はじめ通信7−1212 07年12月2日・北地区党大会でのあいさつ 池内さおりさんを先頭に総選挙勝利にむけ前進しよう 大会参加の皆さん、ご苦労様です。 ◆いま池内さおりさんの発言を聞いて、同じ25歳の娘をもつ私もすこしウルウルとしてしまいました。 思うに小選挙区候補というのは、党の先頭に立って総選挙での日本共産党への支持と理解を広げるために奮闘する任務ですから、もちろん演説がうまいほうが良いに決まっているし、北区や東京における共産党の運動や政策を語り、歴史も語らなくてはなりません。 ◆ただ、そういうことの一つひとつは、お集まりの同志の皆さんから彼女にいろいろアドバイスしたり、意見・要望を寄せ合いながら大いに育てていただくことができると思います。 しかし私たちがアドバイスしようにも、やはり難しいのが、その人自身の共産党員としての生きかた、そして候補者としての決意ではないでしょうか。 まったく無名の青年であっても、党の看板を真正面から背負い、党員として最も高い決意にたって候補者の活動を貫いている、その生き方をしめすことによって、私は有権者に対しもっとも共産党を語る力になるものと考えます。 ◆私は、池内さんが、自分が共産党に入るという決意を両親にわかってもらうために最後まで誠意ある真実の態度をとったことは、候補者活動の中でも必ずつらぬかれるだろうし、それが有権者の心を打たないはずはないと確信しています。 すばらしい候補者を得たという自信を持って彼女を支え、ともに総選挙での躍進をめざそうではありませんか。よろしくお願いします。 ◆開会冒頭で、1年間に亡くなった25人の名前が読み上げられました。私も殆どの方の顔を、共に活動した記憶とともに思い起こすことができます。 暗闇のような政治の中で、まだ遠いかなたではあるが、私たちがめざすべきはるかな頂きが見えてきた今、たたかい半ばで倒れた方々のこころざしを、ともにしっかりと受け継ぎたいと思います。 ◆国政でも都政でも、国民世論が政治を動かす時代が来ています。問題は、その世論を誰がつくるのかということです。 マスコミが描く世論というのは、きわめて流動的で、自衛隊の海外派遣も賛成反対が五分と五分。消費税増税も五分と五分だというものです。しかしこれは明らかに、悪政に苦しむ国民の真実の声をあらわしていない!我われこそ世論を動かす党にならなければ・・そう決意しています。 ◆これは都政でのたたかいを通じても痛感していることです。石原知事のトップダウンとワンマン・私物化の政治を、海外出張、飲み食い政治、ワンダーサイト、都庁の出勤時間などなどマスコミの力も大いに借りながら、いかにわかりやすく鮮やかに暴露するか・・。このたたかいは知事選後の今も続いていて、知事のトップダウンといわれた三宅島のバイクレースも、新銀行も、築地の豊洲移転も、米軍横田基地の軍民共用化も、何よりも異常なオリンピック招致も、いずれも深刻な挫折や破綻に直面し、都民やマスコミの反応は冷たくなるばかりです。 ◆先日、石原知事が福祉の唯一のメダマとしてきた認証保育制度が、営利企業を無限定に保育分野に参入させ、いかに不正や劣悪な保育への後退の道を開いてきたか、具体的な荒川の例を暴露し、マスコミも「共産党が調査・発表」と見出しをつけてくれるよう記者会見も開きました。 石原都政は、どこをみてもワンマン政治であり私物化だらけですが、その最も悪質な、福祉制度破壊の実態にメスを入れることができました。共産党ならではのこうしたたたかいをさらに大きく広げていくのが課題だと思います。 ◆私は、皆さんとともにこの北区で政治変革に責任を持つ議員として、この間の運動と世論の変化に大きな誇りと確信をもっています。 それは、今年の二大選挙で区議全員当選はじめ前進を果たしたことはもちろんですが、地域での政党間の力関係を変える点でも前進したことです。 神谷の都営住宅建て替えをめぐり居住者と連帯して都当局と一部与党の住民要求封じ込めを打ち破り移転要望実現を勝ち取ったたたかい。 また承継制度改悪による理不尽な追い出しに対して浮間の男性が都生連の皆さんとともに勇気を持って立ち上がり、マスコミも注目する大きな闘争への扉を開いたこと。 ◆そして何より、滝野川の西さんを団長に多くの北区の公害患者も参加して、高速王子線など道路公害と10年来の裁判闘争をたたかいぬき、最後は史上最悪の首相・安倍晋三と最悪の知事・石原をついに交渉と和解の席に着かせ、そしてさらに世界一の悪徳企業・トヨタ本社前に昼夜ぶっ通しの連日の座り込みで、社長も重役も玄関から入れなくなるほど追いつめ、ついに医療保障を勝ち取ったたたかいです。 ◆北区には数十年来の生活保護改善運動、軍事基地撤去の運動、白内障眼内レンズの運動、住民や業者の悪税とのたたかい、国立病院を守る運動など、脈々とした大衆のたたかいの歴史があり、その中で共産党員が先頭になって奮闘しています。 ここからかならず大きな政治変革の世論が築かれていく・・このことに大きな確信を持って、私も次の総選挙、さらに再来年の、私自身が候補者としてたたかう都議選に向けて奮闘する決意です。 |