片上鉄道:吉ヶ原駅の現在
吉ヶ原駅は終点柵原駅の1つ手前に位置していました。
構内跡に造られた「柵原ふれあい鉱山公園」では、当時の車両が動態保存され、月1回(第1日曜)に運転も
行われています。
廃止後15年が過ぎているとはとても思えない、片上鉄道の面影を今に伝える佇まいは
ローカル私鉄ファン必見の聖地です!


1.駅舎
《コメント》
現役時代と殆ど変わらないとんがり屋根の駅舎。
駅名票も復刻版と廃止直前版の2つが残っています。
ホームにチラリと見える客車といい、その筋のファンならこれだけで鳥肌モノでは。

2.駅舎内
《コメント》
駅舎の中は懐かしき木の香りがする昭和の駅の光景。

3.構内
《コメント》
構内にはDD13タイプに客車、キハ702などが停車。
決して静態保存ではありません。

4.構内(ホームから片上側)
《コメント》
駅の東外れには隣接する鉱山資料館が。
かつてこの地が鉱業で栄えた事を偲ぶ立派な資料館です。
動態保存機としては国内最古クラスのDCキハ303の姿も見えます。

5.ホーム
《コメント》
ホームには普段も自由に立ち入る事ができ、各車両の説明パネルも
ホームに設置されています。

6.客車内
《コメント》
一部の客車は室内にも入れます。これはホハフ2004。
車内は現役時代の片鉄写真展状態です。
半木製のボックスシートに座ると、過去にタイムスリップしてどこかの駅で
交換待ちの停車をしている、そんな気分になってしまうのでは?

詳しくはリンクページ中にある「思い出の片上鉄道」をご覧ください。



【特別付録:元岡山臨港鉄道キハ7001】

吉ヶ原駅から東に7キロほどの国道374号線沿いに
食堂の一部として元岡山臨港鉄道キハ7001と7002が保存されています。


’94年、’95年とここ英田(あいだ)町(現:美作(みまさか)市)にあるTIサーキット英田
(現:岡山国際サーキット)でF1グランプリが開催された時の記念ヘッドマーク?が
装着されたままになっています。次位のキハ7002は草に埋もれてよく見えません。


このキハ7001は昭和30年に北海道の夕張鉄道で誕生し、水島臨海鉄道を経て
岡山臨港鉄道に移籍し、走っていました。
転換クロスシートに湘南型2枚窓の片運転台(反対側は仮設運転台があって単行も可)にバス窓という
当時の流行をふんだんに取り入れたスタイルをしていました。
この写真は臨鉄廃止直前の昭和59年12月17日、国鉄宇野線との接続駅であった大元駅で撮影したものです。
現在は臨鉄は勿論、大元駅も高架駅に生まれ変わり、上の光景は過去帳入りして久しいですが、
臨鉄の線路跡は道になっているので、注意して探すと今でも分かります。

上と同じ日に撮影。貴重な思い出の1枚です。

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