思うこと 第58話           2006年1月21日 記       

2006年の“年の初め”の読書 −その3− 

日本の今後 −その2−


 読んだ17冊の本のうち、日本の今後について正面から取り組んで書いてあったのは、第57話で述べた浅井 隆氏の書いた2冊以外に、以下に紹介する6冊があった。

1.日本経済の崩落を予想したもの










2.日本経済の発展を予測したもの











3.日本経済を、上記の1〜2の中間的な観点でとらえているもの











もっとも上記の3つの本は、中間的観点でとらえたといってもそれぞれ視点に差があり、松原氏の「分断される経済」はややネガティブな予測で、田中直毅氏の本と日経大予測2006はどちらかといえばポジティブな予測を述べている。
浅井 隆氏の書いた2冊を含め8冊の著者は、いずれも経済分析にかけては日本を代表するプロたちであるのに、これほどまでに意見の違いがあることは、正直いって意外であった。

どの本も、さすがプロだけあって、データーをあげて論じている。
データーそのものに嘘はなさそうで、しかし、結論がこんなにも異なるということは、結局データーをどう解釈し、どう将来予測をたてるかという段階で差がでてきたものと考えるしかない。

 ここで、まあ、いろんな考えがあるのだから、将来予測なんて無理だ、と考えてしまいたくもなるが、そうも言っておれなかった理由は、第57話で紹介した浅井 隆氏の本(左右の本)の予測通りになった場合、浅井 隆氏によると、今後の2年以内にしかるべき対応をしなかった者は悲惨を極める状況に陥るというのだから、私みたいな素人にどの程度正当な判断が出来るかどうかは判らないものの、私なりの結論(判断)をする必要があると考えたのである。 もちろん、今、私は、私なりの結論(判断)を持てたように思うが、これも、時間はつぶしたものの、新春読書として17冊を読破したからといえる。 私はプロではないのだから、当然判断の間違いはあり得るが、自分なりに判断したということが、自分にとっては大事なことであったと思う。 最終的に私がどのように判断したかは、新春読書感想のシリーズのなかで、明日以降のどこかで述べたいと思う。