*2009年10月のワタクシ。*
すいませ〜ん、すっかりご無沙汰しております。
Macが故障したのが1月。
入院、再入院、再々入院を経て、ちょいとバージョンアップもして、やっと帰って参りました。
(私がなかなか設定をしなかったり、サボッてた部分も大きいんだけど…すんません)
その間、掲示板以外の更新は全くストップしてました。
あまりにも長い事、近況報告をほったらかしにしていたので、休んでた期間を埋め合わせるのはちょっと無理。
携帯のカレンダーやら某出入りのSNSの日記やらを参照して、徐々に修復して
行きたいとは思いますが、取りあえずここからは、先に進みたいと思います。
『もっと前のワタクシ』こと過去ログには、一通りタイトルだけ付けて置いておきます。
そのうち中身が埋まったら、またご報告します………が、できるかどうか(笑)
まずは一応、ご挨拶まで。
Mac君はどうやら、すっかり元気なようです。
ヨカッタ〜。
7日に通過した台風の後、井田へ潜りに。
予定では、まだ行った事が無いのでIOP(伊豆海洋公園)へ連れて行ってもらうはずだったんだが、当日の情報で「透明度5m 」だと聞いて、急遽西伊豆に変更。
大瀬崎を横目で見て、井田まで。上から見る限りは海は鏡のように静かで青い。起床時寒くて心配したお天気も、だんだん晴れ間が見えて来た。
しかし、途中の山道で何度も工事のための交通整理に止められた。あちこち台風の被害を修復しているらしく、ジャリトラみたいなでかい車も多い。
夜の間に通過してしまったのであまりピンと来なかったんだけど、やっぱり被害甚大だったのね。
今回は美人イントラのMさんと、初対面のUさん夫婦。車2台
連ねて、井田のショップに到着したのが10時頃?ビーチなので、時間の心配は無い。
のんびり支度して、さて入ろうとしたら、U氏の機材が壊れているのが見つかり、急遽修理。
そんなこんなで、結局エントリーは11:14になっていた。
まだまだウェットで大丈夫、と思ったけど、水はちょっと冷たく感じた。そして、あ〜あ、濁ってる。
透明度5mのIOPを回避して、透明度6mの井田へ来てしまった(笑)でも相変わらず、魚は多い!
入ってすぐの砂地で、ミノカサゴ(→)が出迎えてくれた。
派手な姿の上、わりとジッとしててくれるから、恰好の被写体。(なのにシッポ切れてるやんけ!)
それから群れ、タカベやらキンギョハナダイの養魚(『おっとっと』みたい!)やらの大移動。
でも透明度が悪くカメラでは遠くが写らない、大群の全体像を写せない。残念!
トラウツボ(派手でスリム)、ハナハゼ(綺麗!)砂に潜ったコチ、でかいハタ。
かわいいウミスズメも接写で迫ったけど、ボケボケで失敗。
波は静かだし井田はビーチを横に移動する形だから、わりと安心感があってノンビリ気分で潜れる。
でも、透明度が悪いしカメラで狙って夢中になると、つい同行者を見失ってヒヤリ、という場面が何度かあった。
ご夫婦の奥さんの方が、今日降ろしたてという鮮やかなエメラルドグリーンのウェットスーツで、おまけにフィンは黄色、暗い海でも目立つ目立つ。
ダンナの方が心配性で、はぐれないように目立つ色を薦めたんだそうで、おかげで私が迷わずにすんだ、ありがとう。
安いのでウェットはつい黒になってしまったけど、やっぱり目立つ色がいいやね。
そう言えば、グローブが無くてU氏にスペアを貸してもらった。家に置き忘れて来たかと思ったら、先日の熱海に忘れて来たらしい。
あのグローブは蛍光ピンクで水中でも目立つのよ。何とか取り戻したいなぁ。
水から上がると上天気なのに、風は冷たく感じる。
ビーチに機材を置いたまま、とりあえずシャワーを浴びて休憩。
お腹空くと思ってオニギリを一つ買って来たけど、もう12時なんで足りなかったかも…と、思ってたらUさん夫婦がお菓子をいっぱいくれた。ごちそうさまでした♪車で来られるっていいなぁ。
2本目は1時45分にエントリー。相変わらずニゴニゴだけど魚は多い。
浅瀬にはソラスズメダイがい〜っぱい!細長〜いイシヨウジウオ(体長10cm)、すごい私好みのカサゴ(コクチフサカサゴ?)を激写、クマノミは一匹だったんでおとなしい(巣作りしてると凶暴化する)。一度なんか群れのドーナツの中にはまり込んでしまって、視界全部が魚!ああ、幸せ♪
2本目が終わると
2時半を回っている。寒いのを我慢して、機材を洗って干して、ショップ兼民宿のお風呂に入らせてもらう。極楽極楽♪
もうウェットは店じまいかな。
ドライが難しいというだけじゃなく、私はウェットの方が好き。だって水に入ってるって実感が強いもん。でも、寒いのは嫌い、って言うか死ぬかも(笑)。
Mさんが12月に沖縄に誘ってくれたので、前向きに検討中。沖縄ならウェットでOKだって!
