たかがクルマのことだけど

ハッとしたあの一瞬を忘れるな


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 感覚や感情のプラス面はすでに触れましたがマイナス面も忘れないようにしたいものです。そこで、思い込みと錯覚について経験を交えて綴ります。交通標語の「ハッとしたあの一瞬を忘れるな」というところです。




登りと降りを錯覚する

 高速道路の渋滞原因のひとつに、登り坂に気づかず減速して渋滞しやすい場所があげられます。なだらかな降りから登りにかかっても気がつかないために起こるようです。
 遠くを見て運転し、まわりの標識や運転席の計器を確かめれば気がつくのですが思い込みや錯覚で感覚がマヒしているのでしょう。こういう場所では追突も起こりやすく、それが渋滞をいっそう増やしています。
 湾岸道路の海底トンネルにもこういうクルマが多いのも迷惑です。計器や標識を見ていないクルマがいかに多いかの反映でしょうか。


早く曲ってパニック

 ナビゲーターがいないばかりにドライバーがあらかじめ地図を見ての失敗例をあげます。似たような「交差点名」あるは「地形」があるばかりに手前で曲がり、それに気づいてもユータンできない場合も都心部には多くあります。
 これは思い込みがジャマをしているからです。行き過ぎたほうが回復しやすいのですが、なまじ確かめたばかりに起こります。あれこれ苦闘した果てに元に戻るときの口惜しさは3月のブログにも綴りました。世田谷はそういう典型的な場所です。
 わからなかったら通り過ぎる方がいいでしょう。あらかじめクルマをとめるのも良いのですがそういう場所がないのも皮肉です。


疲れが溜った走行中に

 思い込みや錯覚がは疲れが溜ったときに多く発生します。早く帰りたい、早く着きたい心理が自分に都合よい判断をさせるのでしょう。また、この逆もあって早く帰りたい、早く着かなくちゃの「あせり」で錯覚が生まれます。加速を続けたり、追い越しをひんぱんにかけて事故も起きやすくなります。
 適度の休憩では疲労回復できませんので、思い切って仮眠をとるとか計画を断念することも必要です。無理して事故や怪我をするほど馬鹿げたことはありません。


イライラした後に脱輪

 これは第1部で私の失敗例でも触れました。質問の答えが出てこないイライラ運転中は判断が鈍ります。ムカムカして運転しているときにもまわりを見ているようで見落していることも多いものです。
 こういうことはドライバーだけでなく同乗者に知ってほしいので、お願い事項として綴りましたのでこのくらいでとどめます。


時間規制を読み落して

 疲れていなくても細かい文字は見づらいものです。運転中はとまって見るのと異なり、瞬時の判断も必要です。こういうときの盲点が時刻規制や車両規制の文字です。
 いつも利用している道路だからとタカをくっていたら取締りという経験が私にもあります。これは思い込みがジャマしているのでしょう。
 細かい文字が見えたら動作を始める前に確かめるしかありません。前のクルマにつられて入っても弁解になりません。

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