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都立高校における、新たな「日の丸・君が代」押し付けの職務命令について

 本日、毎日朝刊、朝日の夕刊等に報道された、都立高校での新たな職務命令は、教育庁に説明を求めたところ、以下の通り説明がありました。

9月7日の都立高等学校校長連絡会で、教育庁高校教育指導担当の賀澤課長が、昨年10月23日の都教委の実施指針)と、本年6月の都議会における自民党・古賀議員の代表質問に対する横山教育庁の答弁を根拠として、各校長が、生徒に起立しての国歌斉唱を指導するよう、職務命令を含めて、教員に徹底するよう要請した。

これを受けて、来る10月2日に周年行事が行なわれる都立千早高校(豊島区)と、都立深川高校(江東区)の各校長は9月24日に、全教職員に対し、周年行事において生徒が起立して国歌斉唱するなど、指導要領と指針に基づき指導する旨を個別職務命令として口頭で申し渡した。

職務命令の文言は、「学習指導要領に基づいて適正に指導すること」というものと、「適切に指導すること」の微妙な違いがあったようだ。これは、校長の権限で行なうので、任せている。

今後行なわれる各校行事等においても、同様の措置がとられるものと、考えている。

(養護学校指導課長の小林氏の話)養護学校の周年行事は11月に3校予定しており、まだ先なので校長連絡会では要請していないが、時期が来れば都立高校と同様にするつもりだ。

(賀澤課長の話)新聞の記事は取材してないことまで書いている。我われは、生徒の不起立があったからといって、機械的に処分はしていないし、今後もするつもりはない。今年春の板橋高校も、校長・教員とも、注意であり、厳重注意にしたのは、明らかに「明日は立たなくていい」とか「国歌斉唱の後に遅刻してくるように」誘導したり、教員にあるまじき指導があった6人だけだ。同じような行為については、職務命令が出た以上は、今度は懲戒処分になる。

●(「内心の自由がある」という指導はどうかと聞くと)それは微妙だ。私も現場で教えていたが、3年間教えてきた担任から「内心の自由がある」とか「自分で考えろ」といわれれば、大体生徒は立たない。ましてやその先生が起立していなければ、生徒は不起立になる可能性が強い。それを単なる注意で済ますかどうかは、個別に考える必要がある。

 これは人事部の判断だが、式の直前にそういう話をしたとか、明らかに生徒を立たせたくない意図を持っていたとみられる場合は、職務命令違反ということもないとは言えない。

●とりあえず、担当者の話をお知らせしますが、教育庁はいよいよ来るべきところまで来つつあるようです。

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