【カオダシ倶楽部 File004】
源有綱?(栃木県)
「源三窟」
温泉で有名な栃木県塩原の町の中をクルマで通過中、視界の端を一瞬、顔出し看板的なものがかすめた気が!
あわてて引き返したところ、そこは「源三窟」という観光地でした。
駐車場の奥にあったのは、やっぱり顔出し看板でした!
この状況で気がついた自分はなかなかスゴイと、自分を誉めてやりたい気持ちでいっぱいです。
源三窟の由来は、要約するのが面倒なので塩原商工会のホームページをまるパクリすると
「今から約800年昔の、治承4年に、源三位頼政は、戦いに敗れ、宇治の平等院で自刃しました。その後、嫡孫である伊豆冠者、源有綱も鎌倉の戦いに敗れ、敗戦の身をこの洞窟に隠しました。再び立ち上がる機会を待っていましたが、洞内に流れる滝水で米をといだとぎ汁が流れ出したために、哀れな最期を遂げたと伝えられています」とのこと。
というわけで(?)ミッションコンプリート!
ところで、男の方は恐らく「源有綱」をイメージしていると思われるのですが、女性は誰!?
やはり観光地にはカップルで来る場合が多いという想定で、適当にお姫様的なキャラクターを追加したのでしょうか?
さて、以上で本来ならばお終いにしてもよいのですが、一応この顔出し看板がどんな施設に設置されていたのかを後世に残すため、こちら「源三窟」内部を簡単に紹介しておくことにしましょう。
まずは入場料500円を払い、ここから鍾乳洞に入っていきます。
「米のとぎ汁が発見された」というエピソードを再現(?)したジオラマ。
地元民に慕われ、ケガなどの手当も村娘にしてもらっていた……だろう、という都合のいい想像復元の図。
希望をいえば、このシーンにはもう少しお色気が欲しかったですね〜。
源有綱(?)。槍が倒れて流血しているように見えます。
はじめはこの洞窟、全長40mしかないのに入場料500円はボリすぎと思ったのですが(だって1メートルあたり12.5円ですよ)、このほかにも動力付きの人形でさまざまなエピソード(?)を紹介していたので、まあ良しとすることにしました。
「賽の河原」だそうです。「無念の霊魂が来世での天下太平を願い念仏と共にこの河原を渡り歩いていったのだろうか…」って、結構うまくまとめてるじゃないですか。
鍾乳洞を出ると資料的なモノが並べられたスペースへ。ヨロイやカブトなどが展示されている中に、亡霊が現れたとかでテレビ番組で紹介されたという、怪しげな甲冑もおさめられていたのでした。
さて、観光地のお約束として、ここでも出口は土産物屋の店内になっていたので、一応並べられた商品をひやかしていたところ、「idog」という、明らかに何かをパクったリモコン式のロボット犬のおもちゃが、1000円ほどで売られているのを発見。話のタネに買おうかと思ったのですが、同じようにして購入したガラクタが家の中にあふれているのを思い出し、今回はパスしておくことにしました。
※ちなみにこの「idog」、「安いのでお買い得だったのでは?」というコメントをいただきましたが、メーカーのちゃんとした製品ではなく、1000円でも高いと思えるバッタものでしたので……。
栃木県那須塩原市塩原1118
満足度:★★★
END
(2007.5)
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