個人的出来事 第64話         2006年11月24日記

私にとって最後のMost Valuable Teacher 賞

 5年前の2001年に本学の医学部の学生の投票により教官の評価を行い、表彰することが始まった。
( http://www5f.biglobe.ne.jp/~osame/kojinntekidekigoto/mvt-shou.htm 参照)
私達教官にとって、学生から自分の授業が評価されることほど教官冥利に尽きることはない。従って、今年も臨床医学部門でのMost Valuable Teacher 賞をいただけたことは、感動であった。これで、この制度が出来て以来この6年間連続でこの賞を受賞したことになる。あと4ヶ月後に定年退職を迎え私にとって、今年が最後の年であったので、ことのほか感慨深く受賞した。退職と同時にこれまでのような形で学生に講義する機会はなくなるが、私にはこのホームページがあるので、ここを通して、若者教育にさらに力をいれていきたいと思う。
 実は授賞式の当日、私は、愛媛大学の野元教授から、医学部4年生の授業と野元先生の講座の開講5周年記念会(このことに関しては、明日『思うこと第188話』で述べる予定)に呼ばれて、松山に行っていて、授賞式には高嶋病棟医長が代理出席してくれたのであった。松山から帰って、この嬉しい賞状と楯を受け取ったが、もう一つ飛び切り嬉しい出来事があった。それは、授業を受けた学生の1人から、次のメールが送られてきたのである。『先日愛媛大学で先生の授業を受けたものです。先生の授業を受けて腰が砕けるような衝撃を受けました。』私の授業をこれほど熱く受け止めてくれる若者の存在に、日本の将来は明るいと感じ、本当に感動したのであった。