民法あれこれ図解編 
民法とのかかわり
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 わたしは商業高校出身です。法律とのかかわりは商業一般の授業でした。民法の総則・物権・債権のあらましはいちおう身に付けました。

 公認会計士をめざして大学に進み、財務諸表論とのかかわりで商法を学びました。大学では家族法が中心で受験勉強のために民法をかじった程度です。

  ちょっと横道にそれて刑法に寄り道し、デュー・プロセス(適正手続の保障)や可罰的違法性などに興味を持ちました。受験勉強そっちのけでマルクスの著作やイェーリングの『権利のための闘争』、あるいは渡辺洋三さんの『法というものの考え方』を愛読しました。

 社会に出てから税法関係の法律や判例の最低限の知識を身に付けましたが不完全です。それを反省し、定年退職前から税法と民法のかかわりについて復習を始めましたがまだまだ未完です。

 学生時代から尾を引いているのは公害や消費者問題です。宇井純さんや田尻宗明さんの公害にかかわる法の不備の指摘、あるいはサラ金や詐欺商法にまつわる消費者法と民法が結びついています。そんなわけで独立行政法人国民生活センター発行の『くらしの豆知識』を毎年欠かさず愛読しています。

 あれこれ寄り道を繰り返してきましたが、自分の身を守るために欠かせない程度の法律知識しかありません。 それに、商法、消費者法、労働法、刑法、税法などに寄り道したばかりに民法をすんなり受け入れられません。

 ですから、民法学とは異なる解釈もあります。民法のあらましはこういう理解もあるんだという参考にしてください。

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