■機神たちの腕から、囲むように電撃が放たれた。 挟まれたものはその光に遊ばれるように宙を舞い、 悶え苦しみ、ショートしていく。 ―暗闇のなかを光が支配して数刻、 跡に残るのは、もはや動くことすら叶わぬ鋼鉄のもののみ。 その姿を眺め見下ろしていた二体の機神は、 飽きたかのように次の獲物を求めて、 闇に向かって動き出した。