上野・西洋美術館『古代ローマ帝国の遺産ー栄光の都ローマと悲劇の街ボンベイ』上野の森美術館『聖地チベット展』ハシゴ 。
ローマ帝国の方は、規模が小さいというワケでもないんだけど、ちょっと地味な印象だった。
わりと最近、ボンベイ展を見ていたせいかもしれないな。
見応えがあったのは、最初のコーナーの大理石彫刻と呼び物のブロンズ女神像(→)
くらいで、先に見せちゃダメでしょ〜って(笑)。
金細工とかの展示数も少なかったんで、ヒカリモン好きとしては物足りない。
たくさん展示されてたフレスコ画。古いんだから当たり前だけど、色は褪せちゃってるしあちこち傷んでて、上手いんだか何なんだか…あまり好みじゃなかったな。
多分今回のメインは、最後に出て来る屋敷の一部、噴水と床のモザイクと、居間のフレスコ壁画、だと思うんだけど。
確かにガラスのモザイクは、一部剥落しているとはいえ目を見張る鮮やかな美しさだったし、再現CGは夢のような暮らしを想像させてくれて楽しかったんだけど。
なんか、「あれ、おしまい?」と思ってしまったのよ。
グッズ売り場にあったTシャツは、ちょっと可愛かったな。キャンディだかの箱に、例のお屋敷の壁画のデザインを使ってるのも素敵だった(けど買わなかった)。
国立西洋美術館で一般1500円、12月
13日(日)まで。
西洋美術館前の
カフェでお茶してから、チベット展へ向かう。
国立博物館で『皇室の名宝展』 やってて、そちらの方向にどんどん人が流れて行く。
…うんまあ、なるほど、チベットってイマイチ、マイナーと言うかマニアック、かも。
おかげでわりと、のんびり見学できてよかった。
チベット、すごい!
キンキラキン、極彩色、細密描写、シュールなデザイン、絡まり合う男女像。
…なんと言うか、まさしく異世界、という印象。
なにしろ派手でパワフル。
そのままSF漫画に登場しそうなキャラクターがいっぱい。
それにしても、例の大国のご挨拶文の尊大さには失笑してしまった。
ここに並ぶ文化遺産は、さんざん弾圧・破壊を繰り返された末の生き残りだというのに。
グッズを売りに来ているお姉さん達は可愛くて(日本語ペラペラ!)仏具ストラップとか神器ピアスとかカワイイ物がいっぱいあったけど。
正直、私の払った入場料が、かの国を潤すと思うと不快ですわ。
そんな政治的事情はドコ吹く風とばかり、チベットの神々はグロテスクに笑う。
人々の信仰心を受け止めて、『現役』は艶めいて輝いている……平たく言えば修復されてるんでしょうが。
上野の森美術館で一般1400円、来年1月11日(月・祝)まで。
ここのカフェは初めて入ったけど、美味しいコーヒーに美味しいチョコレートが付いて450円。狭いスペースだけどかわいいグッズも置いてあり野外席もあって、気持ちの良い場所でした。オススメ。
出入りのSNS、MacDockのオフ会を、銀座でやった。
幹事をやってくれた言い出しっぺのKさんは着物好き。私も時々着物の話題を出してるので、それじゃあ『和風off』にしよう、と決まった。
実はこのKさんと、もう一人Nさんが、つい2〜3日前に二日続けてお誕生日を迎えたばかり。
イベント好きな私とR子さんは事前に結託し、合同お誕生会にしてしまおうと目論んだ。
よく映画なんかであるように、黙ってて急にケーキが出て来たりするといいな。
オフ会の2日前、メールで店の案内が送られて来たので、しめしめとR子さんと電話で相談。紹介されたお店のHPには、お祝いケーキのサービス予約も出てる。
R子さんが店への連絡を引き受けてくれて、電話を切った、と思ったらすぐまた電話のベル。
「お店に電話したら、まだ予約が入ってないって!」
がぴょ〜ん。
それは、思わぬ展開。今回はどうやら4人しか集まらないみたいだし、少人数だから予約無しで行ってしまおう、という可能性もある。でも、それじゃサプライズケーキの予約ができない………。
どうしよう。とにかく浅知恵を絞り、幹事のKさんに、さりげな〜く(?)メールを入れた。どうでもいいような確認事項に紛らわせて「お店はあそこで確定?」とか何とか。
翌日、つまりオフ会前日、Kさんから幾多のどーでもいい質問(ホントごめん、Kさん)への返答に混じって「お店は予約を入れました」の言葉が!
