※このページに書いてある内容は、管理者の曖昧な記憶を頼りに、独断と偏見で書かれたものです。一方的
な苦情等は受け付けません。あと考察対象は原作のみです。
ドラゴンボールの敵キャラを独自にランキング
何年ぶりかの更新となりました今回は、散々語り尽くされているであろうドラゴンボールの敵キャラについて。
作中特に印象強かった敵キャラを独自の視点(某悪役キャラを取扱うサイトっぽくなりそうですが)で語ったり
ランク付けしてみようと思います。
・レッドリボン軍
総合悪役度C、 口・性格の悪さC、 卑劣さB、 情けなさB、 醜悪さC、 強さ(当時を考慮)C、 単体作品貢献度C、 伏線作品貢献度S、 好み度D
雇われの殺し屋である桃白白を除けば、ブルー将軍やマッスルタワーの面々に少々苦戦するも取り分け超強力なライバルだったり今後顔を出していくことになるキャラもいない、パッとしない連中である。
しかし、ヤムチャやピラフ一味、天下一武闘会の選手とは違い、ドラゴンボール初の本格的な非人道の「悪」であり、組織的大規模勢力の敵でもあり、
ギャグチックな隊員・将軍も多いが目的のためなら平気で人を殺す非道な連中であり、本格的なドラゴンボールの争奪戦が開始される長編物語の火ぶたを切った存在である。
天下一武闘会でバトル物色がいっそう強まり、そしてレッドリボン軍編から本作初期の中国奇書物と鳥山氏独特のSF観を混ぜたギャグ満載の冒険活劇から、
主人公サイドと敵対勢力とのドラマ性を含んだバトル物へ方針を変えていくことになるターニングポイントとなることを踏まえると重要な敵組織です。
・ピッコロ大魔王(とその一味)
総合悪役度A、 口・性格の悪さB、 卑劣さB、 情けなさC、 醜悪さD、 強さ(当時を考慮)A、 単体作品貢献度A、 伏線作品貢献度B、 好み度B
ドラゴンボールがレッドリボン軍以上にシリアスかつ重厚な物語になった記念すべきキャラクター。
ピッコロ大魔王とその配下はピッコロ大魔王の野望の為に人や街を平然と踏みにじり破壊し、邪魔になり得る武闘家を次々に抹殺しにかかる等など極悪非道の限りを尽くす悪そのものである。
悟空の親友のクリリンを始め、天下一武道会の出場選手たち、亀仙人、餃子を手にかけていき、都へ攻め入り消滅させる様はこれまでにないスケールの巨悪なのだけれども、
そんな巨悪のピッコロ大魔王は弱点に必要以上におびえたり、自信過剰で油断したり、喜怒哀楽が激しい等どこか人間臭さがあって、大魔王のカリスマ性と同時にどこか愛嬌を感じるところが実に良い。
最終決戦で悟空の感極まった勝利の言葉の中、まだ恐怖は終わらないのだとし静かに散ってゆく姿は筆者を始め数多くの読者の脳裏に強烈に印象付けたのである。
・マジュニア
総合悪役度E、 口・性格の悪さC、 卑劣さE、 情けなさD、 醜悪さE、 強さ(当時も含めて)B、 単体作品貢献度A、 伏線作品貢献度B、 好み度C
登場初期こそ悪役っぽさが多少はあったものの、ピッコロ大魔王とは打って変わって悟空の好敵手(ライバル)として、また悟飯の良き師匠としてずっと味方として出続けます。
味方のキャラクターとしては絶妙なパワーバランスで活躍し続けた彼ですが、残念ながら良い奴過ぎて悪役としての魅力は限りなく低いと言わざるを得ません。
・ラディッツ
総合悪役度B、 口・性格の悪さA、 卑劣さA、 情けなさB、 醜悪さD、 強さ(当時を考慮)B、 単体作品貢献度S、 伏線作品貢献度E、 好み度A
悟空の尾と満月の夜に変身すると言う設定をサイヤ人として再利用した、以後作品のバトル路線を決定付ける点では最重要キャラクターである。
当初は悟空とピッコロ二人掛をものともしないその圧倒的なパワーと、そこから漲る自信、サイヤ人という未知の恐怖感をこれでもかと見せつけた彼ですが、
同時に悟空の子供のご飯を人質に取ったり、ピンチに陥るとこれまでの強者感はどこ吹く風の一転命乞いをする上、
隙をついて形勢逆転して高笑いしたのもつかの間、最期は再び必至の演技で命乞いをしてもスルーされ、俺より強い仲間がお前らなんか皆殺しだと捨て台詞を吐きながら殺されるという無様な姿を晒し彼の活躍は幕を下ろしました。
更に悟空の兄と言うこれ以上ないポジションなのに以後改心するどころか一切登場しない使い捨ての小悪役です。
でもね、そこが良いんですよ。物語の要所に登場するボスだけではバトル漫画は成立しません。所謂引き立て役の雑魚や良い塩梅の中ボスがいて、その段階を踏んでこそババーンと登場するボスが栄えるのです。
そしてラディッツ、彼こそこれ以上ないくらい物語を盛り上げて降板した名中継ぎなのですよ。一切ブレることなく悪役として退場したのまさに小悪党の華に栄光あれ!
