台場 |
お台場海浜公園 |
所在地:港区台場1−4−1(新交通ゆりかもめ 台場・お台場海浜公園) |
お台場海浜公園よりレインボーブリッジを望む
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東京案内していたインド人一家がお台場に行ってみたいと言うので、お台場へやって来た。
お台場といえば、何だかデートスポットという感じがして、僕個人ではあまり来たことがなかったので、こういう機会にと思い喜んでやって来た
のだが…。
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ゆりかもめから見たレインボーブリッジ
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お台場に行くには新交通ゆりかもめがいいだろう。
ゆりかもめは、車両破損が原因で、2006年4月14日から全線運転休止だったのだが、幸いなことに、この日4月17日から全線復旧。臨時ダイヤではあったが、インド人にも紹介することができた。
ゆりかもめはレインボーブリッジを渡る。昼間で、しかも電車だと下を走るから、眺めはさほどではないのだが、それはまあ仕方が無い。
お台場海浜公園駅で降りて、歩くことにした。
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第三台場
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お台場という名前の由来は、1853(寛永6)年ペリーの浦賀来航に慌てた江戸幕府が、再度の黒船来航に備えて、台場(砲台)を築いたことによる。翌年までに計7基の台場が完成したが、現在残っているのは第三台場と第六台場のみ。さらに直接行くことができるのは第三台場だけである。
第六台場のほうは、現在陸地とは繋がっていないため、渡ることはできない。おかげで、そこは現在都心では珍しい野生の宝庫となっているそうである…。
鈴木光司(1957〜)のモダンホラー小説短編集「仄暗い水の底から」の一篇「孤島」では、男が疎ましくなった妊娠中の恋人を第六台場に置き去りにする。9年後、その男の友人がそこを調査のために訪れると、野生化した少年を発見する。
まあ、都心でそんな話が作れるのも、もはやこの第六台場だけだろう。
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外人さんが撮影中
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天気はよかったが、平日ということもあって、人はあんまりいない。
おや、なにやら撮影をしている。外人スタッフとモデルである。何の撮影かはもちろんわからないが、撮影風景をこっそり撮影してみた(写真上)。
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フジテレビ
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お台場といえばフジテレビ…ということでフジテレビの本社も見てきた。何ともユニークなフォルム。いや、フジテレビに限らずお台場というのはどうも無機質で、生活感が無い印象を受ける。
当然インド人一家は興味を示さなかったので、再び海のほうへ。
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お台場にあったモニュメント
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海沿いの陸橋の所々にモニュメントが飾ってある。
それらを見ながらゆりかもめ台場駅の方へ向かう。すると、あれ? こんなところにはふさわしくないようなものが…。
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右の方に見える自由の女神像
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それはもちろん、アメリカのシンボルであるところの「自由の女神」像。
そもそも、自由の女神は、1886年にアメリカの独立100周年を祝ってフランスから送られたものである。現在、フランスのセーヌ川にもアメリカのものより小ぶりの自由の女神があるが、お台場にあるのは、フランスのもののレプリカだそうだ。
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自由の女神像
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1998年4月から1999年5月までの1年間、「日本におけるフランス年」の事業の一環として、フランスの自由の女神が来日してこの地に展示されていたが、好評であったため、2000年にレプリカが作られたということである。
アメリカのサスペンス映画「フランティック」(1988年)の1場面に、フランスに来た主人公が気を失って、目を覚ましたときに窓から自由の女神が見えたので、一瞬アメリカに帰ってきたと思ってしまう場面があった。同じシーンをお台場を舞台にして撮ることができるだろう。
インド人一家が一緒だったこともあって、大急ぎになってしまったお台場見物。第三台場にもアクアシティにも行かなかった。近いうちにもう一度訪ねてみたいと思っている。
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(2006年4月17日) |