Scar-H Battle Rifle |
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普通、銃を大口径化する場合は、機 関部の拡張に合わせて銃の外装、フレームを基礎から交換する必要があるのだが、Scarシリーズは最初から大口径化を念頭とした設計を成されているため、 ただ部品を置き換えるだけで換装が可能だ。 図のモデルはアメリカ海兵隊仕様のバトルライフルを元に、100連発のドラムマガジンとフォアグリップ、スナイ パースコープを装着し、銃全体に米軍の新型デジタル迷彩を施した「ヨーロッパ・マリンコモデル」となる。 銃全体に描かれたPCで作成したようなドット模様 は「デジタル迷彩」と呼ばれる米軍の最新迷彩だ。これまでの偽装・カモフラージュの概念は、銃や服に布や葉っぱを巻きつけて「自分の輪郭を崩す事で相手の 目から逃れる」というものだったが、デジタル迷彩は「相手の認識を狂わせる」という概念に置き換わっている。モザイクのようなデジタルパターンは人間の目 には正常な図として認識されず、デジタルパターンを見た相手は距離感を喪失してしまう。デジタル迷彩に身を包んだ兵士が100メートル先にいるのか、それ とも200メートル先にいるのか、距離を目測する比較対照が無いと、相手を正常に認識できないのである。その結果、銃撃はあさっての方向に飛んでいく事に なるので、結果としてカモフラージュになる訳だ。 より最新のデジタル迷彩では、電気を通す繊維で作ったケープを身にまとい、自分の後方を撮影したカメラの 映像をケープに写すことで、視覚的に透明人間になるという、光学迷彩が開発中である。バッテリーやカメラの精度の問題などがあるが、そう遠くない将来、透 明人間になった兵士が戦場を駆ける日が来る事だろう。 |