2-4 沢渡と白骨温泉
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わたしが友人と有明から燕岳を経て槍ヶ岳に登り、北穂高岳を経て上高地へ下ってから32
年たった。その上高地は独身時代を含めて20回出向いた。山歩きをやめても友人や家族を連れまわったのはまわりに温泉があることが影響している。歩くだけでは山に興味がない人に上高地は退屈な場所である。岩魚の塩焼やケーキのほかに温泉もひとつの方便だった。家族にはもうひとつ美味しい料理が食べられるオーベルジュがつくのだがこれは別に紹介した。
横浜市西区では沢渡を「さわたり」と読むが、上高地の入口は「さわんど」と読み、「さわど」ではない。国道158号線のまわりには奈川渡、前川渡、湯川渡など「渡」がつく地名があるが「ど」と読む。余談になるが伊豆で滝を「たる」と読むのにビックリしたことがある。ともあれ、上高地に向かうマイカーは沢渡で預けてバスやタクシーに乗り換える。
この沢渡は乗り換え所だけでなく日帰り温泉が多い。こじんまりしているから気づかないが落ち着いて入浴が楽しめる。駐車場やみやげもの店が兼業しているから気安く入浴できる。上高地にも五千尺ロッジのほかに多くの温泉旅館があるが営業時間が限られ、わたしも昔はその一員だったがうす汚れた登山客と一緒に入浴するのはためらう(観光客向けの立派なホテルや旅館は高くて泊まっていませんので悪しからず)。その点は沢渡のほうが落ち着いて入浴できて家族も満足している。
また、158号線から一部が狭い山道を入ると白骨温泉に行ける。先年は白濁させるための温泉疑惑もあったが石仏も多いひなびた温泉街である。わたしは妻と二度訪れたがいずれも早朝のため入浴したことがない。でも、深い川床にある露天風呂を道路際からのぞきこむたびに、「勇気がいるね」と妻と言い交わす。誰もが見える場所での入浴は風呂好きにも抵抗が伴う。でも、この場所以外にも泡ノ滝に日帰り温泉があるのを確かめたからいずれ入浴したい。乗鞍岳へのマイカー規制で山道走行の楽しみが減ったが、白骨温泉を通過する上高地乗鞍スーパー林道は健在である。
なお、沢渡と上高地の間には「坂巻温泉」や「中ノ湯温泉」もあるが駐車場が狭いのでわたしは立ち寄っていない。
【追記】
上高地の記録と写真集は別にあります。ヒマのある方はぜひ眺めてください。温泉の話なのに残っている写真は食べ物や山の写真ばかりで恐縮します。岩魚の塩焼きにつられて片道1時間歩くのを苦にしな妻もいます。これに帝国ホテルのケーキを加えた記録もありますが腹を立てる方もおられるのでこの程度にとどめます。また、上高地関係は写真を組み合わせたスライドショーが何本もありますのであわせてご覧いただければ幸いです。
なお、槍・穂高、上高地、さわんど温泉、梓川渓谷、白骨温泉、乗鞍高原につきましては「松本市安曇地区公式ホームページ」が大変参考になりますのでリンクさせていただきます。