・サイバイマン
総合悪役度C、 口・性格の悪さD、 卑劣さB、 情けなさC、 醜悪さA、 強さ(当時を考慮)C、 単体作品貢献度E、 伏線作品貢献度E、 好み度C
ベジータのお遊びとして前座を務めたやられ役の雑魚…と思いきや、こいつがなかなかどうしての強敵でビックリ。ラディッツ並の戦闘力を有し溶解液は一瞬にして土を溶かす。
決して手を抜いたわけではない天津飯やヤムチャの猛攻からも倒し切れず、怒りのクリリンの一撃から一匹逃げ切る等その生命力は決して侮れない。
命令に忠実で自らの命を顧みず笑みを浮かべて自爆する様は思わず背筋がゾッとする恐ろしさを持つ。
容姿の気味の悪さと雑魚敵にしては強すぎると言う点、ヤムチャを道連れにする狡猾さも相まって印象に残る悪役でした。
・ナッパ
総合悪役度A、 口・性格の悪さC、 卑劣さC、 情けなさC、 醜悪さD、 強さ(当時を考慮)A、 単体作品貢献度C、 伏線作品貢献度E、 好み度S
ラディッツ襲来から予告通り1年後に地球にやってきた、ラディッツ以上の戦闘力を持つサイヤ人のエリート。
圧倒的な力で相当なまでに鍛えてきたZ戦士たちを一方的に蹂躙し、あのピッコロですら赤子扱いという歩く暴力のような存在に大地どころか読者まで震撼させた男。読んでいて本当に絶望感を与えてくれた悪役はナッパとフリーザ位です。
そして界王様の下で修業してきた悟空の噛ませ犬として扱われる一方で終わらず悟空を冷や付かせる活躍もし、憂さ晴らしとばかりに格下のクリリン悟飯を始末しようとしたため界王拳を盛大に披露する役目を負い、最期は味方のはずのベジータに爆殺されてしまう。
ラディッツに負けず劣らず中ボスとしての立ち居振る舞いが完璧すぎるのと、悟空到着までの暴れっぷりがあまりに印象強すぎてホント個人的に大好きな悪役です。
あと何気にラディッツの蘇生を提案したり最低限仲間を気遣う一面も良いよね!
