思うこと 第161話           2006年10月29日 記       

パプア・ニューギニア、ソロモン巡回診療報告ーその14ー
マダンでの一日

今日は一日中検診が予定されていた。検診の会場はホテルのM医務官の部屋で、大使館の部屋での検診と違って、何だかゆったりとしたムードで、訪れた在パプア・ニューギニアの日本人の方々も、とってもうちとけたムードで、雑談に花が咲いた。

自転車で移動中に盗難にあい、以後、自転車は止めたとか、オートバイに乗っていて後ろから追突されて気絶し、ポートモレスビーに搬送され、結局日本で7ヶ月間加療を余儀なくされ、以後、マダンの日本人はオートバイも止めたとか、荷物に紐をつけて手に縛って盗られないようにしていたところ、ナイフで手首を切られて盗っていったとか、物騒な話をいくつも聞いた。でも、ポートモレスビレーよりは安全だとのこと。何だかおっかなくなって、ホテルの外にはでないぞ、と思ったのであったが、話の流れから、5分ほど歩いた隣の海辺のレストランがいいですよとオートバイの逸話の青年に薦められ、案内されるまま4人は付いて行った。私はホテルを出てすぐの道路脇のガジュマルの大木に魅了され思わずシャッターをおした。

途端に青年は走りよって、だめです、行きがけにカメラを見せたら帰りに待ち伏せされて襲われる可能性があるから、シャッター押すなら帰りにしてください、と注意を受けた。
昼食のレストランからの眺めは、水平線が美しかった。

この白い灯台は戦勝記念にオーストリアが建てたもので、その右横の小さな屋根の下の

この2丁の日本軍戦闘機の機銃の残骸も、オーストリアによる戦勝記念におかれているとのこと。
ともあれ、ここの海岸からの眺めは、格別であった。


明日は、ラエに向かうが、飛行機の出発時刻が極めて早朝で、午前6時15分でホテルを5時に出発とのこと。 
ラエの治安の悪さはマダンの比でないとのことで、観光など望めそうもない。