西丹沢の中川温泉へ
2007年07月22日


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 久しぶりに妻子を連れて丹沢湖の先にある中川温泉へ出かけた。若い頃は塔ノ岳を中心に尾根や沢を歩いたが、その頃でも西丹沢はー度しか訪れていない。塔ノ岳・丹沢山・蛭ケ岳・檜洞丸・箒沢を縦走してうんざりした。10数年前にオートキャンプが流行したときは国道246号の清水橋交差点から入ったばかりの河内川の川原のキャンプ場を眺めた家族が恐れをなして引き返したこともある。

道の駅「山北」付近の川原
ぶなの湯
西丹沢自然教室付近




 神奈川県足柄上郡山北町は静岡県と山梨県に接する山あいの町である。東名高速でいえば都夫良野卜ンネル附近で山に囲まれている。丹沢湖のほかに酒水の滝や中川温泉もあるのに我が家は足が遠のく場所である。国道246号を使って沼津へ出向く途中に隣りの駿東郡小山町や御殿場市に立ち寄るのに何故か足が遠のくのも頭上をまたぐ東名高速の高さに怯えるからだろう。




 ともあれ、中川温泉にある町立「ぶなの湯」は中川川に隣接するつつましやかな温泉浴場である。今どきのケバケバしい温泉スパとちがって内風呂と露天風呂しかない施設にしても清流を眺めてくつろぐには申し分がない。ぬめりはないが入浴後はさっぱりした爽快感がある。木曽の寝覚ノ床には及ばないものの清流が流れる川原は安らぎを感じさせる。



 入浴だけではもったいないので奥箒沢にある西丹沢自然教室まで足を伸ばした。途中にはすれ違い困難な道や山肌をさらす尾根もあって妻子は怯える。昔に比べれば道は整備されていても山道を嫌う家族には肝を冷やす場所も残っている。それにしても川原にキャンプ場が多いのには驚いた。昔、川原でキャンプをして増水に大慌てしたわたしにはなじまないものの楽しい場所にちがいない。



 西丹沢自然教室は午後6時を過ぎれば管理人も姿を消してひっそりしている。夏山シーズンでも常駐しないのだろうか。もやった空に鳶が飛翔しているのも間延びしている。横浜を出たときは暑かった日ざしも陰り始めて雲行きも怪やしくなった。川原のせせらぎの音もわびしく響く。吊り橋を渡って写真を撮ってそくさくと戻るしかなかった。


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