・ベジータ
総合悪役度C、 口・性格の悪さB、 卑劣さD、 情けなさD、 醜悪さD、 強さ(当時も含めて)A、 単体作品貢献度S、 伏線作品貢献度B、 好み度D
ラディッツ、ナッパとサイヤ人の恐ろしさをこれでもかと読者に見せつけ、サイヤ人編の取りを飾る刺すボスの満を持しての登場です。
界王拳を使う悟空すら苦戦する強敵で、無茶を承知の4倍界王拳かめはめ波や元気玉等致命傷になりそうな一撃を何度も喰らっては這い上がって悟空たちをどん底に叩き落とす様は圧巻の一言。
弱り切って大猿の下敷きになってもまだ生きているしぶとさに読んでるこっちまで呆れてしまうほど。
悟空の温情(?)で辛くも一命を取り留め、恩を仇で返すかの如くナメック星で暗躍し、クリリン達やフリーザ一味とドラゴンボール争奪戦を繰り広げる。
かつての強敵を葬り、一度は負けても自慢のしぶとさで復活して借りを返し、利害の一致でクリリン達を利用しながら共闘する姿は実に狡猾で、最期まで見せ場を作る彼こそフリーザ編を盛り上げる立役者の一人と言えるでしょう。
しかーし、悪役としての輝きはここまで!人造人間編からは中途半端なピッコロ的立ち位置となって釈然としないまま戦い抜き、魔人ブウ編では一瞬悪役に返り咲くも結局半端者のまま親として散り、あっさり復帰してから以降はサイヤ人編のピッコロのような半端な味方として活躍して行きます。
作中何度かクリリンが「ベジータの本性は悪」だと言っていましたが、筆者もそうだと思っていました。残忍で高潔かつ卑劣な悪役として輝いていた彼には悪役として生き抜いて散って欲しかった。そうなるとトランクスが生まれないことになりますが、スーパーサイヤ人が量産される世界よりそういう世界の方が見たかったなぁ…。
・キュイ、ドドリア、ザーボン
総合悪役度B、 口・性格の悪さB、 卑劣さB、 情けなさB、 醜悪さB、 強さ(当時を考慮)B、 単体作品貢献度D、 伏線作品貢献度D、 好み度B
フリーザ編の初期中ボストリオ。強者としての風格に卑劣さをきっちりアピールしつつ、ラディッツ以上に情けない散り際を披露するという巧みに中ボス感を演出する名脇役達。
フリーザ編の敵役はどいつもこいつも良い味出してますね!
・ギニュー特戦隊
総合悪役度C、 口・性格の悪さC、 卑劣さD、 情けなさC、 醜悪さC、 強さ(当時を考慮)A、 単体作品貢献度C、 伏線作品貢献度E、 好み度B
変身ザーボンを上回るベジータ以上の精鋭部隊として颯爽と登場したフリーザ編きっての色物達。
シリアスになりつつあるドラゴンボールにかつてのギャグ調を投じてくれた面白おかしい愛嬌たっぷりの言動とは裏腹にナッパ戦を彷彿させる恐るべき戦闘力を披露する…も、
やっぱりナッパ同様悟空の噛ませ犬的な役割に落ち着いてしまった悲しき戦士たち。
原作ではこれっきりの退場ですが、こんなに美味しいキャラをこのまま使い捨てにするのは忍びない(引き伸ばしに使える)のかアニメオリジナルストーリーとしてちょこちょこ活躍してくれて嬉しかったです。
・フリーザ
総合悪役度S、 口・性格の悪さB、 卑劣さA、 情けなさB、 醜悪さC、 強さ(当時を考慮)S、 単体作品貢献度S、 伏線作品貢献度D、 好み度S
ご存知宇宙の支配者にして悪の帝王、悪のカリスマ、優良土地運用株式会社社長のフリーザ様であります。
ナメック星を舞台にドラゴンボールを巡る一大スペクタクル長編のラストボスにふさわしい言動と実力を兼ね備え、時に物腰親やか時に冷酷無慈悲、名言の数々を言い放ち、変身する度に恐怖も倍率ドンと美味しい所だらけの悪役っぷりに目が離せません。
そんなフリーザ様ですが完全な元気玉さえ耐え抜き悟空たちを圧倒するも、うっかりクリリンを始末したばかりに伝説のスーパーサイヤ人と化した悟空に追い詰められ、最期は命乞いをし背後から強襲するという大物なのに小者っぷりを全力で披露する様!もう何から何まで悪役として申し分ありません。
そんな完璧な悪役のフリーザ様を、こともあろうにトランクスと人造人間の噛ませ犬としてあっさり倒されておしまい、はあんまりでしょう…。
ちなみにアニメオリジナルと超以降は考察対象外なのでノーコメントでお願いします。…認めん…あんなもの絶対に認めんぞー!!!
・人造人間16〜18号
・セル
・魔人ブウ
ドラゴンボールの世界での地球人の定義は?
今回は小ネタです。地球人最強論争時に出てくる、クリリンは鼻がないから、天津飯は三つ目で全大集によ
ると三つ目星人の末裔と設定されているので地球人ではないと言う意見。
よく思い返して欲しいのですが、ドラゴンボールの地球では犬面人が大統領で怪獣半獣が市民権を得て
いるどころか普通に地球人している世界であり、それに比べれば鼻が無いだの三つ目であるなど、ほん
の些細な問題にしか過ぎない。
よって鼻が無いクリリンも三つ目の天津飯も地球人に認定。
これにて一件落着。
地球人Z戦士の戦闘力はどのくらい?
