2009年2月にロックギター3大ギターリストと世間では言われてる内の2人、エリック・クラプトンと
ジェフ・ベックが同時期に日本でツアーをやってるという事は知ってたが、その2人が2日間だけ
埼玉スーパーアリーナでジョイントでライブをやるという事を知り、こんな夢の競演を日本で見られ
るなんて、と思ってあまり後先考えずに、とりあえずネットでチケットを購入してしまった。
いや~しかし世界中のロックファンがこの2人の競演を羨ましがる事は間違いないやろ。
公演は2月22日の日曜日で、2週間前位にその事を知ったので、チケットもそうだけど普段殆ど
乗る事もない飛行機の予約とか羽田からの電車の乗り継ぎやら、1日泊まりになるのでカプセル
ホテルの予約などなど、結構慌しかった。
時間が少ないので、田舎者の僕は『東京は怖いところばい!』と聞かされてたので、電車の時刻
とか路線名とか駅名などを調べてプリントもして埼玉スタジアムまでの移動は完璧だった。
当日の開場は16:00~ 開演は17:00になってたので、少し余裕をもって飛行機の時刻も
予約を取ってたので、羽田にお昼12時過ぎに到着、とりあえずモノレールにて浜松町まで行き、
駅の近くで昼食を食べた。
京浜東北線に乗り、王子駅にて乗り換えだったので、王子のスターバックスにてちょっとコーヒー
タイム。時刻は15:00になるくらいだったかな、そこから予定の浦和三園駅までは20分くらいで、
そこから徒歩で約20分という事前の調査ではなってたから、16:00の会場にはちょうどいい感じ
で間に合うな。『よしよし計画どうり!』
王子ー浦和三園の切符を買い電車に乗ることに。。。
以外に人は少なく1両に5人ほどしか乗ってない。
結構大きな会場でのライブだから、それなりに人が多いやろーなと思ってたけど、意外に少ない。
『この女の人はそうかな?』と思ってたら、途中の駅で降りていく。 『この人はそうかな?』と思っ
たら、その方も次の駅で降りていく。
結局、終点の浦和三園駅で同じ車両に乗ってた人は自分入れて2人だけだった。
時刻は約15:30。駅からエスカレーターで降りるとタクシーが1台だけ止まってて、人もほとんど
いない非常に静かな駅前という感じのところだった。
浦和三園駅から埼玉スタジアムまで1.3Kほどは徒歩で行かなくてはならない。
浦和レッズのホームという事もあり、駅からスタジアムまでは赤い旗が立ち並んでいて専用歩道も
めちゃ広い。 ただ歩いてる人がいないのが不思議な感じだった。
浦和三園から埼玉スタジアムまでの広い歩道、奥の正面がスタジアム
歩いてる人がいない。。。
普段あまり長い距離は歩かないので、片道1.3Kほどでも結構疲れる^^;
『しかし、こうもライブに行く人とかと出会わないもんだろうか?』とだんだん不安になってきた。
『もうあと15分くらいで開場というのにな~、もしかして日時間違ってる?』と心配になってチケット
を見てみた。 2月22日 開場16:00 開演17:00と間違いない。
場所『埼玉スーパーアリーナ』
埼玉スーパーアリーナ?ってここじゃないのか? とまじで不安になってきながらもスタジアムの
北門に到着、ゲートは閉まってて人も少ない、散歩してる人と遠くから電動ラジコンカーのヒューン
ヒューンという音が聞こえてくる。スタジアムの全体図の看板を見ると反対側に南門があった。
そっちに行けば分かるかな~と思いスタジアム周辺を半周歩いた。 結構距離がある。
南門も閉まってた。。。。。 どういう事?。。。。これは確実にやっちまった。。。。ようやく確信した
とんでもない事をやらかしてしまった事に。
時刻は16:00、開場の時間になってた。
とりあえずチケットに書いてある電話番号にTELしてみるが『本日は日曜日ですのでお休みです』
というアナウンス。 家でPCで調べてもらおうとTELするが連絡つかず。 『どうすればいい?
