奥多摩は大にぎわい
2009年08月14日


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 お盆帰りの渋滞を避けて午前8時に諏訪インターに入ればガラ空きだ。渋滞しているのは圏央道あきる野インターだけというのも意外だ。このまま帰るのはもったいないから9時半に上野原で降りた。
 小菅村を目指して県道33号から18号に折れれば行き交うクルマが減って静かな山道だ。ときおり落石注意の警告や道路工事で片側通行を強いられた。
「道路の番号まで散々と嫌〜だ」とつぶやけば、
「明るいからマシでしょ。初めて反対側から来たときは真っ暗で、幽霊が出るかと冷や冷やしたわ」と妻は笑う。
 見通しがきかない山道を川に沿って1時間走るのは昼間でもうんざりする。

 小菅の湯は開館したばかりでいつも見かける売店の外のヤマメの塩焼きは準備中だった。小菅村は清流を利用してイワナの養殖をしている。群馬県の嬬恋村とともに自治体の魚と指定しているそうだ。。食堂のメニューにヤマメの塩焼きがあってもイワナは煮物しかないのがちょっぴりくやしい。

 小菅の湯は透明な高アルカリ性で肌さわりがよい。内湯も露天風呂も源泉だけどわたしはちょっとぬるめの露天風呂がなじむ。入浴客はどういうわけかハーブ湯の丸い木の風呂に集まるのも不思議だ。外にふたつある釜風呂はいつも入れないが珍しく入浴できた。手足を出すと放熱して温泉効果が高まるという説明は本当だろうか。
 湯上がり後のけだるい解放感や涼風をあびる爽快感が心地よい。それにしてもいつものとおり妻の長湯には待ちくたびれた。横になるとうとうとしてくる。入浴は体力を消耗させるようだ。ゆでタコになるまで入浴することもあるまい。

 コスモスを眺めて空を仰げばどんよりとした雲が覆っている。奥多摩湖へ向かう国道をはずし、いつものとおり林の中を走る県道18号で丹波山村へ近道する。小菅村や丹波山村は大月市から国道139号でを使った方がわかりやすいけれどふたつの村の観光案内は県道18号や青梅市からの国道411号を主にするのも不思議だ。東京都の水源林があるのだろうか。
 前から気になっている丹波山村のローラーすべり台に立ち寄る。長さ247mを2分30秒で滑り降りるそうだが「雨が降りそうよ」と妻は乗り気を示さない。汗かきだからスタート地点まで42mも登ればせっかく入浴したのに汗が噴き出すから避けたようだ。
 さきほど手に入れた大多摩湯めぐりスタンプラリーのリストに、小菅の湯のほかに丹波山村「のめこい湯」、あきる野市「瀬音の湯」、日の出町「つるつる温泉」、奥多摩町「もえぎの湯」、檜原村「数馬の湯」が出ているからすべて入ろうという魂胆だろう。

 丹波山村の「のめこい湯」はいつになく駐車場が満車だった。おまけに、大雨が降り出してクルマから出られない。人のごった返す入浴や雨の中を吊り橋を渡るのは嫌だから、「入浴後に濡れて帰ってくるのはつらいね」と名残惜しげな妻をなだめて青梅市に向かった。晴れていれば奥多摩周遊道路を使って檜原村やあきる野市へ抜けるのだがカーブが怖くてやめた。周遊道路は独身時代に有料道路だった道で何度も走行したが雨のカーブ走行は気疲れする。

 奥多摩町の「もえぎの湯」に着くころに雨が上がったがここも駐車場は満車だ。ようやく駐車場に入れば、入浴の順番待ちだという。お盆を利用した登山者や観光客が集中しているようだ。「追い立てられて入浴するのは嫌よ」と妻が言い出したので退去した。
 せっかくだから御岳山のロープウエイに立ち寄ろうとすれば駅前渋滞で川原にはクルマがあふれている。「これじゃどこに行っても満員ね。帰るしかなさそう」と妻はあきれかえっている。
 朝から圏央道のあきる野インターが渋滞していたのはお盆休みの家族連れがマーランドのプールに出向いたからなのだろう。考えてみれば奥多摩は都内から日帰りで出向ける山歩きやドライブのポイントだ。妻と初めてドライブしたのも奥多摩だった。横浜に住んでそれを忘れていたのもうかつだった。


【データ】
 8・14 金 曇り、雨、晴れ 300km 7:00ー18:30 奥多摩 D小菅村:小菅の湯、E町田市:いこいの湯(満員で入れず)丹波山村:●のめこい湯、奥多摩町:●もえぎの湯 諏訪インター前で給油、丹波山村ローラーコースター 自宅に戻る、中央道ETC割引、圈央道利用


【補記】
 奥多摩の温泉はあきらめましたが、帰宅途中で町田市の「いこいの湯」に立ち寄りました


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