図解編
物権編のあらまし
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物権編は用語集でほとんど足りています。
違法行為を含む「占有権」が最もなじみにくいかもしれません。盗んだものでさえ占有の意思があれば占有権と扱われるからです。
また、物権的請求権もわかりにくい用語です。請求権なら債権だろうと疑問を持ちますし、占有権の条文を類推するしかないからです。
当然のことだから条文に上げていないという説明もありますが、それが出てないばかりに説明できないことが民法に多いのも事実です。
というわけで、物権にかかる図解は物権の区分物権のあらまし図解.pdf と権利の内容にとどめました。
用語集は権利の類似性と比較を行いました。同じ目的でも実行の仕方が複数あることを確かめてください。
物権は登記の手続きにも関わりますので用語の意味がつかめたら、不動産登記法をあわせて読まれることをおすすめします。
わたしは仕事で物権にかかわってきましたので説明すればキリがなくなり、用語集には必要最低限のことしか取り上げませんでした。
担保物権は物権どうしを比べるだけでなく、賃借権などの債権と比べてなじめます。
対抗要件は登記・登録だけではありません。また、相手の承諾を要する場合もあります。
動産の占有と引渡しはどのように使い分けられ、どのような効果を生むのか条文で確かめてください。
抵当権と根抵当は簡単に触れただけです。転抵当や増担保、担保権者の順位変更など多様な展開が条文に出ています。
法定されているがために条文を無視できないのが物権です。必ず条文を読んでください。
@ 物権の特徴(絶対性、法定主義、一物一件主義(排除性)、公示の原則)
A 物権の種類(本権と占有権、10種類)
B 制限物権(用役物権、担保物権)
C 用益物権(地上権、永小作権、地役権、入会権)
D 担保物権(留置権、先取特権、質権、抵当権、担保権の性質)
E 所有権(物権的請求権、使用・収益・処分、取得原因、相隣関係、共有の形態、物権変動の表示、対抗要件)
F 占有権(占有権の移転形態、占有訴権)
G 地上権と賃借権(物権と債権のちがい)
H 先取特権と第三取得者
10 留置権と質権(法定担保と約定担保のちがい)
11 質権(動産質、不動産質、権利質)
12 抵当権(質権とのちがい、法定地上権、根抵当)
13 非典型担保(譲渡担保、仮登記担保、所有権留保、その他