活発な運動を続けると糖尿病リスクが下がる

最新疫学研究情報No.41

運動が2型糖尿病の予防に効果があることはよく知られていますが、今回、米国カリフォルニアのローレンス・バークレー国立研究所のPaul T. Williams 博士の研究チームによって、「高齢になっても活発な運動を続けることで、糖尿病の発症リスクを低下させることができる」との発表がなされました。

研究チームは、25,988人(35~54歳)の男性ランナーを対象にして、平均8年ごとに2回の調査を行い「活発な運動と糖尿病発症の関係」を調べました。その結果、週に8km以上走った人は、8km未満の人と比べて糖尿病発症リスクが約2倍も低下し、その後10年間は、糖尿病を発症しないことが明らかになりました。

Williams 博士は、「糖尿病の発症と走る距離との関係が確認された。活発な運動を継続することで、加齢にともなう体重増加を防止し糖尿病リスクを大幅に軽減できる」と述べています。

出典

  • 『Diabetes Care 2007年 11月号』

分類

このページの先頭へ