思うこと 第70話           2006年2月2日 記       

暖かい忠告のメール −追記− 

 昨日の「思うこと 第69話」は、羽田空港で鹿児島行きの最終便を待つ間に、あわただしく書いてアップしたので、今日あらためて、ひと言だけ追記することにした。

 友人の『国際問題の理解のためには、ノーム・チョムスキー、エドワード・サイード、国内の作家では加藤周一、辺見 庸、 池澤夏樹あたりにも目をとおしてもらいたいと思います。』の薦めに従い、羽田空港行きのモノレールの浜松町駅にある「談(だん)」という大きな本屋で、左の写真の7冊の本を購入した。 最近また忙しくなってきたので、すぐには読めないと思うが、ぜひ、いずれ読んで、友人の気持ちに答えたいと思う。

 この本屋は、便利がいいせいか、いつも大勢のお客さんでにぎわっていて、私もよくこの店を利用する。先日、私が友人から酷評された例の18冊の本を衝動買いしたのも実はこの本屋でのことであった。 あの時は、3つのテーマ、すなわち、日本の将来、中国の将来、そして靖国参拝という、私が当時気になっていたことに関して、目に付いた本を、本に対する評価抜きに、片っ端から買ってしまったのであった。

 さて、昨日は友人の忠告に対して私のコメントを言う暇がなかったので、ひと言ずつコメントする。 『小泉政権の評価も、まだ早すぎると思います。』に関しては、私もそう思う。 私が言いたかったのは、今、歳出を抑え、歳入をあげる思い切った改革を断行しないといけない、そのためには小泉改革は頓挫させないほうがいい、と私は思う、ということだけであった。 『BSEに関しても、科学的なリスクと、政治/外交の手続きをごっちゃにするのは危険です。 アメリカ牛肉BSEのリスクの評価と、少なくとも決めた手続きを日米政府が厳守しているかの評価は別です。 国内基準をアメリカに求める事は、なんら保護貿易ではありません。 この数日の中川大臣の答弁もぼろぼろでした。 全頭検査を行っている日本の牛肉を、中国、韓国、アメリカなどが今でも輸入禁止であることを君は知っていますか?』に関しては、もちろん、友人が言った事は私は知っていたし、そういう意味ではその通りであるが、私が言いたかったのは、それ以前の問題の、国内での基準のことを問題にしただけのことであった。 『読売、渡辺恒雄氏の評価も注意が必要です。言論界のボスではあっても、まあ愛嬌のある老人ではありますが、まともな現論人といえるお方ではありません。靖国に関してのコメントだけでの評価は危険です。』に関しては、靖国に関してのコメントの部分だけについて論評したものであった。
 私が彼からのメールに感動したのは、彼の目から見たら、政治・経済に関する私のあまりの音痴ぶりに、つい、ひと言、暖かい忠告をしてくれたことに対してであった。