たかがクルマのことだけど

子どもや老人を乗せるときの配慮


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 子どもに忍耐を求めても無駄である。老人に苦痛を強いるのは酷である。バカにしているわけではない。無理をしあえばギクシャクするだけである。

●子どもを退屈にさせない

 子どもは好きなことをやらせておけば退屈しない。玩具や菓子を与えるのも退屈しのぎになる。でも、長続きしないのが子どもである。

 あれをするな、これをするなと説教を並べても反発する。適度に休憩をとって気分転換させるのもよい。でも、ドライバーのリズムを狂わせるもとだ。あるていど大きくなったら仕事を与えて責任感を持たせるのもいい。

 大人と違ってまかされた仕事をモクモクと遂行するのも子どもだ。言ってもきかないが、まかせてほめるとやる気を出す。

●老人に遠慮させない

 図々しい老人が増えたが遠慮するひとも多い。身体の不自由を気にして家にこもるもとだ。言いたいことを我慢してストレスを増やさないようにつとめたい。

 そのためにはどうしたらいいか。相手しだいでこれが最良というものが思いつかない。少なくとも助手席や速度計が見える位置には座らせないことだ。気を遣わせない配慮をすべきである。

 何かしなければ申し訳ないと思う老人もいる。だから、話相手を同席させることである。後部座席にひとりで座らせず、助手席を空けても同席させることも考えたい。体調がおかしくなったときすぐ気づく席にドライバー以外の者を座らせよう。

●これだけは確かめよう

 退屈させない、遠慮させないといってもクルマの行動では守らせることがある。同乗者だけでなく他のクルマの危険を防止するのがドライバーの義務である。くどいけれど次のことだけは忘れずに実行しよう。

■ドアの開け閉めは必ずドライバーがまわりを確かめて行なわせる。
■窓から手足を出させない。サンルーフから身体を出させない。
■ゴミ、空きカン・空きビン、タバコの吸殻を投げ捨てさせない。
■炎天下の車内に幼児や児童を置きっぱなしにしない。
■エンジンをかけたままクルマからドライバーが離れない。

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