〈医学生の文集〉特別寄稿
夢は大きく、限りなく高く
鹿大医学部第三内科 教授 納 光弘
君達は、君自身がどれ程限りなく大きな可能性を持っているかと
いうことを考えたことがあるだろうか。人の一生というのは、その
個人の人生へのとり組み方一つでずいぶんと変わってくるものだ。
自分に限りなき可能性があることを自覚していない人、すなわち夢
をもたない人は、結果的にあまり伸びない様に思う。夢をもち、そ
れに向って努力することが人生を豊かにする。そして、その人を伸
ばす。夢の持ち方で、一つ極めて大切なことがある。地位を夢見て
はいけない。その夢の見方は、その人をだめにする。夢は高次元の
夢をみてほしい。自分の心が満たされ、いつまでも目の輝きの失わ
れない人生を送ってほしい。人の一生、いろいろのことがあろう。
まさに失意の連続ということもあろう。しかし、夢を失ってはいけ
ない。夢が君に再び力を与え、そこからはいあがらせてくれよう。
大きく、そして限りなく高い夢をもて。不本意な生き方をするな。
いつまでも夢をもって、心の豊かな生き方をしてほしい。
もう一度言おう。君達は、限りなき可能性をもっているのだ。