2009/07/06(月) 先入観&雀が丘
昼から赤の広場の方に買い物に出たがアメリカのオバマ大統領が到着するため、ものものしい警備。
広場はもちろん閉鎖。引き返して大通り沿いの寿司屋「銀の滝」に立ち寄り(3回目)、寿司と焼き鳥を食した。
この店結構おいしい。クレムリン前にある寿司屋とえらい違いや。
もし、マズイその寿司屋にこちらにきて最初に行ったとしたら「ロシアの寿司は食えない〜」と決め付けて二度とモスクワの寿司屋には行かなかっただろう。
人間の先入観はタッタいちどの体験で決まることもある。コワイコワイ。
終演後、大使館公使の今村さんに連れられ希大夫共々モスクワ全体を見渡すことのできる「雀が丘」に行く。
夜9時過ぎというのに真昼の明るさ。新婚カップルが大勢に囲まれて記念撮影していた。
近くにモスクワ大学の広大な校舎と敷地がひろがっている。
そのあとホテル「アリューリョナク」で中華を食べ、「チェリー」というカラオケ屋に入った。
ウクライナ出身のアリョーナという娘がかいがいしく日本語カラオケの世話をしてくれた。
2、3曲ずつ皆で唄ったあとタクシーで赤の広場に出る。
深夜のおとぎの国をすこしのあいだ堪能して、待たせてあったタクシーに乗り込みホテルへ。
2009/07/07(火) いい日、モスクワっ子気質、打ち上げ。
2、3日続いた寒さも止み、今日は清々しい天気。
ホテルを出て右へ2分歩いたところにチャイコフスキー記念音楽院(チャイコフスキーコンクールの会場)がある。
正門前広場にチャイコフスキーの銅像がそびえたつ。音楽院の隣のカフェに座るとピアノやら弦楽器やらソプラノの声やらが遠くから混じりあい聞こえてくる。
こんなホッこり感を味わえる場所が世界のどこにあるんや。観光をとりやめひたすらぼやっ〜。
さて公演は明日千秋楽。新聞にも引き続き大きく紹介され、今夜も満員御礼、だふ屋が出る始末。
終演後、文楽協会主催の打ち上げ(明日は片付けがあり忙しいから)が行われた。
今回はモスクワのひとたちの演劇芸術芸能に対する大阪人みたいなノリのよさに支えられた気がする。
ここにはニューヨークやパリのようにシンとした鑑賞姿勢はない。
身を乗り出して吸い込まれるようにキョロキョロ床を見たり人形を見たりしながらこちらの笑いや泣きの表現に同じく笑いや泣きの表情で客席から答えてくれる。
床からジカに眺めているとよくわかる。オペラやバレエの時もそうだが、小さい子供を連れてこられるひとも多い。
大使館、交流基金、モスクワ大学関係者(通訳、字幕で世話になる)の皆さん共々の感極まった打ち上げのあと、今夜も歩いて赤の広場へ。