ドラゴンボール関連サイトや掲示板で、ヤムチャ、クリリン、天津飯(ついでにチャオズも)の戦闘力はどの
くらいあるのか論争されていたので便乗してみました。
| ヤムチャ | クリリン | 天津飯 | 餃子 |
ラディッツ編 | 177 | 206 | 250 | 150 |
ナッパ・ベジータ編 | 1480 | 1770 | 1830 | 610 |
フリーザ編 | 8000〜25000 | 23000〜50000 | 15000〜35000 | 6000前後 |
セル編 | 20000〜65000 | 35000〜85000 | 30000〜78000 | 10000前後 |
ナッパ・ベジータ編までは全大集から、フリーザ編からは全大集の数値に疑問を持ち自分なりに解釈。
フリーザ編だとクリリンの戦闘力はナメック星で参考値が幾度か出ており、またその奮戦ぶりから比較的数値を
予測しやすかったのですが(※下記の「クリリンの実力を検証してみる」を参照)、他三人はずっと界王星で修行
していただけで定義が難しい。これまでの三人の伸び率とクリリンとの比較、そしてフリーザ編で最低限これぐ
らいはないとマズい数値を考えた結果、上記の数値に。
セル編では、当初の敵になる予定だった人造人間はスーパーサイヤ人クラスでも苦戦する相手であり、4人とも
それを想定して修行していた。そしてチャオズを除く3人は人造人間と戦う事になっても最低限役に立てる自信
があって参戦した訳だからそれ相応の戦闘力があるはず。
また19・20号がヤムチャの反応を悟空と間違えた点に注目してみる。ドクターゲロはナッパ・ベジータ襲来時
まで悟空達のデータを採取し、そこから人造人間決起時までの成長率を予測していた。しかもナッパ・ベジー
タ襲来後は大した変化はないとタカをくくっていたので、おそらくその予測値は戦闘力だと20000〜50000ぐらい
だったと仮定できる。そして悟空と間違われたヤムチャの戦闘力はその予測範囲内に当てはまる可能性があるの
だ。(街中で一般人とは明らかに違う戦闘力を持っている人間(ヤムチャ)がいたのでそれを=悟空
だと早とちりしたとも考えられますが、他のZ戦士ではなく悟空と断定している点がポイント。)
ドクターゲロの予測値と対人造人間に向け修行したヤムチャとを照らし合わせヤムチャの戦闘力を決め、そこに
「クリリンの実力を検証してみる」のクリリン地球人最強説とヤムチャ以外の三人の成長率を加えた結果、上記
の数値になりました。
チャオズですらあのナッパより強い。ヤムチャに至ってはキュイ、ドドリア、ザーボンはおろかギニュー特戦隊
も真っ青な実力の持ち主である(可能性が高い)。
地球人Z戦士は強い!蔑めるな、誉め称えよ!
クリリンの実力を検証してみる
ドラゴンボールの登場キャラクターの中で誰が一番気にいっているかと聞かれると、自分はクリリンを挙げ
ますね。ギャグキャラだけど多彩な技を繰り出し、実力が劣るにもかからわず一矢報いる戦い振りをする姿
に非常に好感を持っちました。
そんなクリリンの武道家としての実力を検証してみたいと思います。
■ クリリンは気を操る才能に非常に長けている。
亀仙人の元で修行していた時だと気の扱い方はかめはめ波をようやく出せるか出せないかだったが三回目の
天下一武道会時、独学で舞空術や追跡特性を持つ気功波を体得していた。さらにサイヤ人強襲時には拡散エ
ネルギー波、気円斬といった非常に強力なオリジナルの技を披露した。拡散エネルギー波、気円斬はおそら
く神様の下で修行した後地上でそれら独自の技をあみだしたのだろう。また天津飯の技である太陽拳を天津
飯以上使いこなしており、技の扱い方も上手いと言える。
