図解編
総則編のあらまし
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ホームページでは権利能力や行為能力に思いついたことをあれこれ触れましたが、基本的な用語は用語集にまとめています。
通則は、私的自治の3原則と解釈基準は必ず目を通してください。民法の条文を解釈するとき欠かせない考え方です。
人と法人は「主体」の部分で、物語でいえば主人公です。平成18年の民法改正で法人に関する条文は大幅に削除され特別法で規定されていますが、法人には定款(設立目的)と代表の定めが必要です。主人公がどのような資格や能力を持ち、どのような制約を受けるかを確かめてください。
法人については用語集であまり触れていませんので、「一般社団法人及び一般財団法人関する法律」や「公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律」を確かめてください。
物は主体が働きかける「客体」の部分ですが、個々の権利の内容は物権編とかかわります。また、民法の物は人が支配できる有体物に限られます。
法律行為は権利を変化させるためのアクション(はたらきかけ)です。主体の意思表示が中心になりますが、一方的なはたらけかけと双方向のはたらきかけに大別できます。それとともに、主人公を補助する代理、行動を規制する社会規範などがからみあいます。
条件、期限それに期間は意思表示を具体化するための決まりです。
時効は権利行使の期間制限であり、権利取得の機会です。権利の上に眠る者を保護しない考えと法律行為の安定を図る考えが混ざっています。
@ 法の基礎知識(法、法の区分、法律、権原、権限、権利、法の解釈)
A 権利と義務(私権・公権、権利・義務・責任、権利の区分、作為・不作為)
B 私的自治(公共の福祉、信義誠実の原則、権利濫用の禁止)
C 解釈の基準(個人の尊厳、両性の本質的平等)
D 社会規範(公序良俗)
E 人(自然人、法人、権利能力の始期と終期)
F 行為能力(責任無能力者、未成年者、制限行為能力者、事理弁識能力)
G 法的能力(意思能力、行為能力、責任能力、受領能力、不法行為能力)
H 場所(住所、居所、仮住所)
10 物(不動産・動産、主物・従物、元物・果実、天然果実・法定果実)
11 代理(法定代理、任意代理、復代理、表見代理、無権代理)
12 法律上の登場人物(当事者、第三者、背信的悪意者、利害関係人)
13 意思表示(意思の不存在、無効・取消、善意・悪意、追認、到達主義・発信主義)
14 期限と期間(条件・期限・期間、期限の効果、期限の利益)
15 時効(取得時効・消滅時効、時効の中断・停止、時効の援用、時効の中断事由)
★民法総則の構成