開演まで1時間きってるけど。。。』と自分に問う。
ラジコンしてる若い男の人くらいしか人はいないが、どうも恥かしくて聞くこともできない俺。
とにかく駅まで小走りで戻った。普段の体力不足がたたって、しばらく走ると足が痛くなってきた。
『ほんと俺のバカちんが~』と思いながら、ちょっと痛い足にムチ入れながら走った。
ようやく浦和三園駅に戻ってきた。まだタクシーは1台いる。
2Fの切符売り場に上がり、そこで駅員さんに聞いた。『埼玉スーパーアリーナへはどうやって
行ったらいいんですか?』と、間違ってスタジアムに来た訳ではないですから私。。。という
ニュアンスで。
『まず1つ駅を戻って???線に乗って???駅で降りて???線に乗って???駅で降りれば
行けます』。。。。っか~~絶対間に合わん!! 地図もないから位置関係も分からない。
とりあえず帰りはライブの客で切符売り場が込むだろうからと、あらかじめ買っていた帰りの
切符を払い戻ししてもらって、エスカレーターで下に降りた。
もう最後の手段は値段関係なくタクシーしかないやろ!と思い、まだ止まってるタクシーの
運転手さんに『埼玉スーパーアリーナまで遠いですか?幾らくらいかかります?』と聞いたところ
『結構ありますよ~。4000円くらいかな~』 『が~ん!遠いっちゃな~』 でも時刻は16:30。
もうこの方法しかないやろ、ここまで来てライブを最初から見れんなんて洒落にならん。
『お願いします』とタクシーに乗った。 タクシーの窓から見る浦和三園駅周辺はいかにも都心の
郊外って感じのところで、田畑がたくさんある。その田畑を走る抜け道をタクシーの運転手さんは
ガンガン飛ばして走ってくれてる。何かに摑まってないと怖いくらいだけど、ありがたい。
かなり走ったから大汗かいてたみたいで、体が熱いことにようやく気づいた。
タオルで背中や額を拭きながら外を見ていると、運転手さんが遠くに見える2つ並んでるビルを
指差して『あそこにスーパーアリーナがありますよ』と言った。
そうか~そうだったのか~ 思い込みというのは怖いもんだな~ 何でサッカースタジアムなんかで
ライブがあるんだと思い込んでいたんやろ~?よくよく考えれば天然の芝生の上に客席作って
ステージ作ってする訳ないやろ。 自分のバカさにあきれた。
16:55に到着。すばらしいタクシーの運転手さん! ありがとう! 何とか間に合った。
電車で戻っとったら絶対間に合ってなかったな!こりゃ!
普通ライブだったらこれくらいの人がいるわな~(笑)
とりあえず喉がからからだったので、アイスコーヒーとホットドックをバタバタ購入し席についた。
間に合ったんだ~と思いながらも、それまでの笑える行動と自分の不甲斐なさというか、
何だかしっくりこない感じでコーヒーを飲みながら会場を見渡し、何千人といるであろうこの人達
の中で、『埼玉スーパーアリーナ』と『埼玉スタジアム』を間違えて行った人はこの俺一人だけな
んだろうな~と考えた。
10分もしないうちにJEFFが出てきて始まった。しばらくすると足がつりそうな感じになる。
滅多に走る事なんてないから、筋肉が笑いはじめたらしい。必死でつらないようにマッサージし
ながら演奏を見ていた。 演奏は素晴らしい! JEFFもERICも最高! 2Fのサイドだったから
、立って見るという感じではなかったので助かった。 これで立って見るとなるとかなり苦痛だった
かもしれないな。
しばらくすると足がつりそうになるのも無くなり、最後まで楽しめた。
無事にライブも終わり会場をあとに、駅まで歩いていると『ジョン・レノンミュージアム』があった。
もうその時間には閉まってたが、『あ~~早めにスーパーアリーナに到着してれば絶対見れた
のにな~』とここでもがっくり。
ジャケット脇から撮った画像のライブ模様 あ~~見たかったジョン・レノンミュージアム
王子で降りずにそのまま京浜東北線を来てれば、この埼玉副都心駅に来れたんだな~ と
駅の切符売り場で思いながら、今日の泊まりの赤羽駅までの切符を買った。
慣れないカプセルホテルでは、お風呂は気持ちよかったが全く寝れず、持ってきてた文庫本は
完読してしまった。 寝ようと思い目をつぶるが、今日の出来事がよぎり、結局一睡もできず。
踏んだり蹴ったりの東京・埼玉旅行だったが、一生忘れないであろう『埼玉スタジアム』。
もうこの際、浦和レッズのファンになっちゃおうかな(笑)と思うくらい愛着わいたよ。
埼玉スタジアムであるサッカーの試合が早く見たいね^^;
ある意味ロックな経験ば、させてもらったちゅう事やね(鮎川誠節で)