ここで注目してほしいのは、亀仙人、神様等の師匠から独り立ちしたクリリンはその実力を発揮していると
言う事だ。つまりこの事から、クリリンは基礎からの応用が上手く、気を操るの能力が非常に長けている事
を裏付けることができる。
さて、ここでクリリンのあみだした技の凄さを検証してみよう。(作品中に名前の付いていない技名は自分な
りに解釈して命名しています。)
○ダブル追跡エネルギー波
三回目の天下一武道会本戦の対ピッコロ戦に開始早々放った、追尾性のあるエネルギー波を二つ同時に撃つ
技。前大会でやっと気を操れるようになったクリリンが今大会では大成長。この技のどこが凄いんだ?と思
われた方、下記の「ヤムチャは決してヘタレではない」の対シェン戦を参照。
○拡散エネルギー波
栽培マンを一掃した技。この当時クリリンの戦闘力は全大集によるとマックスで1700ぐらい。そのマックス
時の戦闘力はおそらく「フルパワーで撃った」と言っていた拡散エネルギー波の拡散前のエネルギーの塊状
態の時だと考えられる。そしてここで注目したいのは拡散後のエネルギー波が栽培マンを一撃で倒した事。
栽培マンの戦闘力はラディッツ並みでこれまた全大集によるとおよそ1200辺り。その栽培マンを一撃で倒す
のだから、最低1200以上はあるはず。
エネルギー波を拡散させた点と、拡散後の各エネルギー波に高い威力を保持させる辺りから彼の器用さをう
かがう事ができる。ピッコロを含む仲間が皆彼の技に驚いているのがその証拠。
○気円斬
お馴染みクリリンを代表する必殺技。切れ味抜群で大抵のものを真っ二つに切り裂く気の円状。どことなく
チェンソーっぽい。ベジータの助言が無ければナッパの顔面を真っ二つにしていたし、実力差のかけ離れた
フリーザの尻尾も切り裂いた。どちらも防御力が低い場所だが、ナッパの場合ベジータが珍しく強い口調で
「避けろ!」と叫び、フリーザーは必死の形相で避けようとしている所を見ると、まともに当っても真っ二
つになったのだろう。またフリーザ戦では連続して撃っている。この技の実用性に着目したのか、ベジータ
もフリーザーもパクった感じの技を使用した。もっとも、スーパーサイヤ人化した悟空にフリーザーのパク
リ技はな情けないと言われてしまったが、その発言をした本人も逃げ回っていた所を見ると当ると真っ二つ
になるのでしょう。スーパーサイヤ人レベルには情けない扱いされても、それでも凄い技である事に間違い
は無い。
○番外編 元気玉
悟空から渡された元気の元を見事元気玉に変える事に成功。界王様からの助言があったとはいえ悟空との実
力差があるにもかかわらず、ぶつけ本番で一応元気玉を操ったのは凄い。
○番外編 特大かめはめ波
第23回天下一武道会で披露した特大のかめはめ波。
前大会、見よう見まねで不完全なかめはめ波を放っていたクリリンも独自の修行で完璧にかめはめ波をマスターしただけではなく、
悟空の超かめはめ波程ではないにしろかなりの高威力のかめはめ波を放てるまでになっている。
この時代ではあれほどの大きなエネルギー波を放てる戦士はそうそう居ない。
■ クリリンは強敵とも渡り合える実力の持ち主である。
ナッパ、ベジータ、フリーザと自分より遥かに強い強敵たちともある程度渡り合えるところが凄い。
ナッパ戦だとピッコロとの連携攻撃や単独攻撃をしたこと、またナッパから距離をとるために素早く移動し
たその動作にベジータも感心したほどである。ベジータ、フリーザ戦では戦闘力に圧倒的な差があるにもか
かわらず怯まず立ち向かっていった。フリーザには殺されるものの、一矢報いていた。
■ クリリンは地球人で一番強い?
