徳島義太夫講習会

8月26日:
今日から三日間の徳島滞在。呂茂大夫は急用ができたので希大夫ひとりを連れて行く。
    三味線は団吾君。何故かこの徳島行きはいつも楽しみでもある。今回は『寺子屋』の指導。
    その一環として、今年の七夕浄瑠璃会に清友さんと寺子屋の前を語りにきたわけだ。
    今回は大夫がナント、21人。三味線は8人の参加。
8月27日:
朝から夕方まで。途中1時間の昼食タイムと随時休憩をはさんで約6時間。
受講生の平均年齢は僕くらい。男性9人、女性20人。『寺子屋』はええもんデンナア。
教えていてアキマヘンワ。それにしても皆熱心。70過ぎの方も数人おられるのに、
時間制限がなければ深夜までのサバイバル講習会になりそうな勢い。
団吾君もようやってくれる。希大夫も最後方から大きな声を出している。
マクラから『源蔵戻り』までを何回繰り返したやろか。
今夜は恒例の懇親会。会場は『とくさん』。28人の参加。
地元の人の素直な真情に触れ、大きな心的財産をいただいた。
締めは全員での阿波踊り。僕も団吾君も希も踊りマクリ。
本場に溶け込みました。
8月28日:
今日の講習は朝10時から昼の1時まで。『源蔵戻り』を終え、松王の出までいった。
浄瑠璃歴30年以上の方も見受けられる中、僕は熱中して体育会系のノリで立ち上がっての指導。
何度も何度も基本的節回しやら節数をたたき込む。
女性では最高齢の宇山さん。いつも藍染の綺麗な着物姿。声がよくて気品がある。
最後のレッスンのあと、すれ違いざま『先生、握手して下さい』と、言ってくださった。
何か夢のような三日間だった

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