_______ 店主のひとり言!_______

店主のバイク歴・・・オンロード編

      バイクとの出会いは高校2年生だったでしょうか。

 その当時自転車(ドロップハンドルのランドナータイプ)に凝っていた僕
は、それに乗って九州・山口あたりを春休み・夏休みに友達とツーリン
グに行くのが楽しみにしてた、むしろバイクよりも自転車少年だった。
      
  長崎オランダ坂を笑いながら下るやらせ写真とまだ残雪の熊本の牧の戸峠。

学校は原付なら乗ってもよくて、周りの友人達もバイクに乗ってる
連中は多く、それなりにバイクの情報は入ってくるので、興味がない
訳ではなかったけど、その頃はまだ自転車が好きなガキだったのだ。

うちにも一応、スクーターがあった。
母ちゃんが乗っていた、ホンダのカレンだ。
世間のスクーターブームにおされて、免許取りに行って買ったみたい。
なんか、カッコ悪〜と思っていたが、俺も年頃なんでしょう、バイクって
どんな感じだろうと、妙に気になりはじめる。

ある日こそっとカギを持ち出し、エンジンをかけてみた。ドキドキしながら
アクセルを開けてみると言うか、かなり開けてたのかもしれない・・・

裏の畑の方を目指して走って行き、思った以上にスピードが出てしまい、
アクセルの戻し方も、ブレーキの掛け方も判断できない状態になって
おり、気がつけば足でずるずる止めてるしまつ。
何度も土手に突っ込みそうになりながらも、新鮮な感覚に、それはもう
むちゃむちゃ感動した日だった。
そして、バイクって楽し〜と思った最初の日だった。
あんなに興奮するような出来事は最近なくなってきたよな〜

その日から頭の中はバイク、バイク!カレン、カレン!
免許は取れたけど、バイクは買えないし、買ってももらえないので僕
の愛車は“カレン”だった。  ださいスクーターだったけど最高に楽し
かった。 今じゃ怖くて考えられないが、ノーヘルの時代でもあった。

カレンでも十分に楽しかったが、友達の中にはギア付のカッコイイの
に乗ってるやつもいて、少々うらやましかった。

ある日、みんなで峠に走りに行って2人1組でレースをする事になり、
(今考えたら怖!)なり、カレンじゃ話しにならないと言うことで、僕は
友達のRG50γで組む事に。
はじめてのギア付でいきなりレース、しかもノーヘルで服装は学生服
少々のビビリはあったが、そこは怖いもの知らずの高校生。
『大丈夫、大丈夫!』が通る世界。

コースは周回できる峠っぽいとこで、僕らの間では『オレンジロード』
と呼んでた。名前の由来は覚えてないが、 たぶん、みかん畑が近く
にあったからだろう。

練習走行が一応あり、初めてのギア付バイク、初めてのクラッチ操作
お約束のエンスト2〜3回、 『アクセルばもっと開けり〜』と言われて
今度は開けすぎで、ウィリーしそうになりながら、ようやく発進。
アクセルを戻さないまま、クラッチ握ってのギアチェンジで、エンジン
はうなるし、もんのすごいぎこちない走りだったと思う (笑)
しばらく練習して、なんとか形にはなり、いざレース。(かなり無謀!)

1番手スタートの僕は怖いもの知らずの走りでなんとか回りについて
行ってはいたが、3周目ぐらいだったろうか、コーナーを曲がりきれず
ビビッテ転んでしまい、これがまたちょうどいい所に道路標識の
ポールがあり、そこに僕が乗ってるRZ50はすい込まれて、ガシャ〜ン!
学生服はずたぼろ、バイクの修理費3万円、体は擦り傷程度で済み、
みんなからは、『転び方、うまいね〜』 と、訳の分からない慰め。
さんざんだったけど、若かった頃の苦いけどいい思い出だ。

3年生も2学期になると、皆受験やら就職活動でなにやら忙しくなり
僕も一応受験勉強らしき事をしていた。
そんな時、授業中に友達から『これ、読んでみて〜ん』と差し出された
本、 『振り返れば地平線』 と書かれていた。
             
バイクに乗って、北海道の開陽台(360度地平線が見渡せる所)を
目指していく途中にさまざまなドラマが起こる、という内容だった。
アドレナリンが出まくった。

『これだ!』と思った。(なんかプロジェクトXみたい)

『よし!バイトして、免許取って、大学の夏休みに北海道いくぞ〜』
胸躍る日々が続いた。
バイク雑誌も読みあさり、何にしようかとワクワク!

受験もうまくいき、バイトも見つかり、免許も取って、念願の400ccの
バイク “ヤマハSRX400” を新車で買った。
たしか50万ちょっとしたと思う。頭金に必死で貯めた25万を入れて、
残りはローンを組んだかな。

その当時はレーサーレプリカ全盛の時代で周りの友達は、VTやFZ、
NSRなどばっかりだったけど、僕はレプリカにはどうも魅力を感じなか
ったみたいで、SRXみたいなスタイルに魅かれてたみたい。
高校の美術の先生がSRXに乗ってたのもインパクトがあったのかも。
      
   北海道に行く初日の朝焼け。        買わされたSRX600

愛車のSRXで念願の北海道にも無事に行けた、開陽台にも行った。
いろんな人に会って、いろんな場所にいった。何もかも新鮮だった。

それから、その頃、よく通っていたバイク屋さんにのせられて、持ち
上げられSRX600を買ってしまった、いや買わされてた。
そのあとに、その当時それを持ってるのは奇跡的と言われてた
“限定解除” を5回?受けて、ようやく手にいれた。
バイクと免許の順番が違うけど、まぁ、いいか〜
とっても貧乏だったけど、活気盛んな19歳の春
          
        僕には似合わなかったGSX-R750初期型

それから、柄にもなく、ちょと僕には似合わないGSX-R750なんか
買ってしまった。 後にも先にもレプリカを買ったのは、これだけ。
なんか違うな?と思い1ヶ月ほどで買い替え。(よく買い替えてたな〜
この頃は)次に買ったのがヤマハXT225セロー(初期型のYSP仕様)
だった。
これがまたオフロードの楽しさを教えてもらった、いいバイクだった。

オフロード編に続く。