思うこと 第148話 2006年10月23日 記
パプア・ニューギニア、ソロモン巡回診療報告ーその1−
鹿児島大学は外務省の依頼を受け、在留邦人に対する巡回健康相談のための『外務省巡回医師団』を毎年送り出してきている。今年は、太平洋IIチーム(パプア・ニューギニアとソロモン)を鹿児島大学が担当することになり、医師2名、看護師1名の3名からなるチームの団長として私が行くことになった。外務省から次々と送られてくる書類によると、治安の悪さは“最も危険”のグレードなので夕刻以降は外出禁止を薦めるとのこと、またマラリアとデング熱が流行しているので蚊に刺されないように用心してほしいとのことであった。とても前途のある若者を送るにふさわしいところではなく、私のように定年退官を控えた人間が選ばれた(実は希望したのであるが)ことは適切であったと思った。もちろん、旅行中の生命保険は、もしもの事があっても家内に向後の憂いがないように、最高額かけさせてもらった。私が行きたいと思ったのには理由があり、それは訪問先に特別の思いがあったからである。訪問先の地図を見ていただきたい。
今日、これから羽田に向かい、東京で外務省との打ち合わせの後、成田を発って、明日はブリスベン乗換えでガダルカナル島に到着の予定である。最終的に11月8日に鹿児島に帰り着くまでの17日間に、ホニアラ、ポートモレスビー、マダン、ラエ、ラバウルを訪問するが、それらのいずれの地域でもおびただしい数の日本軍兵士が地獄の辛苦をなめながら戦死・餓死していった地域そのものであり、命あるうちに一度は訪問したいと思っていた場所であった。
私は先週末、東京に出張の折に以下の21冊の関連本を買い込んだが、この旅行中に現地で読み、現地の写真を添えて、私の思いと読後感などを“毎日”このHPにアップする予定である。(現場の通信状況によっては、つながったところでまとめてアップすることになろう。
では、行ってきます!