ヤムチャがクリリンの娘に向かってクリリンが地球人で一番強いと言っていたという根拠がある。普通に
「おとうさんはとっても強いんだ」と言えばよい所を、わざわざ「地球人で」と言う辺り、作者鳥山氏の公
式認定ともうかがえる。
クリリンよりも天津飯の方が強いとも考えられなくもないが、少なくともラディッツ襲来時までは天津飯の
方が実力は上ではあったものの、ナッパ、ベジータ襲来時では互いの戦闘力差は全大集によると微々たる差
しかなく、ナッパとの戦いで己の力量を過信しナッパに致命傷を負わされる失態を晒し活躍する間もなく死
んでしまったた天津飯に対し、クリリンは見事な動きを見せ善戦し生き延びた。
フリーザ編ではクリリンはナメック星で最長老に力を引き出してもらい戦闘力が10000を超え、悟空の体と
入れ替わった戦闘力23000のギニューとの戦いで善戦していたところを見ると、この時戦闘力は20000近くま
で上昇していたと思われる。そしてフリーザと戦う前にベジータが悟飯だけではなくクリリンの戦闘力もど
んどん上がっていると言っていたことを踏まえるとフリーザ戦では戦闘力は最終的に30000前後、もしくは
それ以上になったと推測される。では天津飯はどうか。やや説得力は薄いが、悟空より伸び率が良い事を考
慮しても界王星での修行だと大体20000から30000未満ぐらいの戦闘力になったのではないか。作品の展開を
考えるとこの時点で50000、100000になる方がまずおかしい。
さて、先にも述べたがリクーム戦で一方的にやられていたクリリンがその後の悟空と入れ替わったギニュー
との戦いでは優勢であった。フリーザ戦の戦い方を見ていても20000程度とは到底思えない動きをしている。
この事からクリリンは最長老に力を引き出してもらうと同時に、それがきっかけで成長率が一気に高まった、
はたまたこの時期がクリリンのピーク時だったのか、要するにフリーザ戦がクリリンの絶頂期で、サイヤ人
程ではないが戦う度にどんどん強くなっていたのではないかと考えられる。
潜在能力開放、それに伴う高い成長能力の覚醒、そして実戦経験が豊富と、数値的にも実戦でもこの時期ク
リリンが天津飯を超えていてもおかしくはない。この仮説は間違っているともいえないだろう。
人造人間及びセル編の場合、同期間内にお互い別々に修行していたが、ラディッツからナッパ、ベジータ人
襲来までの伸び率を踏まえると二人の優劣が逆転するのは考えられず、若干クリリンが有利だと予想される。
天津飯は新気功砲であのセルを足止めしたのだから天津飯の方が強いと主張される方がおられますが、新気
功砲は撃つまでに溜めの間が必要となり、生命力を削り気を増幅させる言わば自爆技で放った後行動に支障
が出る、もちくは最悪死んでしまう、リスク付きのいちかばちかの最終手段である。新気功砲が必ずクリリ
ンに当り、天津飯は生きていると言う保証がない限り、天津飯がクリリンより強いとは言えない。
ブウ編ではクリリンは武道家を一時引退していたとはいえ、天津飯も目標となる強敵もいない中そんなに修
行をしていたとは考えにくい。ほとんど同レベル、もしくは天津飯の方が力は上でも戦術等はこれまでの戦
いから見てクリリンの方が優れていて、総合力ではクリリンに軍配が上がると思われる。
これらの事例、仮説、根拠などからクリリンが地球人の中で一番強いと言えるのではないだろうか。
ドラゴンボールの名脇役、クリリン。彼の軌跡は決して華やかものではないが、脇役なりに自分の限界を命
一杯頑張って乗り越えてきたクリリンに、自分は努力賞を捧げたいと思う。
余談ですが、ヤムチャ、クリリン、天津飯などの脇役たち。ドラゴンボール後期ではほとんど活躍の場はな
かったけど彼らがドラゴンボールの歴史に貢献してきた事は間違いない。スーパーサイヤ人が量産される前
に一度彼らが悟空と武道家として真剣勝負すると言ったエピソードで締めくくってくれれば良かったのでは
ないかと思ったりします。
脇役を大事に、これは漫画にとって重要なのではないでしょうか。
ヤムチャは決してへたれではない
世間では「ヤムチャ=へたれ」と言う図式が成り立ってしまっているが、彼は決してへたれなどではない!
