*2005年1月のワタクシ。*
あけましておめでとうございます。
一応実家で年末年始を迎え、年越しソバとお屠蘇を母と二人いただいて、はや退屈して仕事部屋に戻って来てしまいました。
実家とここは、片道1時間ちょっと。
これ書いたら、また実家にトンボ返りです。
なにやってんだか(笑)。
御節料理は、毎年毎年母が「つくらなくていいよね」と私に聞くので、「べつにいいんじゃない」と答えるのだけれど、必ず31日の午後になると母はソワソワし始めて、あれこれと作り始める。あー、今年もやっぱり作るのね、と思って手伝って(やらないと機嫌をそこねるので)いると、だいたい除夜の鐘が聴こえる頃まであくせくするハメになり、最後に母の「結局作らなくちゃいけないのよねぇ」の決め台詞とタメ息で年が明ける………と、いうパターン。
誰が彼女に強要したのだろう!?
毎年毎年、私には分からない。
イヤならやらなければいいし、やるなら楽しくやったらいいのに。
今年の年末は、力づくでも止めた方が、親孝行なんだろーか。
本当に、分からない。
マンガ家の森生文乃さんのところに、お手伝いに行った。
メールで新年のご挨拶を交わしたところ、「お正月は仕事です」という話だったので、「トーン貼りなら速いです!」と売り込んで、呼んでもらった。
今までネット上のお付き合いで、一面識も無かったので、ちょっと緊張、でもお会いしたかったんで、いいチャンスと思ったんでした。
お昼過ぎに最寄り駅に到着、車で迎えに来てくれた森生さんは、作品やネットの文章で想像してたよりずっと明るい印象。テンション高い。絵のイメージからフックラした人を想像していたんだけど、スレンダーな方でした(羨ましいかも…)。
もう一人、アシスタントに来たのはナント現役女子高校生。
やはり高校生になるお嬢さんが、ボルシチを作って御馳走してくれた。おいしかった!作り方を教わる。今度作ってみよう。
高校生と会話したのなんて、久しぶり。
人様のお手伝いで緊張したけど、本当に仕上げだけでホッとした。
たまに他の人の生原稿を見ると、心が改まる気分。
森生さんの原稿は美しくて感動した。
ハミ出しなんか、殆ど無い!下描き線も少なくて薄くて、消しゴムかけもホワイトも、すご〜くラクチン。うーん、私の原稿って、アシスタント泣かせだなぁ(今は自分で泣いてるけど)。
デッサン力があると、下描きもイッパツで決まるんだよね。精進しましょ。
結局お仕事は明るいうちに完成し(って事は四時間しか働かなかった!)、ボルシチにケーキとワインまでいただいて帰る。
…なんだか、押し掛けてしまって、かえって申し訳なかったかも?
でもお会いしたかったし、楽しかったです。ボルシチの作り方も教わったし。
森生さんのお宅はマンションの4階で、見晴らしが素晴らしく、夕焼け空に富士山がクッキリ見えて美しかった。
私の今の部屋は向かいの家しか見えないので、ちょっと羨ましい。
いい景色が手軽に見えると、気分も煮つまらない気がするな。
正月休み(!?)を終えて、仕事場に戻って来ました。
一週間実家にいて、途中2回こちらに戻っていたんだけど、殆ど何もしないで実家にいて、あ〜〜〜〜、疲れた!!
昼頃実家を出て1時間ちょっとかかるんだけど、間でちょっと買い物して、辿り着いたのが3時過ぎ。
バッタリと寝てしまった。
掲示板を引っ越したら、またメールボックスに出合い系の広告がゴッチャリ入るようになってしまった。
うるさいったらありゃーしない。
やめてよね。うちに送っても、100%ムダなんだからさぁ。
さあ、気分切り換えて、お仕事しなくっちゃー。
今さら、と言うか、いきなり、と言うか、良く分からないんだけどー。
実はワタクシ、「片付けられない女」です。
いえね。
マンガ描きの中には、資料本とか趣味の本(ダブる場合も多い、モチロン)なんか物凄い集めたり、なにかとコレクター的なタイプは多くて、そういう人の住まいが物で溢れ返って片付かないのは、分かるのよ。仕方ない。
恥ずかしながらワタクシ、本は図書館、ビデオデッキは再生専用、コレクションにも興味は皆無。ネット検索で集めた資料画像も一仕事終わればゴミ箱にポイ。マンガはマンガ喫茶だしさ。
それなのに、片付かない。
要するに、物が多くて手におえない、というのではなくて、ただ単に整理整頓がニガテなのさ。
で、いつも色々困った事が起こる訳なんだけど、今回も、すご〜くマズイ事になった。
通帳が、無いの。銀行の。
ここ2年ばかり、実家と仕事場の往復生活なのが元々のだらし無さに拍車をかけて、どちらに置いたか分からないうちにウヤムヤになってしまっていた。
で、いよいよこりゃイカン、と思って、今朝銀行に、取りあえず通帳取り引きのストップをお願いしようと電話をかけようとした。
最近はネットのおかげで電話の使用頻度はかなり落ちているものの、昨夜友人から電話があって、話したばかりだった。
まずは104で銀行の番号を問い合わせようとしたところ、ん?受話器を取っても、無音。
ツーツー音が聞こえない。
番号をプッシュしても、やはり無音で、受話器からなんかガーガー雑音が聞こえるのみ。
差し込みがゆるんでないか、壁のジャックとADSLとの分岐接続を確認し、電話器本体にもシッカリ差し込まれてる事を確かめて、ADSLは繋がっていたのでネットで電話番号を調べ、携帯電話からNTTに問い合わせの電話をかけてみた。
出て来たおじさんは、あれこれ確認してくれたた後で「配線の故障かも知れないので今から修理を向かわせます」。へ!?
