思うこと 第138話           2006年9月7日 記

オシム・ジャパンー中東遠征小話ーその4

 昨夜のイエメン戦は午後9時からの放映。 多くの日本人にとっては最適の時間帯であったが、私のように午前3時に起きる朝方人間にとっては、決していい時間ではない。 でも、もちろん、テレビ観戦させてもらった。 スタートメンバーは先のサウジ戦と駒野→羽生の入れ替え以外は同じメンバー。 標高約2300メートル、さらにデコボコのピッチという過酷な環境での戦いを強いられた日本。 決定的なチャンスをつかむシーンもあったが、どうしてもゴールを奪えずに時間だけが過ぎ、0−0のまま後半ロスタイムを迎えた。 これで、引き分けかと思った時、途中出場のFW我那覇が右足で代表初ゴールを決めて、薄氷の勝利をつかんだ。 日本のメディアもサポーターも「勝って当たり前」という雰囲気があったので、相当なプレッシャーを感じての監督と選手達にとって、この勝利の意味は大きい。 オシム監督の試合直後のインタビューで、『1−0の結果以上に、内容は日本が押していたわけだが、こういう結果になって何と言ってよいか分からない。ピッチ状態は、サッカーではなく別の仕事をしに来たような感じがした。 勝たなければいけない試合だから、精神的に大変厳しかった。試合についてはこの後振り返って、これからの方針を考えたい。』と語っている。 私は、これまでの一連の監督の言動から、監督の目標は4年後に絞られており、それに向かって、若者を育て、鍛え上げようとしている“鬼迫”を感じる。 全ては、これからで、私は、『監督が若者をどのように育て、鍛え上てゆくか』をリーダーのあるべき姿とダブらせてこれからも追い続けようと思う。