大阪 |
大阪城 |
所在地:大阪市中央区大阪城1−1(地下鉄谷町線 谷間地四丁目駅) |
HP:http://www.tourism.city.osaka.jp/ja/castle/history/index.htm |
入場料:(天守閣)一般600円 中学生以下無料 |
開園:9:00〜17:00 |
大阪城
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名古屋城が名古屋人の心のシンボルであるなら、大阪人のシンボルは大阪城なのだろうか。
織田信長(1534〜82)没後、天下を握った豊臣秀吉(1536〜98)によって1583(天正11)年に築城された大阪城。歴史の舞台にほとんど姿を現さなかった名古屋城と異なり、大阪冬・夏の陣の激戦を経験した大阪城。ただその地に立つだけで、歴史のドラマが心に浮かんでくる…。
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大手門(右)と多聞櫓
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地下鉄の駅から歩いて、メインゲートである大手門を潜る。
大阪冬の陣・夏の陣を皮切りに、明治維新の動乱、第二次大戦にいたるまで、様々な損害を被った大阪城だが、江戸時代からの古建造物も全部で13棟残っており、いずれも重要文化財に指定されている。
そんな中でも大阪城で最も古い建物は、南西に位置する千貫櫓(写真下)と、北西に位置する乾櫓だそうで、共に1620(元和6)年に建造された。
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千貫櫓
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また、千貫櫓のすぐそばにある「桜門枡形の巨石」。これは大阪城の石垣の中で最大のものの一つだそうであるが、確かに大きい。いったいどうやって運んだのだろうか、という疑問が浮かぶ。
よく、オカルト研究家が、人間業とは思えないという理由で、エジプトのピラミッド建造は宇宙人によるものだと言っているが、大阪城だってそういう意味では宇宙人が作ったと誰か
が言ったっていいのではないか。
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桜門枡形の巨石
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天守閣は1665(寛文5)年に落雷によって焼失。1931(昭和6)年に再建されたものである。現在は中は博物館となっている。
最上階の8階は展望台になっていて、大阪の町が一望できる。
7階からは、豊臣秀吉の生涯と大阪城の歴史を追った展示を見ることができる。
中でも3階に再現されている「黄金の茶室の原寸大模型」がひときわ目立つ。豊臣秀吉によって作らせられた金箔を貼った小間に、すべて黄金で作られた茶道具一式が置かれている。何とも目がチカチカするほどまばゆい。果たして、こんな中でまともにお茶の点前ができるのかと誰でも思うに違いない。
秀吉の辞世の歌「露と落ち露と消えにしわが身かな難波のことも夢のまた夢」を書いた色紙も展示されている。この世の栄華を極めた秀吉でさえも、その人生の最後では、その儚さを悟ったという。さらにその子
・秀頼(1593〜1615)の時代に滅びた豊臣家もまた儚いものであった。そんな歴史を見てきた大阪城は、今なお変わらぬ姿でその地に建っている…。
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(2006年3月31日) |