10 使いやすさって何だ |
◎目次
●いろいろあるが
●続けられるか
●あちら立てれば
●自分に合ったもの
関連 ひけつ17 シンプルが一番
ひけつ22 キーボードの使い勝手
ひけつ23 日本語変換の良し悪し
■いろいろあるが
本の整理で触れたが、整理や整頓をすれば使いやすいわけでない。見栄えと使い勝手は異なることである。
梅棹忠夫の『知的生産の技術』のカード分類や野口由紀雄『超時間管理法』の袋分類を始めとし、少し前に話題になった『捨て方の技術』に至るユニークな整理法が提案されたがなじめない。
■あちら立てれば
疑り深いくせに信じやすい矛盾した性格のせいか、あれこれ試してみたが続かない。システム手帖やバインダーを使い、交信相手の記録を整理したこともあれば箱を使ってファイリングしたり、大学ノートに戻ってテーマ別にメモしたこともある。
パソコンにしても、フロッピー、ハードディスク、コンパクトフラッシュ、ZIP、メモリースティック、CDやDVDなどの記録媒体を使ってデータを区分したり、保存してきたがこれだというものはない。
■続けられるか
そういう経験からいえば、手をかけずに続けられることが一番だと思う。飽きないだけでなく、無理を強いられることから解放される。
それに加えて、パソコンはどの媒体が生産されるか、主流になるものがどれかを見極める必要がある。大容量フロッピーといわれたアイオーメガのZIPはいまどき使っている人がいるだろうか。
ビデオテープにたとえればVHSに敗けたベータに似ている。つまり、気に入っても生産されなければ続けられない面がある。
■自分に合ったもの
ソフトにしてもいつまで主流でいられるかも分からない。ロータス123がエクセルに、一太郎がワードに追いやられたようなものだ。
また、パソコンの設定だってOSがバージョンアップするたびに変わる。そのまま使う人がいれば、カスタマイズする人もいる。
変わるものにあわせるか、古いもので我慢するかは金銭面だけでなく使う人の考え方に影響されるだろう。つまり、自分に合ったものが使いやすさの判断基準である。
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