1961Year Model HONDA C115スポーツカブ・レストア記 2006/1

      
       これはC115スポーツカブで、まだクリーム色のタンクの初期型です。
       一見するとC110かなと思いますが、タンデムステップにタンデムシート仕様で
       エンジンも54ccになっていて、ミッションも3速です。 
       車体番号も1500番台と若い番号ですからC115が出て間もない頃のだと
       思いますが、いつ頃から4速に?メッキカバーの付いたタンクに?
       なんかはこれから調べていきたいと思ってます。

       この車両を手に入れた時、すでに軽くレストアされていたので、画像では一見
       綺麗に見えますが、塗装が自家塗装っぽいのとエンジンの調子がいまいちなので
       いっそのことフルレストアにしてしまおうと思います。
       ばらす前にちょっとエンジンかけて乗ってみたところ、さすが54ccのスポカブで
       C100なんかと比べるとパワーの差は確実に感じました。
       それに何より乗って楽しいバイクですね〜  あと小ぶりな車体がたまらん可愛いです。
       エンジンの調子とかも新車に近い状態まで近づけてあげたいですけどね〜
       どこまで仕上げてあげられるだろうか。

       
        まずは全バラで各部の部品チェックです。 
        欠品はほとんど無かったが、何点かは綺麗にする為に仕入れる予定。
        エンジン関係はクラッチ周辺が何点かとベアリングとシールくらいでOKかな??
 
 これはクラッチの所の部品です。
 アームが折れててケース内に落ちてた・・・・・・
 このアームの役目は??オイルを送る為?
 
 スポカブの特徴でもあるアルミヘッド。
 鉄のと比べると全然軽い!
 まさにHONDAのスポーツ心が伝わってくる部品だ。
 
 シリンダーは致命的な傷はなかったが、オーバー
 サイズのがあったので、ボーリングする事にした。
 0.5mmオーバーサイズなので、計算上は1.3cc
 のボアアップで55.3ccという事になる。
 
 これはブラストを軽くかけた後のヘッド。
 シートも問題なさそう。
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 ケース内はこんな感じ。
 この形はC100の二つ星の後期型のケースの形と
 かなり似てる。
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アルミ部品はブラスト処理後に軽くバフ掛けをする。
ピカピカの鏡面仕上げより鈍いアルミの輝きの方が
好みである・・・というかピカピカにするのは疲れる^^
っていうのが本音だったりして。
 
 配線には製造年月が書かれているから、この車両
 が大体どの位の時に製造されたかの目安になる。
 これには1961年(昭和36年)の7月となっている。
 
 このC115にはありがたい事に取扱説明書が
 付属されてまして。
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 フレームNOもキーNOもきちんと記入されてた。
 当時の取り説って結構笑える事が書いてあったり
 するんですよね。
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 昭和36年の11月に購入されたのだろうか?
 ガソリンを入れた日付と量が記されている。
 オーナーは購入当初は嬉しくて、きちんと記入して
 いたのでしょう。 最初が5Lからのスタートだから
 11月16日が納車日だったのだろうか。
 このバイクの誕生日みたいなもんだな〜
 歴史が分かってなんだか嬉しい^^