何故そう断言できるか、その根拠を説明してみましょう。
そのためには、まず、彼の主な戦いを振り返ってみたいと思います。
■ 対悟空戦 善戦するも悟空は空腹で力が抜けていただけ。その後敗北。
これは仕方が無い。この時のヤムチャは山賊で普通の人よりやや強いだけ。そんなヤムチャが人間離れした
怪力の持ち主である悟空に勝てるほうがおかしい。それに当時の少年漫画の背景を考え、連載初期の主人公
がいりなり敵に完敗してしまうのもどうかと思う。彼が悟空を引き立てる役回りになってしまうのは当然の
成り行きである。
■ 対チチ戦 気絶させ勝利。圧勝。
う〜む、こんなの例に挙げてもなぁ。勝って当然でしょう。
■ 対ジャッキー戦 そよ風に吹き飛ばされ場外負け。完敗。
天下一武道会本戦の第一試合。都会暮らしで怠けていたとは言え本戦に出場できるほどの腕の持ち主のヤム
チャ。しかし相手は天下の無天老師。負けても仕方が無い。
■ 対透明人間戦 苦戦しつつも仲間の手助けにより勝利。
占いババの手下との戦い。クリリン、ブルマ、亀仙人の助けもあってからくも勝利。この当時敵の気配を読
むことができる奴の方が少ない。悟空でもやや苦戦したと思われる。助けがあったとは言えこれは仕方が無
い。クリリンに至っては一回戦で負けてしまっている事を考えれば健闘した方である。
■ 対ミイラ男戦 押され気味ののち敗退。
すみません、記憶が曖昧なもので。たしか悪魔の便所で戦っていたんですよね。一度下のマグマに落ちかけた
りミイラ男(?)に押され気味のまま負けたはず。その後悟空は勝つが、クリリンも勝てる見込みは無いし、
悟空、亀仙人以外の人間でこの相手に勝てる奴はそうそういないはず。負けても恥ではない。
■ 対天津飯戦 見せる試合だが実力に一段の差あり。またまた敗北。
二度目の天下一武道会。この戦いで彼は天津飯に叩きのめされる。しかしよく考えてほしい。対戦相手は無
天老師、悟空を破り今大会で優勝する天津飯である。対戦時後半押されまくっていたが前半は頑張っていた。
しかも天津飯に予想以上にできると誉められている。大したものだ。
さらに彼はこの戦いで通用しなかったとはいえ新技を二つも披露している。しかもそのうち一つはなんとか
めはめ波である。あの無天老師が50年もかけて体得した奥義かめはめ波を独学でマスターしたのだ。たとえ
負けてもこれだけでも十分に立派である。新狼牙風風拳も結果的に通用しなかったが見る限りなかなか良い
連続技である。それにかっこいい。
彼はこの戦い、十分頑張った。へたれなどと汚名をきせられるような戦い振りでは決して無い。足が折られ
てもそれは名誉の勲章さ。
余談だが、ヤムチャはこの時点で亀戦流である。亀仙人に弟子入りを認められるほどの才能の持ち主なのだ。
■ 対シェン戦 試合と言うより稽古に近いも繰気弾で一矢報いる。
ヤムチャ三回目の天下一武道会。またまた本戦の第一回戦で敗退するが相手はなんと神様。金的攻撃を喰ら
い恥をかくとか、足元がお留守とか、これでもかと言わんばかりに叩きのめされる。が、なんてったって相
手は神様。悟空以外は勝てなくて当然。しかも結果的にボロ負けとは言え、彼はこの戦いで新技の繰気弾を
披露した。一時的に神様を押していたし、神様は繰気弾の性能を高く評価していた。この当時に自由自在に
気の塊を操るのは至難の業だったはず。ピッコロですら速度の遅い追尾性のエネルギー波を自慢気に語って
いたのをお忘れなく。前大会のかめはめ波や今大会の繰気弾、ヤムチャは気を操る才能に長けていたと言え
るのではないだろうか。凄いぞヤムチャ。
追記
手の平に気を集中し弾を作り出すという一連の流れが元気玉と類似している点にも注目したい。
もしかしたら悟空以上に元気玉を習得する才能が彼にはあったのかもしれない。
(基本的に武闘家の頃のヤムチャは善人であり、神様にも認められる地球を守る戦士だったので界王星での修行の際に習得できた可能性は無きにしも非ず。
ただ、女性関係にだらしがないのと、悟空よりは良くも悪くも世俗的なのでそういった点を考慮し界王様からは伝授されなかったのかもしれない。)
■ 対栽培マン戦 相手の自爆により相打ち。
ヤムチャの戦いの歴史の上で最も印象的な場面である。この当時ヤムチャは戦闘力が1480ほどあった。