「ドリュー、工作成功よ!」「キャメロン、凄いわ!じゃあいよいよ作戦開始ね!」と、チャーリーズエンジェルになり切る二人。(ちなみに3人目のエンジェルは京都在住、この件には関わってません……て誰がエンジェルやねん)
そして、いよいよ当日。
ちょっと雲行きが怪しげだったので、雨でもOK化繊の小紋の袷(母のお下がり)に下駄履き、ただしKさんのご要望があったため、足袋は先日作った『ひよこ柄』。暑い。
久しぶりに銀座結びをやったらうまくいかず、悪戦苦闘して、待ち合わせのアンティークモール
銀座 へは20分ばかり遅れて到着。
遅れたので先に店廻っててもらったKさん、Nさんと合流。Kさんは渋めの和服姿、Nさんは可愛らしい友禅風のブラウス姿。
あら〜(お互いに)お綺麗と挨拶もそこそこ、いきなり「お店変わる事になった」どぴょ〜ん。
4人の予約が当日急に2人増えて、6人では席が無いので近所の系列店へ移ってと言われたそうな。
せっかくサプライズやるのだから少しでも盛り上げたいと、直前まで勧誘したのが裏目に出たか!?どうしようドリュー、私達の
任務の危機よ!
KさんはiPhonで店と交渉している最中。メモを頼まれてオタオタしてたら、すぐ傍でエレベーター待ちしていた運送屋さんがペンと紙を貸してくれて、店の場所案内がらちがあかないと見ると地図まで書いてくれた。「住所の事ならヤマトに聞いてよ」
KさんがもうR子さんにメールを送ったと言っているのに、私は携帯で電話を入れた。「R子さんあまり頻繁にチェックしないみたいよ」とか言い逃れつつ(笑)
R子さんは店に直接来るというので、まだ家にいて家電でつかまった。平静を装いながら、新しい店の電話番号を伝え、「よろしく」。フォロー頼んだわよ、ドリュー。
数分後、ドリューいやR子さんから「任務完了」の報告。系列店なので、先の店の人がちゃんと伝えてくれていたそうだ。ヨカッタ〜。
さて、無事下工作は済んだので、あとはアンティークモールを楽しく見物。
古着、と言ってもかなり状態の良い着物や帯、小物類。着物着るようになると着道楽はキリが無いと聞くけど、本当ね、きっと。
着物以外にも、アンティークのアクセサリーや食器なんかがいっぱい。(実は私、未だに着物よりキラキラのブローチや指輪の方が好きかも。着物だとこういうモノ身に付けられないのでつまんな〜い。)
今回は何も買わなかったけど、いいな、ここ。
楽しいです。
さて、そろそろ時間だ…と、思ったら、突然R子さんが登場。
4人で、その新しく予約し直したという店へ向かうと、なんだか店の前に人だかりができていて、異様な雰囲気。
なんざんしょ?と思ったら、店員の説明に耳を疑った。「店内が水浸しになってしまったので閉店します」。はぁ!?
青くなって見交わす目と目。これは敵の妨害なの!?
アンティークモールにいる間に雨が降ったようで、道路が濡れてはいたけど、もう止んでいたし、そんな豪雨という程ではなかったと思うんだけど、何やら上階で事故があったのか。
店の前で飲み会から参加の一人が合流。もう一人を迎えに行きがてら移動する途中、幹事KさんはiPhonでさくさくっと次の候補店を検索・予約を完了してしまった!デキル。
店の場所を確認して、先に行ってもらい、私とR子さんは残る一人M氏を迎えに。「私まだあきらめてないんだけど」と、ミッションの続行を宣言。
ケーキを買って行く事はできるが、店に持ち込みを断られるかも…。落ち合ったM氏と3人で、取りあえず店へ行き、入り口で「サプライズでお祝いしたいんですが」とダメモトで聞いてみたら、店員さんは「はい、ございます」とニッコリ。やった!