…さすがは天下のNTT、やる事が迅速、なのはありがたい、が。
私は片付けられない女なんだってば。
大慌てで散らかってる物を押し入れに放り込み、見えてる床の掃除機をかける。
電話器本体は、寝室に使ってるロフトに置いてあるから、延長コードをはずして階下に持って来て直接壁のジャックに差し込む。
…待てよ。延長コードの問題かも、と思い付き受話器を取るが、やはり無音。
そうこうするうちに、修理屋さんが到着、殆ど掃除終了と同時のグッドタイミング。
若いお兄ちゃんの修理屋さんは、まずドライバーで壁のジャックを取り外して中を確認。
「ランプが点灯してるとここまで配線が来てるって事なんですよ」と見せてくれる。ナルホド、点灯している。(盗聴器もなかったみたい…笑い事じゃないぞ)
それからまたドライバーでジャックを壁に付け直し、電話器を確認。
と、「これ、逆になってますね」はい?
電話器の背面には差し込み口が並んで二つ。「回線用」と「増設用」。
コードはしっかり、増設用の方に入っている!
回線用に入れ替えると、即座に受話器から「ツーツー」音が聞こえ出す。
「直っちゃった、かも…」修理屋さんは申し訳無さそうに(貴方が恐縮する謂れは全く無い)言って、それでもなにか色々確認するふりとかしてくれて、電話では有料と言われたのにお金も取らず、そそくさと帰って行った。
す、すみません、この寒い中。平謝りで送り出す私、チョー赤面。
いえね。マジ、へたり込みましたわ。
…でも確か昨夜まではちゃんと繋がっていた。
そんなとこ(差し込み)、いじった記憶が全くないんですけど…。
うわ。
夢遊病!?それとも誰か忍び込んで………ギャー。
しかし考えたら、そもそも今朝電話をかけようとしたのは、通帳が行方不明で銀行に連絡するためだったんだっけ。
もしかして、夢遊病どころかアルツハイマー!?
近頃は30代で発症する人もいるという。
マジ、やばいかも。
さっきも「ドライバー」って単語が浮かばなくて「ねじ回し」って辞書引いちゃったし。
通帳だって、自分でどこかにしまい込んで忘れちゃったみたいだし。
そうそう、通帳。
こちらはすぐ銀行に電話して、通帳の扱いをストップしてもらいました。
「今日は休日だから、通帳は取り扱いしてないから、大丈夫ですよ」と言ってくれ、残高を確認してくれた。(あ、今日成人の日だ。)カードの引き落としも、各種払い込みも、今まで通りできるとか。やれやれ。
年末年始を実家で過ごし、7日には帰って来て、今年最初の一人ビデオ大会。
今回は5本借りて4本アタリ!すごい好成績でゴキゲン。
「ラブ・アクチュアリー」「MUSA−武士−」「アップタウン・ガールズ」「コールドマウンテン」いやー。それぞれ良かった。
私的には「ラブ・アクチュアリー」が、特に大ヒット、予備知識が無かったせいもあって、すごく楽しめた。「MUSA」と「コールドマウンテン」は、続けて観たらちょっと…手足飛び過ぎ!疲れた。でも1本1本はホント、みんなGood。
イマイチだった1本は「シュレック2」だけど、まー声優はチョー豪華キャストで、それなりに楽しめなくもなかった。バンデラスにルパート・エヴェレットにジュリー・アンドリュース(歌わないけど…)だものー。
実家から戻る道すがら、横浜そごう美術館で「エッシャー展」を観て来た。
入ってから気付いたんだけど、わりと最近Bunkamuraでエッシャー観てて、ダブッてる絵がけっこうあった。でも面白かったけどね。
だまし絵が有名な版画家だけど、私は幾何学模様風のが好き。
PCも無かった時代、すごい根気と発想力、それにできて来た物がちゃんとキレイだから嬉しい。頭下がります。
そんなに広いスペースでもないので、1時間くらいかな?と思って出て来たら、2時間半経っていた。細かいから、ついついじっくり観てしまうのかも。
ところで私、この「そごう」周辺って好き。
私が横浜在住だった昔、横浜駅と言えば西口だった。
「ダイヤモンド地下街」ってのがあって、なんか幼心にやたらキラキラした空間で、3歳の時宝石店のショーウィンドゥに見とれて迷子になったっけ。
その頃、今そごうのある東口は、浮浪者の巣窟。
なんか薄暗くて、恐い印象だった。
たま〜に郵便局に行ったくらい、あとスカイビルってのがあって、最上階がクルクル回るのが、ちょっと憧れだったな。
それが今や、地下街「ポルタ」を抜けて「そごう」隣は「丸井」で、西口以上にピカピカのキラキラ。東京の街に比べると、商品やディスプレイがワントーン鮮やかな気がするのは、横浜生まれの身びいきかな?