(177からのこの伸び率、素直に凄いぞ。)恐らくラディッツ並か、気の一点集中を用いればラディッツよ
り強い。
虫の知らせか嫌な予感を感じ取り、一度死んだ事のあるクリリンを押し留め自ら二番手として出撃した。
その戦闘は戦士として見事であり、パワーだけならラディッツに匹敵する、他の星より土壌の条件が良い
地球の土から生まれた、ベジータに活を入れられ本気モードの栽培マンを振り回し、残像拳を上手く利用し
隙を作り、かめはめ波で大ダメージを与えている。
しかもこの戦い振りを見ていると、彼はまだ本気を出していない様にも見えなくも無い。恐らく今後の戦闘
に備えていたのであろう。そんなどこか油断のあったヤムチャの隙を突き、しがみつかれ自爆され、ヤムチャ
は死んでしまう。しかし相手は反則の自爆技でむりやり相打ちに持ち込んだ。判定はほぼヤムチャの優勢勝
ち状態だった。これは誰の目にも明らかである。相打ちは相打ちだが、彼の正当な実力はちゃんと評価すべ
きである。
更にヤムチャの前に栽培マンと戦った天津飯も倒したと思い込み背を向け隙を見せている点、
他の仲間たちも倒したと思い込んでいた点からヤムチャだけが隙を見せせいた訳では無いという点も是非とも考慮して欲しい。
ヤムチャの仲間を気遣う優しさ、彼の自己犠牲精神がなければクリリンや他の仲間自爆されが死んでいたかもしれないのだから。
余談だが、栽培マンの自爆時、ピッコロは「なんてやつだ、自爆しやがった」と発言。驚愕している。さら
に餃子の自爆時には「自爆して相打ちに持ち込むとは、あのチビにしては上出来だ」と発言し、ナッパは死
んだと思っているようにも見える。要するにピッコロでも自爆されればひとたまりも無いのだ。この点から
自爆されて死んでしまっても、そう恥じるべきではないと言える。
■ 対人造人間19・20号戦 腹部を貫かれ瀕死に追い込まれ敗退。
今回の相手は気が読めないため不意をつかれても仕方が無い。さらに相手はフリーザー級、もしくはそれ以
上の敵である。いくら界王星やその後に修行したとは言え敵わなくても恥ではない。クリリン、天津飯が遭
遇したとしても同じ目に遭っていた可能性が高い。
とは言えやられ役が板についてきたのも否定できないが…。
■ 対セルジュニア戦 腕を折られ瀕死に追い込まれる。完敗。
疲労していたとは言えスーパーサイヤ人の悟空やベジータ、トランクスですら苦戦していたのだ。小枝のよう
にポキッと腕を折られ、蹴られ殴られ遊ばれてボロ負けしても仕方が無い。クリリン、天津飯もボロクソに遊
ばれていた。むしろ死なずに済んだ事を誉めるべきだ。
そしてこの戦いの後、彼は武道家を引退するのである。
こうして見てみると、確かにヤムチャは負け犬っぽく見えなくも無い。しかし彼は他の戦士達より少し運が
なかっただけの話である。天下一武道会では優勝者や神様と当り、栽培マン戦ではベジータから活を入れら
れた栽培マンと戦い、不安が的中した。人造人間戦では詳しい情報も知らぬまま、不幸にも最初に人造人間
と遭遇してしまった。そう、強敵との戦いのみ運に見放されただけで、決して、世間で蔑まれているような
へたれ戦士ではないのだ。事実、上記の対戦例の通り、気の扱い、格闘センスはなかなかのもである。もう
少し運がよければクリリンや天津飯ぐらいに活躍できたはずである。
さて、ここで少々話しはずれますが、検索サイトでヤムチャを検索してみると、これでもかっ!と言わんば
かりにヤムチャをへたれ扱いしたサイトが出てきました。まぁ、確かにその通かもしれないし、正直笑えま
す。別にネタとしてへたれ扱いするのは構わないでしょう。しかしネタ感覚が染み付いてしまい、ヤムチャ
の正当な能力を評価しないでへたれ、へたれと笑いものにするのは正直気が引けました。その反発からこの
コンテンツを立ち上げる結果となりました。自分が言いたいのは、ネタはほどほどにし、いいかげんな世論
に同調し過ぎてまるで虐め感覚で蔑ろにしないよう気をつけましょうと言うことです。
特にバン○イさん、雑誌のインタビューでネタを本気にしているような事を書いてましたが、そんなんでは
良いゲームは作れませんよ。
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