やっと落ち着いた店は、味噌蔵をデザインした、その名も『手前みそ』。
料理もビールも!味噌を使ってある物が揃っていて、素材もヘルシーで、なかなか良かった。
味噌ビールは一見黒ビールみたいな色で、グラスに顔を近付けるとプーンと味噌が香り立つので少々ビビッたが、飲んでみるとまろやかで、ちょっと塩っぽいけどビールらしい味。飲み進むうちに味噌の匂いは気にならなくなって、コクのあるおいしいビールに…なったけど、二杯目は普通のビールにしたわ(笑)。
他にも味噌味のチーズフォンデュやら、クリームチーズの味噌漬け(さっそく真似して家でやってみました)やら、野菜スティック味噌ディップ添え等々。
しかし暑い。もう10月も中ばなので袷でしょ、雨模様だし飲食の心配も無いからと化繊で来たのもまずかった、着物の中はサウナ状態。お酒が入るとすぐ真っ赤になって「着物と同じ色」…着物はエンジの亀甲柄。カメレオンですか…。
そして頃合いを見て、M氏が合図。
花火がパチパチはじけるデザートプレートが、KさんNさんの名入りで届く。
おお〜花火、まさしく映画なんかで見るアレだ!とオタオタしているうちに火が消えて、「あ、撮影すればよかった」(笑)火の消えたプレートを撮影。
KさんNさんは、もちろんアメリカ映画のように両手を頬に当てたりお祈りポーズをしたりはせず、しばらくボ〜ッとしていて、それから少し嬉しそうな顔になった。
ここでさり気なくできたらスマートなんだけれど、ここまでの紆余曲折をR子さんと争うようにして語ってしまった、子供のようだわ。
店変わると聞いた時などにあまりに蒼白だったので、何か感付かれたかと思ったけど、素直に驚いてくれたみたいで良かった。そして喜んでくれたみたい。良かった!
チャーリー、今回の任務、無事完了よ!(まだ言うか………)
劇団☆新感線公演『蛮幽鬼』見て来ました!
新感線芝居、それも『いのうえ歌舞伎』の時は着物。とは言え先日のオフ会で、あまりにも暑い思いをしてしまった上、今日は上天気で気温も高い。
決まり事無視で単衣を着て行く事に決めた。
この春縫った、とってもえーかげんな木綿の無地。シワになりやすいしすぐヨタヨタするけど、明るい抹茶色にちょっと玉虫が入ってて、色味はお気に入り。黒地に赤い花柄の帯。髪はたまたま同じようなグリーンのビーズで作った蛇(ワイヤー入りでチョーカーにも腕輪にも使える…と思ったんだけどあまり使ってない)を絡ませて、和裁教室には絶対着て行かないコーディネート(笑)。
夜公演なので、芝居の前に寄りたい所があったんだけど、帯がなかなかキマらなくて、寄り道はあきらめた………と、思ったら、開演時間を間違えてて、一時間前に着いてしまった!
ひーん。寄り道しても間に合ったのに。今から行って戻って来るのは無理。近所のカフェで本読んで待つ。あ〜、バカバカ。
待ち合わせの時間に新橋演舞場の前に着くと、なんとR子さん、可愛らしい着物姿。羽織まで着てる。
そうよ〜、歌舞伎とか和物好きなんだから、R子さんこそ着なくては、着物。似合ってる、柄のセンスもいいし。
R子さんの知り合いのM氏と、前回の新感線も一緒だった大学の先輩Fさんもすでに着いていて、すぐ劇場に入る。休憩時間の食事の予約やら、怪し気な展示物(劇中の宗教の偶像らしい)の前で記念撮影したり、売店で客演の早乙女太一君のカレンダーを見て綺麗綺麗と騒いだり、R子さんが杏の砂糖掛けを買ったり。観劇気分が盛り上がる!
席に付いたら、なんと前から7番目!これは顔もバッチリ見える。残念ながら花道の反対側、ちょっと端に近いけど、すごいいい席。R子さん、毎度感謝!
