九段下 |
千鳥ヶ淵 |
所在地:千代田区麹町1−2(九段下駅) |
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千鳥ヶ淵の桜
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東京を案内していたインド人一家が桜を見てみたいというので、都内有数の桜の名所に出かけた。
すでに、桜のシーズンも終わりで、だいぶ葉桜となっていたが、やはり桜の名所だけあってそのボリュームはすごい。
天気がいいこともあって千鳥ヶ淵にはボートで遊ぶ若者たちの姿もあった…。
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僕の家が神田川という、やはり桜の名所の間近くということもあって、ここ数年はわざわざお花見に出かけることも無かったが、かつては何度かここ千鳥ヶ淵に桜を観に
来たものだった。
特に夜桜は最高に綺麗で、幻想的。千鳥ヶ淵に近づくにつれ、気持ちもうっとりしてくる。…のは最初のうちだけで、後はいつまでも終わらない桜の波と、人の波にうんざりしてくるのであった。
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子爵品川弥次郎像
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元帥陸軍大将大山巌公像
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この千鳥ヶ淵もまた、旧江戸城の一部であり、北の丸公園に属している。そのため、遺構や記念碑もいろいろ残っている。
九段下の駅から千鳥ヶ淵に向かって靖国通りの坂を上っていくと、左側に「子爵品川弥次郎銅像」が立っている。品川弥次郎(1843〜1900)は幕末から明治にかけての政治家で、1877(明治10)年から亡くなるまで、現在の九段下病院の辺りに屋敷を構えていたそうである。1886(明治19)年から1889(明治22)年にかけては品川に屋敷の管理を任された柔道家の嘉納治五郎(1860〜1938)が道場をこの地に開いたこともある。
その品川像のすぐ隣には「元帥陸軍大将大山巌公像」。こちらは騎乗姿である。大山巌(1842〜1916)は、幕末から大正にかけての軍人。大山は西郷隆盛(1828〜77)の従弟にあたり、陸軍元帥として、日露戦争(1904〜05)では満州軍総司令官として活躍。日本陸軍の創設者として評価されている。この像は大山の晩年の姿を写したものだという。
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靖国神社
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千鳥ヶ淵から靖国通りをはさんですぐ向かいは靖国神社。
靖国神社というと、A級戦犯合祀等の問題で、近隣諸国と常々問題を起こしている。インドは当時イギリス領だから、日本の敵方。しかし、わざわざそのことを説明する必要もないし、そうしなければ、何も問題もないだろうと、引き続いて案内した。
靖国神社についてはまた改めて。
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(2006年4月6日) |