なにしろキレイで楽しいです。
ここ歩くと、あ、服欲しいな、って思う。
不景気で、あちこちのデパートの美術館が閉館になっている昨今、まだ頑張ってるそおごうはエライ。ここのラインナップはけっこう私好みで、フラリと入るのにいい規模なので、ありがたいです。駅から近いしね。
今日は美術館を出たら真っ暗だったので行かなかったけど、そごうの屋上は、実は地元っ子のイチオシスポットだそうで、横浜の街、海が360度展望。なかなかです。
横浜って、中華街だけじゃないんだよ。
今日いきなり、うちのTVが壊れた。
電源を入れたらなんだかバリバリ言っていて、「あれ?」と思ってたらブチッと言って暗くなり、後は横一本白い線が入ってるだけ。
ほっとくと火でも吹きそうなんで、コンセント抜いてあきらめた。
まあ、TVはお風呂用の小さいの(画面サイズ4×5cm)があるので、全然見られなくなっちゃった訳でもないけど。
で、仕事で引きこもっててあまり書く事もないので、最近のTVの話でもしよう。
(って言うか仕事しろよ…)
「救命病棟24時」もうシリーズ3本目、初回からずっと観てて特番も再放送も観てて、今本当のタイトルを知った。「救命救急」だと思っていたんであった!
江口好きだから出てると絶対見る(「新撰組!」はあまりのタルさにリタイア気味だったけど)んだが、今回は、恐いッす、首都圏大地震。
進藤先生は元々すごいかっこ良過ぎる役だけど、こうなるともう、戦隊ヒーローものみたい。「誰かぁ、助けてぇ…」と奈々子がキイキイ声でつぶやくと(つぶやいてもキイキイなのがスゴイ)やおら登場、ああ!あなたわ!!みたいな展開?
私的には松嶋さんより松雪さんのが好みなんだが、大方の御意見は違うのかしらね。
とかなんとか言って、第2話ですでに大泣きでしたが(笑)。
泣いたと言ったら、また泣いてしまった「金八先生」。
続けて見てるわけじゃないんだが、いつ見ても、どこを切っても金太郎飴状態で泣いてしまうワタシ。
でも生徒達も、マジ泣きだよね。あれはスゴイ。
そう言えばだいぶ前、「スマスマ」にゲスト出演した武田鉄矢がSMAPメンバ−一人ひとりに「送る言葉」を言う、ってのがあって、あれでも泣いたもん、私。
すごいです、テツヤさん。
SMAPつながりで「Mの悲劇」も2回見たけど、うーん、つまんない。
ハセキョウ(素顔は眉毛つながってそう)が「宿命の悪女」って時点でもう、入って行けないしな。
稲垣君はお気に入りだけど、だまされて慌てているばかりでいいとこ無しだし。
「石橋を叩いて渡る」キャラだとセリフでは繰り返し出て来るのに、ものすごい迂闊で不用心な奴だし。説得力無いんだもん。
「あるある大辞典」のがいいや。
2、3日前、「ネット依存症」の事を特集していた。
デ…いや、体格の良い30代半ばの無職の男性が、実家の個室に隠り切りでPCゲームにハマッている。一日中PCの前に座ってモグモグ食べながらオンラインゲームをして、「金は登録料しかかからないし、外出て悪い事するよりずっといい」とうそぶく。
30代の母と中学生の娘の母子家庭では、母は週3、4日のパート以外はPCゲーム。娘は隣の部屋で、やはりゲーム。母娘はチャットで夕食の出前の相談をし、「ゲームで繋がってるから親子のコミュニケーションは問題無い」。
見ていて吐き気がした。
なんでここまで嫌悪感があるのかと考えてみたら、あらら。
私の生活も、けっこう似てたりするのね。
締切り前は、家に隠って座りッぱなしで、昼夜は逆転し、食事は適当(体重も増えてる…)。仕事の打ち合わせすらメールやFAXで済んでしまう事だってある。最後に生身の人と話したのは一昨日行ったスーパーの店員、なんて時も。
ひとつ違うのは、私はお金がもらえる、って事だけど。
そんな違いで納得してはイカン。
生活、ちゃんとしたいなあ。人間らしく。