※以下、なるべくネタバレ無い方向で書きます。が、見たくない人はやめといてね〜何がネタバレか良く分らないから。
久々の中島かずき脚本ながら、古田さん出ないし、客演多過ぎるし……と、期待しながらもちょい不安もあった、今回の芝居。
結論から言ってしまうと、期待も不安も当たり、だったかな?
主演の上川隆也さんは、サスガ舞台の人らしく危な気が無く、TVで見るより若々しくて(白髪の役なのにね)台詞も聞き取りやすい。立回りも上手い。
…で、彼にはな〜んの落ち度も無いんだけど、役がね、主役の“土門”てヤツがね、ちょっと所々「はぁ!?」っていう、気持ちが乗れない部分があって。
ハッキリ言って、これは芝居、と言うかドラマとしては致命的ではないか。
いえ、面白いのよ、充分。
前回の『蜻蛉峠』のようにズルズルの悲劇ではなく、取りあえずカタルシスのあるラストだったんでホッとしたし。
期待し過ぎなのは、自分でも分ってる。でも、新感線だもの。中島さんだもの。
それと、橋本じゅんさんや高田聖子さんが頑張っていたけど、笑いの要素も遠慮がち?って気がした。
もう一人の主演・堺雅人さん、こちらは全然心配してなかった(笑)けど、予想を上回る好演。舞台は初めて見るけど、本当に独特の存在感で引き込まれた。
役所も、上川さんのと違って首尾一貫して説得力があった。本当〜に良いイカレっぷりで。
あまりにアニメキャラみたいだったのが気にならなくはなかったけど……なんかどんどん、アニメになって行くような、新感線。
ヒロインの稲森いずみさん。
この人は妖精か。
立ち姿が美しくて透明感があって。声がちょっと細いのと(新感線は音楽に台詞被せたり無茶させるからな)、所々長台詞がイッパイイッパイな感じもあったけど、それもまた初々しくって魅力的。最後の絶叫は胸にズシンと来ました。
でもって、席が近かったので、アンコールの時にラストシーンから切り替えが済んでなかったのか、「くすんっ」と鼻をすすったのが見えちゃって、なんだか嬉しくなってしまった。
もう一人の客演、早乙女太一君。
いやぁ〜。凄いです、立回り!
始まった途端息を飲んだ。軽い!
田舎芝居じみた変な演技を見せられたらイヤだな、と思っていたけど、そんな事は全然無く、むしろナチュラルな芝居。声もいいし、登場シーンの女装の踊り子姿は本当に綺麗だった。
…なのに、ちょっともったいない使い方してるなぁと。
着飾ってたのは最初だけで、後はずっと地味な忍者姿。最初に女装してた理由も良く分らなかった。なんか「早乙女出るから女装させとくか」みたいで。役どころも健気でいい役だけど一本調子で薄かった。暗い過去とかもあるんだから、もう少し色を付けて欲しかったな。
と、そういう事をしていると、芝居が破綻してシッチャカメッチャカになっちゃうよ、とか、分ってるんだけど。
だって私の愛した新感線は、脱線事故続出の超特急だったんだもの。
劇団員の出番が全体に少ないのも、やっぱり寂しい。
じゅんさんは楽しくイベント盛り上げてくれたし、聖子さんは笑わせ泣かせてくれた。村木よし子さんは(出番は少ないけど)相変わらず最高!右近さんの帝、好きだなぁ、似合うなぁ、こういう役。でも歌ってほしかったけど。
我らが逆木圭一郎は、またもや(笑)爺さん役。かなり笑いを取っていたし、後半意外な活躍もあって、ナカナカ美味しかったんじゃなかろうか?彼が言う台詞(書くとネタバレだよなぁ…)は、近頃多いあんな事件やこんな事件の犯人に言ってやりたいわ。
そしてやっぱり古田さん、出て欲しかったなぁ…忙しいんでしょうけど。
ケチ付けすぎちゃったかな。
面白かったのよ、本当に。アンコールも心からスタンディングしたよ。着物姿で拳も振り上げたよ。
毎度の事で上演後に楽屋を襲撃、出て来た逆木圭一郎は、R子さんの着物姿を見るなり「おおっ♪」と声を上げた。
元気そう。少し痩せた?(彼の場合、これは良い事で心配する事ではない・笑)
家からは遠いので、公演中殆ど単身赴任状態だそうだ。
この後大阪公演で、ますます単身赴任になっちゃうね。
そう言えば、最近ブログを始めて、すごい勢いで更新している。
公演中の『蛮幽鬼』のシーンをREGOで再現、なんて言って、本当にブロック組んで作って写真載せたりして。
公演見るまで良く分らなかったけど、見た後で見ると、本当〜に良くできてます、REGO蛮幽鬼。
その話題を出したら、「楽屋入り口にも一つ飾ってあるよ」。帰りがけに探したら、あったあった、帝の牛車がちょこんと受付カウンターに置いてありました。
逆木圭一郎のブログ、その名も『逆木圭一郎ルーム』、必見!
