。発表会までに、いくつ克服できた
 でしょうか…。何度も我慢強く指導してくださる師匠、お付き合いくださる
 團吾さん、そしてお稽古仲間のみなさんに感謝です。≫


39.川上 弘恭
 傾城恋飛脚「新口村の段」

≪「自分で出来てると思てるのは幻でっせ、殻を破んなはれ!!」お師匠さんから
 の昨年来のお叱りです。思案投げ首ながら言うて頂いていることが一段階進ん
 だようで悦に入ってます。(それがいかんねん!≫



演奏を終えて