マグネシウムサプリメントによる骨の強化

最新疫学研究情報No.1

米国エール大学大学院トーマス・カーペンター博士(Thomas O.Carpenter)の研究チームは、マグネシウムの不足している(1日220mg以下)8~14歳の少女44人を対象に、「マグネシウムと骨塩量」の関係を調査しました。被験者を「1日300mgのマグネシウムサプリメントを摂取する(*2回に分ける)グループ」と「プラセボを摂取するグループ」に分けて、1年間の比較調査が行われました(二重盲検・無作為割付)。

その結果、マグネシウムサプリメントを摂取したグループは、摂取しなかったグループに比べて、腰(hip)の骨塩量が増えることが明らかになりました。(*腰椎にも少し増加が見られました)

トーマス博士は、「この研究はマグネシウムが不足している少女を対象としているため、マグネシウムを十分摂取している少女にも当てはまるかどうかは明らかではありません。しかし、現在のアメリカの若い女性はマグネシウムを十分に摂取しているとは言えません」と指摘しました。

出典

  • 『The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism 2006年12月号』
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