※写真は楽屋の逆木圭一郎を囲んで。劇中の『蛮教』ご神体のお面を被って…ではなくて、R子さんの手による合成です。
Bunkamuraミュージアムに『 ベルギー幻想美術館展』 を見に行った。
ん〜ちょいと期待ハズレ。
19世紀末だし、ポスターも綺麗だったんで、楽しみにして行ったんだけど。
『クノップフからデルヴォー、マグリットまで』
のサブタイトルが付き、 確かにそれらの作品展示はあるものの、展示数で圧倒的に多かったのはポスターにもなったポール・デルヴォーで、殆ど後半のスペースを占めていたけど、私がいいと思ったのはポスターになった『海は近い』くらい。残念ながら、あとの作品はほぼ好みでなく(なんか中途半端な印象で…)退屈してしまった。
理屈っぽいローランサンみたい(笑)。
まあ、単純に好みの問題とは思うけど、私にとってはイマイチだった。
でも、先日葉山に見に行った『フランスの浮世絵師』アンリ・リヴィエール が何枚か出てたのが嬉しかったな。
まあ、こういう時もあるさ。
Bunkamuraミュージアムは私好みのセレクトが多くてお気に入り。渋谷は近いし、展示の規模もソコソコで見やすいし、ショップのグッズもいいセンス(あまり買わないけど)。
『 ベルギー幻想美術館展』は 展示終了。
次回『愛のヴィクトリアン・ジュエリー展 』
に期待だな。
2010年1月
2日〜2月21日、一般1400円。
近頃は展覧会、1400円が普通になってしまったのね…。
数年前に実家の屋根を吹き替えて、その時に保険を掛けたんだかなんだかで、無料で
検査をしてくれるという事で、立ち会う事にした。
と、言っても屋根に登って見物するワケにもいかず、ただ前後に挨拶してその時間中家にいるってだけなんだが。
今日は少なくとも屋根に登って傷んでないか見るだけ、とタカをくくっていたら、降りて来た職人さんが言うに、なんだか屋根がボコボコすると。
急遽二階に上がって、押し入れの天井から屋根裏に入って見ると言う。
20年くらい前に増築して屋根を継ぎ足したんだが、その継ぎ目の梁が歪んでるとか、何とか。
何だか大事そう。
「ちょっと補強しておきます」と言って道具やら照明器具を持ち込んでいたが、補強しきれなかった、と言って降りて来た。
古い家だから、色々出て来るのは当然だけど……、どこに相談して良いのやら。
なにせこのご時世、屋根をやった工務店も倒産し、それを引き継いだ所も潰れ、今回の所は3件目、保険が生きてるだけでもめっけもん、かも。
家を建てた時の工務店なんてどうなっているのやら(屋根の時頼まなかった所を見ると、よろしくないのだな)
予想外に時間を取られたと言って、言い訳電話なんかしながら職人さんはアタフタと帰って行った。
と、庭を見ると、屋根にハシゴが掛けたままになっている!
携帯番号も聞いてないし、どうしたもんかね〜と言い合っていたら、わりと早く取りに戻って来た。
近くのコンビニに立ち寄って、気付いたそうだ。おりしもお昼時。
「目を疑いました」ですねぇ(笑)
家の事、何も分らないな。
屋根が落ちて潰れたら困るよね。
明日の西伊豆ツアーの待ち合わせ場所が用賀駅前6時5分。
ちょっと緊張する早朝だし機材一式(ドライスーツだとますます重い!)に一泊分の荷物を引きずって行くので、エレベーター等の確認もしたい。
ちょうど世田谷美術館で『オルセー美術館展』をやっていて見たいと思っていたので、下見ついでに行く事にした。
思い立って出かけたのが11時頃。
近頃は各所にエレベーターの設置も増えているので、電車ダイバーにいはとてもありがたい。と言うか、それ以前の人達は大変だっただろうな。
ちょっとウロウロしたが、一度の乗り換えにも用賀駅から外に出るにもエレベーターが使える事が確認できて、ホッとする。
だって階段はキャリーが使えないから、そりゃもう大変なのよ、翌日筋肉痛になってしまう。
ところで、どうでもいいけど電車でダイビングに出たり、ウニ踏んで足に長期間の怪我をして、初めて気付いたんだけど、老人でも車椅子でも、大荷物でもないのに、駅のエレベーターを使う人ってけっこう多いのね。今まで目もくれなかったので知らなかった、だって待つの面倒くさいじゃん。
同じ理由で、エスカレーターも歩かない人が多いのにビックリ。今まで迷わず右側(関西以南は左側って本当?)の歩行用を歩いていたので気にもしていなかったけど、歩かない方の左側は乗り口前にズラリと列ができているのに、皆さんジッと並んで待ってる。歩行側はドンドン進んでるのに。
私って意外と気短だったんだわ。いつも待ち合わせに遅れそう、って事情もあるが(笑)。
健康で荷物も持ち歩けるなら、並びたくないなぁ、私。
用賀駅から世田谷美術館へはバスも出ているが、お天気も良いのでお散歩コースを歩く事に。
レンガ敷きの遊歩道をのんびり歩いて約20分、良いお天気なのはいいが、思った以上に暑くて汗をかいた。
砧公園の前のマクドナルドで昼食を食べ、公園を突っ切って美術館へ向かう。
途中、薔薇の花壇が満開だったり、十月桜も綺麗に咲いていて、ちょっとしたお花見気分だ。
『オルセー美術館展 パリのアール・ヌーヴォー −19世紀末の華麗な技と技巧 −』
(近頃の展覧会のタイトルって長いよね。サスペンス劇場みたい)。
私
好みの綺麗な物がいっぱい並んでました。
サロンをそのまま再現してたり、器、照明器具、扇子等の小物。ポスターのシャンデリアは意外に小さかったけど、ビーズ細工が趣味の私は「真似して作ろうか…」なんて(笑)。
日本の蒔絵や浮世絵の影響も大きいせいか、アール・ヌーヴォーの物って親しみやすいと言うか、シックリと受け入れやすい気がする。
11月29日まで、一般1300円。
企画展を見終わって会場を出ると、収蔵品展
『和のいろ・かたち―日本画と工芸作品を中心に』
のポスター。
同じチケットで入れるというので見てみた。
以前から魯山人のカワイイ器や世田谷ゆかりの日本画家の作品展示は見ていたが、今回の目玉は人間国宝・山田貢の友禅着物。
わぁ〜い友禅染!とウキウキしたが、友禅と言ってもこの方の作品はかなり渋め。遠目には「紬!?」と思ってしまうような地味な色合い、スッキリした幾何学模様なんかが多くて、粋とかオシャレとか言うのかもしれないけど、私はちょっと、好みじゃないっす、ごめん。
でも、私が生まれた年に制作の着物とかがあって、とてもモダンなデザインなので、そういう点は感心しました、ってエラソー(笑)。
こちらは12月17日まで、企画展を見なければ一般200円で入れます。
帰る前にお茶飲みたい、と思ったけど、以前あったはずのオープンエアカフェが無料休憩所になってて自動販売機が設えてあった。
それはいいんだけど……、缶入りじゃない熱いコーヒーが飲みたい。自販機でいいから入れてください、レギュラーコーヒー。
で、
美術館の奥にあるフレンチレストランがティータイムだというので行ってみた。
ケーキセット900円、ちょいお高めでケーキの味はイマイチだったけど(当社比)コーヒーは美味しかったし、雰囲気も店員さんも感じ良かった。
たまにはいいやね。
ちょっと敷居が高いと思ったけど、ランチなら1200円からだそうで、ちょっと奮発してもいいかも。
外に出ると4時過ぎで、もう夕方。
戻るのもつまらないので、砧公園をそのまま抜けて(この辺りは昔プールに通っていたから懐かしいのよ)二子玉川駅まで歩く。
30分くらい?と思ったけど40分くらいかかったかも。
途中高島屋に寄り道して、またアクセサリー売り場で引っかかりネックレスの試着なんかして、美味しいパンを買って帰る。
明日が早いので、今日は早く寝なくては。
あら、一日が終わってしまった(笑)